リオンの過去
今回は、リオンの過去についての話です。
そしてリオンは、語り始めた。
「僕は、カルバーノ王国の第3王子として生まれました。」
リオンには2人の兄がいる。現在20歳の双子の兄達。ゲイル・カルバーノとガイル・カルバーノ。2人は、すごく仲が悪い。理由は、どちらがカルバーノ王国の王になるかで言い争っている。一様ゲイルが第1王子で王位継承権第1位。しかしガイルは、自分の方がふさわしいと言い張っている。しかしどのみち2人共成績がすごく悪いのだ。勉強させようとしてもお互いの邪魔をしてなかなか進まない。そんな状態だから20歳なのに婚約者もいない。ある時ゲイルに縁談の話が来た。顔合わせの時もガイルが邪魔をして破談になった。その逆でガイルの縁談時もゲイルが邪魔をして破談になった。両親ですらお手上げだった。
「悲惨ね。リオンは、婚約者は、いなかったの?。」
「僕は、兄さん達とは違い昔から成績優秀でした。10歳の時に婚約しました。」
リオンは、成績優秀。すごく真面目なので両親も喜んでいた。10歳の時フローレス侯爵家の令嬢ユリアーネ・フローレスと婚約した。その頃にマリアナが生まれた。ユリアーネと一緒によくマリアナと遊んだ。まるで3人兄妹のように。その影響かどうかは、分からないがマリアナは、ゲイルやガイルに全然懐いていないのだ。ガイル達がマリアナと遊ぼうとすると大泣きをするのだ。リオンがやって来るとそっちに行ってしまう。リオンにぴったりくっついている。ガイルとゲイルは、ずっと睨み付けていた。
それから5年後。
両親は、跡継ぎについて議論が続いていた。
「ゲイルとガイルは、困った事になったわ。」
「本来ならゲイルが跡継ぎだがガイルの反論が異常すぎて少し迷惑だ。」
日々が頭を悩ませていた。そしてある時の夕食で父がある報告をした。跡継ぎについての話だった。ゲイルとガイルは、ニコニコしながら父の顔を見る。かなり期待していた。しかし後継者として指名したのは、なんとリオンだった。もちろんゲイルとガイルは、反論した。リオンを指名した理由は、ゲイルとガイルの争いに迷惑しているからだ。そして2人は、真面目に教育を受けていないからだ。リオンは、真面目に教育を受け成績優秀。それからリオンは、さらに教育を受ける。それと同時にユリアーネは、王妃教育。
「リオンが後継者になったのに何故追い出されるの?。」
「ここからが少し厄介なのです。」
それから半年が過ぎリオンは、16歳になった。その頃からゲイル達に虐められてきたのだ。後継者になれなかったからだ。そしてゲイル達がやらかした失敗をリオンに押し付けた。窓やドアや花瓶や絵画そして母のアクセサリーを破壊。最初は、父も母も信じなかった。しかしゲイル達が嘘を吹き込みだんだん責められるようになった。挙げ句の果てはユリアーネとの婚約破棄となった。唯一信じてくれたのは、マリアナだけだった。けどどうすることも出来ない。ついに身分を剥奪され王族ではなくなったのでそして追放される事になった。リオンは、生まれ育った王城に別れを告げ旅立った。王都を離れ草原を歩いていた時後ろを振り返るとマリアナがついてきていたのだ。マリアナは、リオンと離れるのが嫌だったので自分も出ていく事にしたのだ。マリアナは、ウサギのぬいぐるみを持っていた。5歳の誕生日にリオンのプレゼントだった。ずっと大切にしてきた。ウサギと一緒に旅立った。
「そんな事があったなんて。」
「はい。お恥ずかしい話です。」
リオンは、さらにうつむく。
「婚約者の事は良かったの?。」
「はい。ある意味吹っ切れましたから。」
「それはどう意味なの。」
「ユリアーネは、王妃教育で登城していましたけど僕には会わせないようにしていましたから。」
アイリスは、かなり驚愕していた。
「僕とユリアーネが会わないように必ずどちらとも教育の予定が入っていました。本来なら僕に会うために登城した時も兄さん達が会いに行っていました。僕は、遠くから見ていたのですけどとても楽しそうにしていました。その時だけは、兄さん達も喧嘩をしていませんでした。すごく悲しかった。」
「確かに悲しいわね。」
「恐らく婚約破棄は、親同士で決めたっと思っています。」
「何故分かるの?。」
「もしユリアーネ本人なら僕に直接に婚約破棄を申し上げると思っているからです。」
リオンの表情を見てアイリスは、以前の事を思い出していた。婚約者として登城しても相手にしてもらえない。一緒に過ごそうとしても除け者になってしまう。相談しても相手にされない。
「なるほど。その気持ち分かるわ。それにあなたを見ていると前の自分を思い出してしまうわ。」
「前の自分ですか?。」
アイリスは、少し笑いながら
「元々私は、ディバイヤス王国のオザント伯爵家の令嬢だった。」
アイリスは、リオンに全てを語った。自分の過去や祖国について。それからこのソレイユ王国についても。リオンも驚愕していた。自分以上に大変な目にあっていたからだ。
「そんな事が。僕より悲惨です。」
「そうかしら。もう吹っ切れているからどうも思っていないの。それに今幸せなの。」
「そうなんですか?。」
アイリスは、笑いながら
「大丈夫よ。けれどなんだか似た者同士ね私達。」
「そうですね。本当に僕達似た者同士ですね。あまりない事ですけどね。」
少し楽しそうに笑っていた。
「けどこれからどうすればいいのでしょうか?。」
リオンは、悩んでいた。これからマリアナと共にどこへ行けばいいのか。
その様子を見ていたアイリスが
「しばらくこの王国で暮らしてもいいのよ。王城の部屋は、たくさんあるから。」
「いいのですか?。」
「もちろんよ。2人共病み上がりだからもう少し休まないと。」
「はい。ありがとうございます。」
これからどんな生活が待ち受けているのか想像もつかなかった。
次回リオンがアイリスにあるお願い。




