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種明かし

「それにしてもこんな大人数でどうしたんだ?」


「魔族が思ったよりも早く進行を開始してる。だからお前を呼び戻しにきた」


「お前一人で来れるのに、わざわざ一般人を連れて来たってことは……そんなに切羽詰まってるのか?」


「そこまででもない」


「なら、なんでだ?」


 マサさんがしかめっ面をしながら腕を組んだ。まぁ、事情を知らない人からすれば、一人で来れるのになんでわざわざ一般人を危険に晒したんだと思ってるんだろうな。現に、危険な目にはあったしね。


 クレスは溜息を吐きながら、マサさんに全部話した。私の事も、オパールの事も。私がどんな立場に立たされてるのかも全て。


「……ボーデンのやつ何考えてるんだ。どう考えても安全だろ」


「お前が脳筋すぎるだけだ」


「なら聞くけど、クレスにはカヤが本当に竜族使って国を攻撃しようとする人物に見えるのか?」


「見えない。精々暴れた延長線でものを壊すくらいだろ」


「私を怪獣みたいに言わないでくれない?」


「これでも褒めてる」


「嫌味にしか聞こえなんだけど」


 そもそも、暴れるなんて単語が入ってる時点で褒め言葉なはずないでしょ。


 って眼差しで見てたらハッて鼻で笑われた。


 衝動的にクレスを火口に突き落とさなかった私を褒めて欲しい。


「そもそも、預言に詠まれてる時点で害悪がない事分かってるのに……裏になにかあるな」


「ん? マサさん何か言いました?」


「いいや。なんでもない。そういう事なら戻るとするか。俺も竜族に乗れるか?」


「はい。大丈夫です。少し窮屈になると思うので、クレスを置き去りにしましょう」


「本気でやったら、お前を牧場から追い出してやる」


「出来るもんならやってみなさいよ!」


「喧嘩する程仲が良いって奴か? 青いね~」


「「違う!」」


 そんなこんなで三人で王都に戻ると、なんかめっちゃ歓迎式みたいになってた。


 どうやら、勇者マサが帰ってくるという情報が漏れたらしくてマサさんのファンの人が盛りに盛り上がった結果、他の住民も巻き込んで祭りを始めちゃったんだそう。


「マサさんってすごい人気なんですね」


「自分でも驚いてるよ」


 そう言いながら笑ってるマサさんの表情がどこか誇らしげに見えたのは、きっときのせいじゃないだろうな。


 それから私たちは城に行き、無事釈放の許可が出た。これで晴れて自由の身という訳だ。良かった良かった。


 その後、王様から聞いたんだけど、どうやら預言でオパールは害悪のない竜族だってことが分かっていたというなんとも驚きの種明かしをされた。


 けど、大臣たちがそれに反発。お陰で私は命がけの度胸試しをする羽目になったらしい。


マサさんの言ってた預言ってこの事だったのか。



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