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追放先は辺境の廃塔でした   作者: 星海凡夫


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第66章 ― 高みでの待機


最初の状況報告は、出発から三時間後にもたらされた。


俺は中庭で、昨晩の風で外れていた温室の雨樋の修理をヴェラスと手伝っているところだった。胸の星のペンダントが震えた。音ではなく――脈動に近い、金属のなかを走る突然の熱だった。ペンダントは一日に一度、だいたい同じ時間にマナに反応するのだとミリが言っていた。シルフィとレナは日の出とともに発った。すでに陽が高くなった今、最初の確認の時刻だった。


「生きてる」俺はペンダントに触れながらつぶやいた。


「神々に感謝だ」とヴェラスが額の汗を拭いながら言った。「……残ったものたちにな」


「なら、残ったものたちに感謝だな」


午前はゆっくりと過ぎた。市場はいつもより静かだった――ミリが気もそぞろで、積極的に商うよりも次の遠征のための物資一覧を精査していたせいかもしれない。あるいは、レナとリサンドラの不在を、口に出さずとも皆が感じ取っていたせいかもしれない。双子は泉の近くで遊んでいたが、普段よりずっと静かだった。今回塔に残ったゴーンでさえ、鍛冶場の槌を振るう熱意がいつもより少なかった。


午前の終わり、俺が書庫へ上がろうとしているところをアルテアが見つけた。


「落ち着かないみたいね」と彼女は言った。


「完全に落ち着いてる」


「手が震えてる」


自分の手を見た。彼女の言うとおりだった。


「カフェインのせいだ」俺はごまかした。


「ここにカフェインはないわ」彼女はあの短くて音楽みたいな微笑みを浮かべた。「二人のことが心配なのね」


「少しだけ」


「少しだけ?」


「多分、少しよりは多いかも」俺は書庫の腰掛けの一つに腰を下ろした。ライラは自席にいたが、聞こえないふりをしていた。「彼女たちがああやって遠征に出るのは初めてだ。シルフィはまだ来たばかりだ。それにレナは……レナはいつだって俺の隣にいた」


「彼女は強いわ」アルテアは隣に座りながら言った。「シルフィも。彼女は何年も一人で飛んできた。自分の身は守れる」


「わかってる。でも、わかっていても心配は消えない」


「それがあなたを人間にしてるの」彼女は俺の手に触れた。治癒術師の冷たい指だった。「そして、あなたを良い指導者にしてる」


「指導者はもっと自信満々であるべきじゃないか?」


「本物の指導者は心配するものよ。震えないのは偽物だけ」


俺は黙って、彼女の手の温もりが俺を落ち着かせるのに任せた。


「ありがとう、アルテア」


「お礼はいらない」彼女は一拍置いた。「でも、もしお返ししたいなら、あとで温室のハーブ摘みを手伝ってくれる? タイムがもうなくなりそうなの」


「約束する」


ライラが羊皮紙から目を上げた。


「慰めになるなら、シン、今日のルーンは落ち着いているわ。北西からはマナの乱れを何も感知していない。危険があれば、私が感じる」


「それは助かる。ありがとう、ライラ」


「私の義務だから」彼女はためらった。「それと……個人的にも」


二度目の報告は午後の中頃に来た。


今度はペンダントが震えただけではなかった――一瞬輝き、一秒だけ青い閃光が走ってから消えた。これは、彼女たちが生きているだけでなく、積極的にマナを使っていることを意味していた。おそらくシルフィが、乗客を背負って安定して飛び続けるためにエネルギーを流しているのだろう。


「彼女たちは大丈夫だ」俺は誰にともなく言った。アルテアと一緒に温室でタイムを摘んでいるところだった。「マナを使ってる。飛行に力が要るってことだ」


「あるいは何かに出くわして、自衛しなきゃならなかったかよ」とアルテア。相変わらず現実的だ。


「お前は慰めにならないな」


「私は治癒術師よ。最悪を予測して準備するのが役目なの」


「で、最悪のシナリオは?」


「二人が魔法の罠だらけの浮遊遺跡を見つけ、マナのクリーチャーに襲われて、シルフィが片翼を痛める」


「恐ろしく具体的だな」


「考える時間はあったから」


俺は首を振り、タイムを摘み続けた。しかし、翼を痛めたシルフィが、背中にレナをしがみつかせたまま虚空へ落ちていく映像が、午後のあいだじゅう俺を離れなかった。


俺が何となく上っていた四階の庭で、ヴァエリスが俺を見つけた。銀の樹はいつもの光を放ち、周りの花々はやさしい色に脈打っていた。


「心配してるのね」と彼女は前置きなく言った。


「今日はみんながそう言う」


「だって本当だから」彼女は木の幹に触れた。「でも、樹は落ち着いてる。もし何か問題があれば、この樹が感じるはず。この塔と他の塔のあいだには、弱いながらもまだ繋がりがあるの。浮遊遺跡は……悲しい場所だけど、敵意のある場所じゃない」


「お前、浮遊遺跡を知ってるのか?」


「知ってる。何世紀も前に。私が封じられる前。あれは雲の上に建てられた姉妹塔だった。そこの守護者は、神々が去ったあとも塔を浮かべ続けるために身を犠牲にした。あそこの鍵は……どうなったかは知らない。でも、場所そのものは邪悪じゃない。ただ孤独なだけ」


