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無理ゲー

「そこまで言うなら、証明してみよ」


「証明って?」


 バク宙? 急降下スピン?


 オパールならどれも朝飯前なんだから!


「カヤと竜族にはテメラーニョ山にいるマサを連れて来てもらう」


「テメ? マサ?」


 どこだそれ? 誰だそれ?


 頭の中が疑問で埋め尽くされてしまって上手く考えられないでいると、音を立ててクレスが立ち上がった。


 その顔が青く見えるのは気のせいじゃないだろうな……。


 なんだろ、嫌な予感がする。


「陛下。正気ですか?」


「我が冗談でも言ってるように見えるのか?」


「いえ……、けど!」


 なんでこんなにもクレスは慌ててるんだろ。さっぱり分からない。


 というより、とんとん分かってる同士で話し進めないで説明してくれないかな。けど、クレスは王様との話に夢中だしな。


 そうだ!


『カワウソちゃん、カワウソちゃん」


『呼んだ?』


 こうなったら他の人に聞こう! って事で、一番事情を知ってるであろうカワウソちゃんを手招きする。


 うん。ちょこちょことこっちに来る姿が本気で可愛い。


「クレスと王様の言ってる、テメなんとか山とマサさんっていう人の事を教えて欲しいんだけど」


『いいけど、あなた私達の言葉分からないでしょ』


「分かるから。どうぞどうぞ」


 お礼はお魚で良いかなと言ったら、つぶらな瞳をさらに丸くしていた。


『あなた……何者なの?』


「今置かれている状況が全く分かってない、悲しき転移者です」


『……。分かった、教えてあげる。あと私の名前はミーアよ。カワウソなんて珍妙な名前で呼ばないで』


「あいあいさー」


 信じてくれたのか、聞こえてなくてもいいと思ってるのか。ミーアちゃんは一人で語り始めた。


 話をまとめると、どうやら話題に出ている山はこの国に隣接してるヤーヴァスっていう国の中心にある大きな山のことらしい。高さはどれくらいなのかと思ったら、雲の上に頂上があって分からないって言ってたから富士山並み、それ以上の高さなんだろう。


 そんなたっかい山にいるのが、前の戦争で大活躍した勇者マサさん。彼は私みたいに異世界から来た人で、不老と怪力の特殊能力を持った転移者だとか。どうやら近々戦争があるかもしれないと預言者が詠み取ったらしくて、なまった体をもう一度引き締め直す目的で山に籠ってるらしい。


 けど、その敵の活動が思った以上に速く活発になっているらしくて、そろそろ戻ってきて欲しいらしい。けど、どうやら山にはとんでもなく強いモンスターが多くて、並みの兵士では伝令をする前にモンスターにやられてしまうからクエストとしてギルドに出しているのだと。


『クレスがその依頼を受けようと冒険者ライセンスを受付に出そうと思ったら、ないのに気付いたのよ。それで水通信でアルバに連絡したってわけ』


「そう聞くと、なんか因縁のあるクエストだね」


 そして、王様は私にそのクエストを受けろって言ってるわけだよね。


 ……オパールに乗れば上から行けるったって無理ゲー過ぎない?


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