新たな女王陛下
今回は、新たな女王がついに誕生。
アリスは、急いで王城へと戻ってきた。アイリスの寝室に行くと治療士数名が集まっていた。こちらに気が付くと慌てて
「アリア王女様。」
「おばあ様は、大丈夫なの?。」
そう言うと気まずそうな表情で
「2時間くらい前に突然倒れられました。すぐに診療しましたがかなり弱っています。」
それを聞いてすぐにベッドに駆け寄り
「おばあ様。」
「アリア。」
弱々しい声だった。アリアは、手を握り
「おばあ様しっかりしてください。」
「ごめんね。いつも迷惑をかけてしまって。」
アリアは、泣きながら
「迷惑なんてしていません。」
「いつもごめんね。アリアお願いがあるの。」
「お願いですか?。」
「私の日記の事よ。いつも話をしていた事よ。私の叶えたかった夢。あなたに託すわ。時間がかかってもいい。子孫に託してもいいから必ず私の代わりにかなえて欲しい。」
アリアは、泣きながらうなずき
「はい。いつか必ずおばあ様の夢を託します。」
アイリスは、笑顔で微笑み。
「約束よ。アリアは、今までありがとう。大好きよ。」
そしてそれが最後の言葉になった。
ソレイユ王国初代女王であるアイリス・ティナ・ソレイユは、天寿を全うした。笑顔で安らかに旅立った。そしてその事実は、すぐに国民達に伝えられた。皆が嘆き悲しんだ。国民達は、わざわざ王城に献花のために訪れた。毎日のように献花が行われている。
「アリア様すごいですね。」
「えぇ。おばあ様は、国民全員に慕われているから。」
アリアは、献花の様子を毎日に窓から見ていた。皆悲しんでくれているのがよく分かる。時々アリア宛ての手紙を持ってくる人もいた。アリアの励ましの内容がほとんどだ。手紙を読んで自分は、1人じゃない。国民達から支えてもらっている事を改めて理解したのだ。
アイリスが亡くなってから1週間後。葬式を行った。教会には多くの貴族達。そして外には平民達。そして改めて最後のお別れをした。ようやく祖父であるリオンや両親と再開出来るといいなっと思った。アイリスは、王国のために一生懸命だった。荒れ地を建国してここまで発達させた。この事を忘れず受け継いで行く事を誓った。
それから忙しい日々が続いていた。それは、アリアの戴冠式の準備だ。王位継承権第1位であるアリアが次の女王になるのだ。悲しみにくれている訳にもいかないのだ。アリアは、忙しさを感じていなかった。それは、アイリスの代わりに王国を治めていたからだ。執務室で仕事をして女王代理で謁見をしていた。アリアにとっては、当たり前になっていたのだ。
葬式から2週間後。教会で戴冠式が行われていた。
「アリア・ティナ・ソレイユ。あなたは、女王としてこの王国を守る事を誓いますか?。」
「はい。誓います。」
アリアの頭に冠を授けた。そして
「ここに新しいソレイユ王国の女王陛下が誕生しました。名は、アリア・ティナ・ソレイユ女王陛下です。」
お披露目のパレードが行われ沿道には平民達が詰めかけた。馬車が通過する時、
「女王陛下。」
「アリア女王様。」
「この王国をよろしくお願いします。」
皆から祝福を受けたのだ。アリアは、手を振り国民達に挨拶をした。
そして夜には、お祝いの夜会が行われた。たくさんの貴族達が出席した。宰相が意気揚々と
「改めてご紹介します。ソレイユ王国の新しい女王陛下アリア・ティナ・ソレイユ様です。」
皆が深々とお辞儀をする。そして玉座に座り
「皆さんお集まりいただいて感謝します。今夜は楽しんでいってください。」
夜会が始まりいろんな貴族が挨拶を交わす。お祝いやアイリスの事などだ。女王として王国を守って行く事などを話した。そして精霊のリーダー達がやって来た。これからもよろしくっと言う事を話した。女王になる前から視察などで仕事の話をしていたので特には心配事でもないのだ。
そして戴冠式から1ヶ月後。
いつも通り仕事をこなしていた。戴冠式後から仕事が少し増えたので毎日忙しくしていたのだ。しかし皆の助けでこなしていた。貴族や他国の王族や貴族からお祝いの手紙や贈り物が連日の届くようになった。贈り物を見てさらに気合いが入る。そして時々アイリスの日記を読んでいる。叶えたかった夢が事細かに書かれていた。しかしアリアは、悲しい表情だった。今の自分には、叶える事が出来ない。けどいつか実現させたい。子孫に託したいと思うのだった。
そしてソレイユ王国は、新たな歴史を刻み始めたのだった。
次回長い長い月日が流れ。ついに夢の実現へと




