第26章 ~廃坑~
遠征の朝は、乾いて冷たく生まれた。
陽の出前に出発した。三人の影が、まだ暗い中庭を横切る。アルテアは門で俺たちに追いついた。手に三つの布の小袋を持ち、それぞれに何かが入っている。
「乾燥香草」と彼女は配りながら言った。「疲れを感じたら噛んで。それから、これ」彼女はレナに治癒の杖を手渡した。異例のことだった。「あなたにはマナがないけど、杖はリュス・アエテルナの光を少し蓄えている。もし影が現れたら、刃でこれに触れて。数秒のあいだ撃退する」
「丸腰になる」とレナは指摘した。
「ゴルンがいる。それに塔も」
レナは礼も言わずに杖を受け取った。でもそれをベルトに差した。そしてレナにとっては、それが十分な感謝だった。
ゴルンは外で待っていた。前日とは違い、着古したチュニックを着て、大槌はきれいにされ、肩に担がれている。
「俺も行くと言ったはずだが」とリュサンドラは不審がった。
「そして俺は、ここにいては金属は手に入らないと言った」とゴルンは答えた。「主要な鉱脈がどこか知っている。影が戻ってきたら、エルフだけじゃ手に負えん」
リュサンドラは片眉を上げた。
「私を守るつもりか?」
「管理者を守る。エルフはその傍らで戦え」
「それはほとんどチームワークだ」と俺は言った。
「チームはやらん。仕事をやる」
アルテアを塔に一人残し、四人で出発した。彼女は門で手を振った。そして、彼女が言わずとも俺にはわかった――リュス・アエテルナは、前夜より速く脈打っている。時間は過ぎていて、花はそれを知っていた。
鉱山への小道は変わっていた。道の乾いた葉は、俺たちの足跡以外にも踏み荒らされていた。ブーツの跡――たくさん――と、重い機材が運ばれたような引きずりの溝があった。
「これは新しい」とレナは地面を嗅ぎながら呟いた。
「増援が着いた」とリュサンドラは言い終えた。「しかも、もはや探索だけじゃない。機材を運び込んでいる」
「何のために?」と俺。
ゴルンは前方を指さした。
「もっと太い鉱脈を開くためだ。鉱山はただの裂け目じゃなかった。古い坑道があった。黒き山が地図を見つけたに違いない」
「坑道?」
「塔が閉じる前、ここには村があった。鉱夫たちだ。奴らは塔のために星鉄を掘っていた。塔は地域を守り、村は金属を供給した。塔が閉ざされたとき、村は捨てられた。坑道は残った」
「それについてやけに詳しいな」と俺は観察した。
「俺の祖父がこの村で働いていたからだ。物事がおかしくなり始めたときに逃げ出した。俺の母を連れて南へ。でも話は残った」
「どんな『物事がおかしくなった』んだ?」
ゴルンはすぐには答えなかった。倒れた幹のそばで立ち止まり、腐った木に手を走らせる。
「今、起きているのと同じことだ。影。マナの腐敗。そして恐怖。たくさんの恐怖」
「祖父は原因を知っていたのか?」
「塔は一人でに閉じたんじゃないと言っていた。閉じられたんだ。当時の管理者によって」
「何かを封じ込めるため」とリュサンドラは言い終えた。
「そうだ」
俺たちは視線を交わした。かつての管理者は意図的に塔を閉ざしたのだ。放棄じゃない。封じ込め。そしてもし何かがここに、塔の中かその近くに封じ込められているなら、俺たちは想像よりずっと大きな秘密の上に住んでいる。
正午近く、鉱山の空き地に着いた。
場所は見分けがつかなくなっていた。以前は三つの天幕と一つの地の裂け目があった場所に、今や六つの天幕、麻縄のついた木製のクレーン、積み上げられた木箱、そして十二人の男たちが働いていた。全員が、肩に黒き山の印のついた暗いチュニックを着ている。
「黒き山だ」とレナは唸った。
「総力を挙げて」とリュサンドラは付け足した。
土の高まりの背後に隠れ、観察する。ゴルンは、腕を組み、作業を監督している禿げ頭の男を指さした。道具を持っていない唯一の男。その姿勢は指揮官のものだった。
「あれが監督だ」と鍛冶師は呟いた。「あいつがいるなら、作戦は大規模だ。簡単には引き揚げない」
「何を掘り出している?」と俺。
「深部鉱脈からの星鉄。木箱を見ろ」
クレーンの近くに五つの木箱が積まれていた。一つは半開きで、破片の赤い輝きが見えた。量は、以前に俺たちが回収したものよりはるかに多かった。
「もしあれを全部持ち去ったら……」と俺は言いかけた。
「軍隊を武装させるだけの金属になる」とリュサンドラは言い終えた。
「なら止めなければ」
「十二人だ」とレナは言った。「こっちは四人」
「三人」とゴルンは訂正した。「俺は元雇い主とは戦わん」
「お前は影と戦った」
「影は俺の借金を払わなかった」
「でもお前を殺そうとしていた」
ゴルンは黙り込んだ。それからため息をついた。
「もし戦うなら、塔のためだ。復讐のためじゃない」
「当面は、それで結構」とリュサンドラは言った。
作戦を練る間もなく、空き地で何かが変わった。監督が手を挙げ、すべての労働者が止まった。鉱山から音がした――叫び声じゃない、遠吠え。歪んだ。超自然的な。
「影だ」とレナは呟いた。
「違う」とリュサンドラは訂正した。「もっと悪い」
