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追放先は辺境の廃塔でした   作者: 星海凡夫


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第33章 ~最初の収穫~

ミリ・アルヴェンは休戦の十一日目に戻ってきた。


いつものように空き地に現れた——腕には籠、唇には商売用の微笑み——でも、今回は一人じゃなかった。彼女の後ろで、猫耳の痩せた若者が、木箱を満載した二輪の荷車を引いている。ミリは同じ商人のエプロンを着けていたが、その姿勢には何か違うものがあった。より少ない緊張。より多くの……春。


リュサンドラが光の環の境界で彼女を呼び止めた。植えられた種から生えた緑と金色の小さな葉がかすかに輝き、塔の周囲に目に見える環を形成している。


「これは新しい」とミリは芽を指さして言った。


「若いリュス・アエテルナです」とリュサンドラは答えた。「休戦の最初の週に植えた」


「忙しかったのね」


「そして、連れを連れてきたな」


猫の若者は、リュサンドラが睨むと一歩後退した。痩せていて、短く灰色がかった毛、大きくて落ち着かない目。簡素なチュニックを着て、荷車の取っ手を、地面に繋ぎ止める唯一のもののように握っている。


「ただの荷運びです」とミリ。「あまり喋らない。質問もしない。それに、塔には入らない」


「賢明」とレナは門で俺の隣に現れながら呟いた。


ミリは俺を見て、微笑みを半センチだけ広げた。


「シン様。あなたの塔は……変わりましたね」


「どう違う?」


「もっと大きい。もっと輝いてる。周りに魔法の植物の環が芽吹いている。それに、ハーフジャイアントの鍛冶師の槌音が半キロ先から聞こえる」


「槌が聞こえたのか?」


「聞こえた。それに休戦のことも聞いた」彼女は首を傾げた。「黒き山が、死の塔の管理者と協定を結んだと触れ回っている。プロパガンダに使ってる」


「どんなプロパガンダです?」とレナ。


「『我々は合理的だ。敵に対してさえも』」


レナは鼻を鳴らした。


「他に何と言ってる?」


「塔にはエルフの衛士がいる。半エルフの治療師。星の刃を持つ狼娘。そして、隠れる代わりに使者と交渉する管理者」


「それは良いことか、悪いことか?」


「場合による」ミリは籠を直した。「中立氏族にとっては良い。あなたたちが脅威でないことを示す。敵にとっては、情報」


「来るがいい」とリュサンドラ。それは虚勢じゃなかった。確認だった。


ミリは籠をレナに手渡し、猫の若者に合図を送った。彼は荷降ろしを始めた。乾燥野菜の木箱、小麦粉の袋、オリーブオイルの瓶二つ、防水布のロール。そして、彼女が個人的に俺に手渡した小さな包み。


「これは?」


「贈り物。開けて」


包みを解いた。中には本が一冊。小さく、茶色の表紙で、ページは黄ばみ、金色の文字で刻まれたタイトル。『領地管理の手引書』。


「役に立つかと思って」とミリ。「あなたがもはや塔だけじゃなく、もっと多くを管理しているから」


「どこでこれを?」


「家の遺産。私の祖父は、戦争前、南の交易中継地の管理者だった。本は地下室で埃を被っていた。使われるほうがいい」


指で表紙をなぞった。ミリの贈り物にはいつも二重の意味があった——鍛冶師の槌はゴルンを俺たちに連れてきて、ガラスは温室を、香草は最初のまともなスープをもたらした。この本も、ただの本じゃないと俺にはわかっていた。


「ありがとう」と俺。


「まだお礼を言わないで。まず税金の章を読んで。その後でお礼を」


「税を徴収するつもりか?」


「すべての街が徴収する。そしてここは街になりつつある」


ミリを中へ案内した。彼女が塔を訪れるのは避難民が来る前以来で、その目はあらゆる新しいものを辿った。ヴェラスの大きなテーブル、セラの織機、泉のそばに一列に並んだ樹皮の小さな舟。双子は、彼女が籠から葉に包まれた蜂蜜菓子を二つ取り出すまで、不信感をもって彼女を凝視していた。不信感は二秒で溶けた。


「私の子供たちを甘やかすのね」とセラは言ったが、微笑んでいた。


「子供たちは、決して損を出さない唯一の投資です」とミリは答えた。


ヴァエリスが厨房の入り口に現れた。二人は同時に互いを見た。ミリはまばたきした。ヴァエリスは首を傾げた。


「あなた、前回はいなかった」と商人。


「ええ。私は……眠っていました」


「長いこと?」


「数世紀」


ミリは情報を処理した。それから俺を見た。


「シン様。あなたの塔には、エルフ、半エルフ、狼娘、ハーフジャイアント、二人の小さな狐娘、二人の民間人の人間、そして数世紀眠っていた生き物がいる。これは塔じゃない。伝説です」


