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風俗店巡り①


 冒険者ギルドで換金できたことで金銭的に余裕ができた僕達は羅部捕亭の値段が高い部屋に泊まった。


 ハート型のベッドで僕の腕枕に頭を乗せて気持ち良さそうに眠る全裸のノエル。 僕はそんな彼女の髪を優しく撫でると頭に鼻を押し当てて香りを嗅ぐ。

 この香りは僕の心を落ち着かせる。


 ノエルと本番をしてもレベルが上がらないから、妻や妾ではない彼女とは今後、もうやるつもりはなかったのだが……。


 寝支度を終えた彼女は服屋で買った殆ど紐で作られたマイクロビキニという滅茶苦茶エッロい下着のようなものを着ていた。

 あの片言で話す女店員に勧められたそうだ。


 自分から露出の多い格好をしたくせに、凄く恥ずかしそうにしていて、けれどそんな彼女が可愛くて、エロくて……、さらに追い打ちをかけるようにノエルは言葉やポーズで僕を挑発、そして僕の股間を刺激してきた。


 結局、僕は我慢できなくなり彼女に襲いかかってしまった。


 夕方からさっきまで10回やった。 僕は朝までできるけど、ノエルは気絶したまま眠ってしまった。

 こうなると彼女は朝まで起きない。


 ノエルの頭の下敷きになった自分の腕をゆっくり引き抜く。それから僕は彼女のおでこに優しくキスをした。





 服を着て外に出ると繁華街の露店酒場には楽しそうに酒を呷る人々の姿が見える。

 僕は肩で風を切りそんな街並みを足早に歩く。この街のある区画へ向かうためだ。



 そうして僕が訪れたのはこのビッグベニス王国でも有名な名所、スクワードの風俗街である。


 このスクワードにはダンジョンがる。ダンジョンとは絶えずモンスターが湧くスポットで、それを倒せば金や銀が手に入る場所。 つまり金山、銀山なのだ。 ゴールドラッシュに沸くこの街は、たくさんの男達が各地から出稼ぎで集まり金銀の採取が盛んに行われている。


 そしてそんな男達を相手に、僕の目の前に広がるこの風俗街は大繁栄を遂げた。


 僕があの奴隷として働いていた場所から遠く離れたこの街までわざわざ来た理由――。

 それは冒険者になってダンジョン入る為ではない。勇者ゆかりの地に興味があった訳でもない。


 僕はこの風俗街でレベルを上げる為にスクワードに来たんだ!


 普通の冒険者なら冒険で稼いだ金は装備やポーション等の消耗品に使うのだろう。しかし僕の場合、事情が違う。僕はこれから冒険で稼いだ金を風俗店に落としていくことになる。

 と言うか、僕が経験値を稼ぐ戦いのフィールドはダンジョンではなくて、この巨大な風俗街なのだ!!






 最初の店で――。 店員に案内された個室の扉を開けると下着姿の女の子がベッドに座っていた。

 嬢は金髪の巻き髪に濃い化粧、鋭い目付き、歳は二十歳前後だろうか。痩せていて胸はない。


「チィースっ。 おっ!若い客じゃん!ラッキーw」


「こんばんは。 早速で申し訳ないのですが、本番をさせてくれませんか?」


「はぁあああああ!? いきなり!?」


 嬢は目を丸くし、口をあんぐり開けて驚いている。


「お客さん、うっけるぅ~。 やらせるわけないじゃ~ん。 ちょっとイケメンだからって調子乗り過ぎっしょwww」


 ケラケラ笑う嬢を僕は真剣な顔で見詰める。


「銀貨5枚払います」


「キッモ、だからぁ~やらせないっつうの。 なにこの客、うっざ」


「なら銀貨10枚でどうですか?」


「えっ10枚?…………マジ?」


「はい」


「…………お金は先払いだよ?」


「はい」


「お店に内緒にできる?」


「もちろん」





 本番が終わると僕は上半身を起こし服を取る。


 本番は10分くらいで終わった。なるべく時間をかけたくなかったから、前戯ぜんぎを省き、相手と自分に〈感度操作〉をエンチャントして手っ取り早く終わらせた。


「んほっ ほっ お゛っ」


「ありがとうございました」


 ベッドの上で仰向けに寝転がり、がに股であられもない姿を晒している嬢に僕は服を着ながらお礼を言った。 彼女はまだ息が荒いようだ。


「んっ んふぅ う……、お客さん凄すぎる……。意識飛びそうだった……。 ウチもすっごく気持ち良かったよ! ……ありがとう」


「それじゃ僕はこれで失礼します」


「えっ? まだ時間あるけど?」


「急ぎますので」


「そっか……、ねぇ、また来て欲しいな?」


 と恥ずかしそうに嬢は言う。


「いや、もう来ないと思います。それでは――」


 経験値を稼げるのは最初の一回だけ。もうこの人と本番をする理由はない。


 僕は「えええええっ!」と驚く嬢を後に、足早に店を出た。


 僕には時間がない。風俗街の店が閉まる前により多くの経験値を稼がなければならないのだ。






☆評価一つでもやる気が凄くあがります。




作者メモ


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