裂け目の口から、一つの姿が現れた。煙じゃない。それは固体だった――小さな馬ほどの大きさの四本足の生き物で、光を吸収するかのような黒い毛皮。目は二つの赤い残り火。そして背中からは、未形成の翼のように二つの骨の突起が突き出していた。
「山の犬だ」とゴルンは言った。「奴ら、これを使うのは鉱山のためじゃない」
「何のために使うんだ?」と俺。
「狩り。そして戦争」
犬は空気の匂いを嗅いだ。そしてまさに俺たちの方角へ頭を向けた。
「クソ」
リュサンドラは剣を抜いた。レナはアルテアの杖と短剣を手に取った。ゴルンは大槌を掲げた。そして俺は、激しく震え、すでに切断の刃を形成しつつある管理ツールを握った。
犬が突進した。
最初に迎え撃ったのはリュサンドラだった。エルフの剣が白い光を放つ。一撃が空気を裂き、生き物の肩を打った――しかし刃は貫通しなかった。黒い毛皮が衝撃を吸収し、犬はエルフを三メートルも吹き飛ばす一撃で押し返した。
「リュサンドラ!」と俺は叫んだ。
彼女は着地したが、動揺していた。犬は俺に向き直った。
レナが背後から襲った。短剣が硬い皮膚に当たり、滑った。でも彼女はそれを予期していた。もう片方の手で、アルテアの杖を刃に触れさせる。緑の光が爆ぜた――生き物を破壊するには十分じゃないが、後退させるには十分。苦痛に吠えながら。
「杖は効く!」と俺は叫んだ。
「でも長くはもたない!」とレナは答えた。
ゴルンが動いた。大槌が雷鳴のように下り、犬の後ろ脚を打ち据えた。今度は生き物が呻いた。骨が軺む。犬は脇に跛を引き、新しい敵に集中した。
隙を突いて、管理ツールを手に突進した。数日前に鍛えられた切断の刃が、マナの青い光で輝いている。生き物の側腹を斬りつけた。今度は刃が通った。犬は吠えた――空き地に響き渡る音――そして小さな影のように黒い煙の雲となって溶解した。
空き地は静まり返った。黒き山の労働者たちは、凍りついて俺たちを見つめていた。監督だけは、怖がっていなかった。苛立っているようだった。
「何者だ、てめえら?」と彼は叫んだ。
「塔の居住者だ」とツールを掲げて俺は答えた。「そしてお前たちは、採掘すべきでない場所で採掘している」
「塔が活動中だと?」彼は笑った。「ますますいい。氏族が知りたがるだろう」
「なら伝えろ」
「必要ない」監督は身振りをし、労働者たちは木箱を放棄して後退し始めた。「俺たちはもう知ってる。そして、向かっている」
彼は地面に何かを投げた――小さな球体が灰色の煙を爆発させ――煙が晴れたとき、監督は消えていた。労働者たちは森へ走り去り、野営地を置き去りにした。
「増援を連れてくる」とゴルンは言った。
「来るがいい」とリュサンドラは答えた。「今や我々には金属がある」
木箱はそこにあった。放棄されていた。数週間分の鍛冶に十分な星鉄。
「全部は運べない」と俺は言った。「持てるだけ持て。残りは隠す」
「鉱山は?」とレナは訊いた。
地面の裂け目を見た。その中から冷たい風が吹き出し、あの古いものの匂いを運んでいる。
「鉱山は後に残す。まだ中に影がいる。でも戻ってくる」
「もっと人を連れて」とゴルンは言い終えた。
「そう」
俺たちのあいだで三つの木箱を運んだ。ゴルンは一人で一つを担いだ。帰り道、誰もあまり話さなかった。戦闘は素早かったが、監督の伝言は明確だった。黒き山は向かっている。そして来るときは、怯えた労働者たちと一緒じゃない。兵士たちとだ。
午後の終わり、塔が姿を現した。リンゴの樹は中庭で輝き、リュス・アエテルナの光が温室越しに脈打っている。アルテアが門で俺たちを迎えた。
「みんな無事?」と彼女は訊いた。
「ほぼ」と俺は答えた。
「金属は見つかった?」
「それ以上だ」ゴルンは木箱を中庭に置いた。「武器庫を始めるには十分」
「そして軍を引き寄せるには十分」とレナは付け足した。
アルテアは深く息を吸った。
「なら、準備を始めたほうがいい」
その夜、塔は普段より静かだった。でも恐怖の静寂じゃない。準備の静寂だ。ゴルンは鍛冶場へ上がった。レナは刃を研いだ。リュサンドラは中庭で瞑想した。剣を膝に、手の甲の塔の印が輝いている。
そして俺は、厨房に座り、記録を見つめた。
**『塔の記録』**
**居住者:5名**
**エネルギー:62%**
**鍛冶場:アクティブ(機能55%)**
**温室:アクティブ(光り草開花中)**
**第二階層封鎖室:未開放(条件:浄化機能の復旧/居住者6名/エネルギー75%)**
**防御力:中程度**
**外部脅威:増加中**
エネルギーバーはゴルンが来てから14%上昇していた。鍛冶場はより強くなっている。防御は中程度。でも収容室はまだ封鎖されている。そして外部の脅威は、今や「増加中」と分類されていた。
目を閉じた。
五人の居住者。一本の剪定道具。成長しつつある鍛冶場。そして、向かいつつある敵対的な氏族。
でも俺たちには、どんな氏族も持っていないものがあった。生きた塔。リュス・アエテルナ。そして、あらゆる困難をものともせず、ここを家と呼ぶ五人の人間。
戦うには十分だった。
勝つには十分だった。