「まだだ」と俺は答えた。「でも、取り組んでる」


ミリは午後の終わりまで俺たちと一緒にいた。彼女が貯蔵庫に物資を整理するのを手伝った。貯蔵庫は今やかつてなく一杯だった。穀物、小麦粉、オリーブオイル、乾燥野菜。隅に積まれた星鉄。セラの織機。ヴェラスの道具。第二階層で輝くゴルンの金床。


「あなた、何か大きなものを建設している」とミリは小麦粉の袋を数えながら言った。


「いつもそう言う」


「いつも本当だから。私が初めてここに入ったときは、水とリンゴのある廃墟だった。今は……」


「組織化された混沌?」


「街の胚芽よ」彼女は最後の木箱を閉めた。「あなたたちには本物の市場が必要。非公式な物々交換じゃなくて。もし休戦が続けば、もっと人が来始める。こういう避難民たち。冒険者。好奇心旺盛な者たち。塔の門を開けずに取引できる場所が必要」


「外部市場か」


「市よ。空き地の近く。中立。塔の内部を晒さずに、生産したものを売り、必要なものを買える場所」


「あんた、もう何週間もこれを計画してるな」


「何ヶ月も」彼女は微笑んだ。「私は商人。計画するのが仕事」


貯蔵庫の窓から外を見た。塔の前の空き地は、いくつかの露店を出すのに十分広かった。そしてリュス・アエテルナの種が周囲に育ち、防御の周縁を形成していた。もし市が光の環の内側にあれば、影から守られるだろう。


「もし市を組織したら」と俺は考え込んだ。「黒き山も参加したがるだろう」


「参加させればいい。支払う限り」


「村を焼いた氏族からさえ、手数料を取るのか?」


「シン様」ミリは真剣に俺を見た。「ヴォラズが硬貨を持って現れたら、奴からだって取る」


俺は笑った。彼女も。


その夜、ミリが発ったあと(三個のリンゴ、一瓶の泉の水、そしてゴルンが見本として鍛えた星鉄の小さな刃を持って)、俺は皆を厨房に集めた。


「ミリが市を提案した」と告げた。「外部市場だ。空き地で、光の周縁の内側。門を開けずに取引するために」


「誰が来るの?」とセラ。


「ヴァルゲルの商人たち。旅人たち。たぶん中立氏族の代表たち」


「そして黒き山は?」とレナ。


「ミリは、彼らも来るだろうと言ってる」


「もちろん来る。私たちに目をつけてる」


「来るがいい」とリュサンドラは繰り返した。「市は公共の場。証人の前で休戦を破って攻撃することはできない」


「そして私たちが敵対的な要塞じゃないと見ることができる」とアルテアは付け加えた。「子供たちがいる。職人がいる。植えられたものがある。それが奴らの物語を変える」


「塔を人間化する」とヴァエリスは言い終えた。


「そう」俺はテーブルを見回した。「来るべきものから生き延びるには、強いだけじゃ足りない。知られる必要がある。同盟者を。人々が守りたくなるような地図上の一点」


「俺の祖父の村のように」とゴルンは呟いた。「焼かれる前の」


「そうだ。でも今回は、村の背後に生きた塔がある」


票決は全会一致だった。


翌朝、ヴェラスは市の最初の構造物を建て始めた。空間を区切る木の支柱、交渉のための高くなった台、ミリが持ってきた防水布を使った即席の天幕。セラは露店を示す色とりどりの布を織った。ゴルンは交易の通貨として使うための星鉄の小さな工芸品を鍛えた——鉤、留め金、簡素な刃物。アルテアは温室の香草を束にまとめた。双子でさえ、水を運び、飾りつけのための野花を摘んで手伝った。


レナは門から俺を観察していた。


「本当にやるんだ」と彼女は言った。


「市を。そうだ」


「違う。街を建設してる。商人が言ったように」


「まだだ。でも、いつの日か」


彼女は黙り込んだ。それから顎で空き地を指した。


「もし街を建設するなら、『死の塔』よりマシな名前が必要」


「考えてた」俺は腕を組んだ。「何か提案は?」


「わからない。リンゴにちなんだもの」


「リンゴ村?」


「ばかげてる」


「高台の果樹園?」


「もっと悪い」


「リンゴの樹の塔?」


「あなた、名前センスが最悪」


「知ってる。だからお前に訊いた」


レナは視線を逸らした。耳が、ためらいながら動く。


「もし名前をつけるなら」と彼女は呟いた。「再出発を意味するものが必要」


「再出発……」


中庭の巨大なリンゴの樹を見つめた。樹齢三百年。何十年も閉ざされて。それでもまだ、実をつけている。


「たぶん『リナシール』みたいなものか?」と俺は賭けてみた。


レナは俺を見た。尾が一度揺れた。


「『高台の果樹園』よりマシ」


「それって褒め言葉?」


「確認」


俺は微笑んだ。そして初めて、塔はそれほど包囲された要塞というより、誰かが根を下ろせる場所のように思えた。



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