「孤独なら、わかる」


「私も」彼女はかよわい微笑みを浮かべた。「それにレナとシルフィは帰ってくる。それがわかるの」


「どうして?」


「私の核が……大事なことが起きるときに震えるの。正確な予知じゃない。もっと確信に近い。物事が正しい場所にあるっていう感覚」


「それは心強い」


「そのつもりだったから」


夕暮れが近づく頃、俺は市場の屋根の上――前夜シルフィと話したのと同じ場所――へ上った。陽は低く、空を橙と紫に染めていた。光の帯の小さなリース・アエテルナが輝き始め、夜に備えていた。


ペンダントが三度目に震えた。


今度は違っていた。ただの脈動ではなかった――合図だった。ミリがレナと取り決めた簡単な符牒があった。一回の脈動は「無事」。二回は「何かを見つけた」。三回は「助けが必要」。そして長く連続した一回の脈動は「帰還する」という意味だった。


ペンダントは一度震えた。長く。連続して。


「帰ってくる」俺はつぶやいた。


屋根から駆け下りた。俺が通るのを見て、アルテアはすぐに理解した。ミリは帳簿を置いた。ヴァエリスは庭から出てきた。ライラは書庫を離れた。ゴーンは鍛冶場から下りてきた。セラとヴェラスが市場からやってきた。双子は高揚した気配を察して遊びをやめた。


全員が門のところに集まった。


陽は完全に沈んだ。最初の星が現れた。そして、暗い空を背景に、一つの翼あるシルエットが俺たちのほうへ降下してくるのが見えた。シルフィの翼は努力で輝き、その背にしがみついたレナが手を振っていた――短く控えめな手振りだったが、彼女にしてみればほとんど熱狂の爆発だった。


二人は空き地に着地した。シルフィは翼をたたむ力さえろくになく、疲れ果てて膝をついた。レナは背中から飛び降り、彼女を立ち上がらせた。


「やったわ」レナがしゃがれ声で言った。「鍵よ」


彼女が手を掲げた。指のあいだに、小さな結晶が浮かんでいた――渓谷で見つけたものと同じ、淡い青の球だったが、もっと小さかった。やわらかな光を帯びて脈打っていた。


「浮遊遺跡は」シルフィが、まだ息を整えながらつぶやいた。「風の罠だらけだった。圧縮空気の刃をかわさなきゃいけなかった。でも、鍵はそこにあった。中心で、固い雲の台座の上に浮かんでた」


「二人とも無事か?」俺は訊いた。


「疲れた」とレナが答えた。「でも無事」


アルテアはもう彼女たちの側にいて、診断の杖で調べていた。


「シルフィにマナの消耗。レナは数カ所の擦り傷で、重くはない。安静と温かい食事が必要よ」


「それは私が」セラが言い、もう厨房へ走り出していた。


俺はシルフィの立ち上がるのを手伝った。翼は冷たく、羽根は努力で少し逆立っていた。


「乗客を背負って何時間も飛び、魔法の罠までかわした。すごいな」


「残るに値するって言ったでしょ」彼女は疲れ果てた笑みを浮かべた。「まだ終わってない」


「とりあえずは休め。値することについては、あとで話そう」


彼女は笑った。短く疲れた笑いで、そしてされるがままに中へと運ばれていった。


その夜、シルフィとレナは何日も食べ物を見ていなかったかのように食べた。双子は浮遊遺跡について質問攻めにし、シルフィは一口ごとに、虚空に浮かぶ石の足場、固い雲の橋、逆さまに浮かぶ部屋の様子を語った。レナが時折細部を付け加えた――「歪んだ自分たちを映す鏡だらけの部屋があった」――そして皆、黙って聞き入った。


食事が終わり、皆が寝床に引き上げ始めた頃、俺は中庭の林檎の樹の下にいるレナを見つけた。


「大丈夫か?」彼女の隣に腰を下ろしながら訊いた。


「大丈夫。ただ疲れただけ」


「シルフィが言ってた。あの上空で、君は勇敢だったって」


「ただ掴まってただけ。全部やったのは彼女」


「君は半天人の背中に乗って、罠だらけの浮遊遺跡まで飛んだんだ。それは勇気だ」


「それとも馬鹿さね」


「時には両方は同じだ」


彼女は鼻を鳴らしたが、尻尾は左に揺れた。満足。


「鍵はここにある」彼女は、今はライラの用意した緩衝材入りの小箱に収まっている小さな結晶に触れた。「一つ減った。あと五つ」


「五つだ。リサンドラはまだ地上遠征の帰り道だ」


「明日には着く。何も見つけなかったけど、経路が安全なことは確認できた。それだけでも意味はある」


「大いにある」


俺たちは無言で星を眺めた。林檎の樹が銀の光で輝いていた。


「ねえ」とレナが言った。「あの上からだと、塔は小さく見えた。でも同時に、地平線で一番輝いてるものだった」


「恋しくなったか?」


「いいえ」彼女は一拍置いた。「家に帰ってくるって感じがした。それは違う」


「違うな」


彼女は頭を俺の肩に預け、俺は彼女の背に腕を回した。夜が冷え込み、最初の星々が瞬き始めるまで、俺たちはそうしていた。


鍵を一つ取り戻した。あと五つ。けれど今夜、俺たちは皆生きていた。そしてそれが、何より大事だった。

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