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永遠の王国

今回で最終回です。ムーンライズ王国の建国記念日。そして永遠の平和のために。

ローズは、ムーンライズ王国へと帰っていった。


帰ってから忙しい日々が続いた。通常の仕事に加えて建国記念日についてだ。王国として初めての建国記念日。いつも以上に気合いが入る。仕事をしていく内に考えていた。


「あれからもう1年たつのね。」


祖母に何度も教えてもらった物語。かつて存在していた幻の王国。アイリス様が残した夢。子孫に託した夢や願い。祖母との約束。自分の夢でもあった。この王国へやって来て皆と力を合わせて復活させた。時が経つのは早いものだっと改めて感じた。


建国記念日まであと1ヶ月。この頃から王国中で盛り上がっていた。初めての建国記念日だから国民達も楽しみにしているのだ。そんな報告を受けてローズは、嬉しくなる。もっと気合いを入れて準備していく。毎日に皆と打ち合わせを行う。夜会についての段取り。夜会に出す料理の確認。騎士の警備の確認。会場の確認。確認する事がたくさん。けれど皆の助けでこなしていく。準備を進める内に建国記念日まであと1週間となった。


「あと1週間。早いわね。」


執務室でいつもの仕事をしていた。今は少し休憩中。メイドが入れた紅茶を飲んでいた。


「そうですね。ここ最近は、忙しい日々でしたからね。時間が経つのは早く感じますね。」


「本当に早いものね。」


「女王様のご家族が訪れるのは3日後ですよね。」


「そうよ。ソレイユ王国の貴族達も訪れるのよ。」


家族は、3日後に王城を訪れるのだ。すごく楽しみにしていた。早くムーンライズ王国を見せたい。そして自分の頑張りを見せたいのだ。


忙しく仕事をしていたらあっという間に3日後になった。そして家族が王城に到着した。


「お父様、お母様、お兄様。」


「ローズ元気そうで良かった。」


「ようこそムーンライズ王国へ。」


応接室で少し会話を楽しむ。会ったのは2ヶ月前だが何故か懐かしく感じてしまう。


「ここが荒れ地だったなんて信じられないわね。」


「ソレイユ王国も同じですわ。」


「この王国を見て回るのが楽しみだ。」


建国記念日のお祝いが終わってからローズは、家族と一緒に旅行に行くのだ。旅行と言ってもムーンライズ王国内。いろんな場所を紹介するのだ。そのために最近仕事を前倒していたのだ。自ら案内するため。


「仕事とか大変だったでしょ。わたくし達のために。」


「大丈夫ですわ。女王として当たり前ですわ。」


たわいもない会話をしていたらメイドがやって来て


「お楽しみのところ失礼します。女王様最終確認をお願いします。」


「分かったわ。すぐ行くわ。」


メイドが下がっていた。


「ごめんなさい。もう行かなくては。」


「仕方がないさ。女王としてやることがあるから。」


「大丈夫よ。」


ローズは、メイドに家族の事を任せて部屋を出て打ち合わせに向かった。


そしてついに当日がやって来た。記念すべきムーンライズ王国建国1周年。王国中がお祝いムードだった。いろんな人からローズに向けてお祝いの手紙やプレゼントが贈られてきた。プレゼントを保管している部屋には収まりきらないぐらいだった。


「すごいわね。」


「本当にそうですね。数日前からたくさん届いていますね。」


手紙を読みながら微笑む。


「嬉しい事ね。」


「皆さん女王様に感謝しているのですね。」


「アイリス様もこんな感じだったのかな?。」


その言葉にメイドは、クビをかしげる。


「こんな感じとは?。」 


「ソレイユ王国の建国1周年もこんなに感謝されていたのかな。」


「そうだといいですね。」


「そうね。」


そして夜。王城の大広間では、お祝いの夜会が行なわれようとしていた。ムーンライズ王国の貴族。そしてソレイユ王国の貴族。ローズの家族であるソレイユ王国の王族が集まっていた。


「楽しみだ。」


「ローズ様に会えますね。」


そしてローズが入場してきた。今までにない豪華なドレスで登場。玉座の前に行き招待客に礼をする。


「皆様ごきげんよう。今夜は、ムーンライズ王国建国記念日のお祝いの夜会にお集まりくださってありがとうございます。今夜は、楽しんでいってください。」


挨拶が終了と同時に夜会スタート。ムーンライズ王国の貴族とソレイユ王国の貴族が交流をしていた。


「ソレイユ王国の貴族は、多いのですね。」


「そうね。ムーンライズ王国もこれからですわ。」


「あれは、ソレイユ王国の貴族ですよね。」


とある令嬢が質問する。この先にいたのは、ソレイユ王国貴族である男性陣。すごく落ち込んでいるようだった。


「どうしたのですか?。」


「実は2ヶ月前の夜会でローズ様にダンスの申し込みしたの。断られたのよ。今回の夜会で申し込もうと思ったいたみたいのだけどね。でもローズ様は、ムーンライズ王国の女王として玉座に座っているでしょ。」


ローズは、女王として玉座に座る。そのためダンスをするわけにはいかないのだ。


「女王様にアプローチが出来ないから落ち込んでいるのですか。」


「少し面白い光景ですわ。」


いろんな人達が交流を重ねて笑いあっていた。その光景を見てローズは、嬉しかった。自分にとって貴族達にとってムーンライズ王国での夜会は、これが初めてなのだ。だからいつも以上に楽しかった。そして夜会は、大成功だった。


それから3日後。



ローズは、家族と一緒に旅行に出発した。ドラゴン谷や海、妖精の花園。紹介したい事がたくさんありすぎてどれからにしようか迷う。そして今は、王国を一望できる山に来ている。


「お~~~。これはかなりの絶景だな。」


「綺麗ね。」


「ソレイユ王国もムーンライズ王国も最初は、何もなかった。皆と力を合わせて造り上げた。こんなに美しい王国になった。ご先祖様の夢でもあった王国の復活。けどまだまだ始まったばかり。この先に何が待ち受けているかは、分からない。けど皆と力を合わせれば何も怖くない。さらに平和な王国になる。」


ローズは、家族と一緒に景色を眺めていた。いつまでも。


2つの王国は、最初は、荒れ地だった。自然を失い滅びた。しかし心優しい聖女の力で復活した。そしてソレイユ王国もムーンライズ王国も皆が平和で笑顔で溢れている。皆と協力してこの笑顔を絶やさないためにもいつまでも平和な王国にするため頑張っていくのだった。


ソレイユ王国もムーンライズ王国も永遠の王国になっていくだろう。

今まで読んでくれてありがとうございました。

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