第102章 〜古き管理者の血〜
老人はゆっくりと立ち上がった。その動きは百年分の疲れをまとっているようでありながら、どこかしなやかで、かつては訓練を積んだのだろうことが窺えた。窓から差し込む青白い光が彼の顔を照らし、目の周りの深い皺と、こめかみに浮かぶ古いルーンの痕跡を浮かび上がらせた。
「前の管理者の息子」俺は繰り返した。「それはつまり、あんたは――」
「はい。私はカエレン。父はこの塔の最後の管理者でした。あなたがたが『再生の塔』と呼ぶ、あの塔の」
沈黙が広がった。リサンドラは剣を抜いてはいなかったが、手はまだ柄に置いたままだった。ライラは羊皮紙と羽ペンを取り出し、ミリは表情を読ませず、シルフィーは翼を半開きにしてすぐに飛べる構えをとり、ヴァエリスはただ青い核を絶え間なく脈打たせながら老人を見つめていた。
「あんたが手紙を書いたのか」と俺は尋ねた。
「はい。正しくは、あなたがたが去ったあとに書きました。あなたがたが黄昏の塔に登り、未完の者を認識するのを、あの湖のほとりから見ていました」
「湖から?近くにいながら姿を現さなかったのはなぜだ」
「恐れていたからです」彼は両手を見下ろした。その手はインクで染まり、震えていた。「私は父の日記が何を警告しているか知っています。第三階層について、封じられたものについて、彼が犯した過ちについて。もし自分が姿を現せば、父の子として裁かれると思った」
「ここでは誰もあなたを裁かない」とヴァエリスが静かに言った。彼女の声は穏やかだったが、かつて彼女自身が封鎖室に閉じ込められていた時のような響きがあった。「過ちは罪じゃない。修正できる」
「修正?」老人は苦い笑みを浮かべた。「あなたは楽観的だ、精霊よ。しかし父の過ちは塔よりも大きい。いや、二つの塔よりも」
「説明してほしい」と俺は言った。「最初から」
カエレンはゆっくりと、まるで古い日記のページをめくるように語り始めた。彼の父は百五十年前、たった一人で再生の塔にやって来た。それは私がそうだったのと同じだ――偶然か、それとも神の意志か。彼は塔を守ろうとし、修復しようとした。だが彼には仲間がいなかった。住人も、衛士も、助言者もいなかった。
「父は一人で五百年持ちこたえようとしたのです」とカエレンは言った。「しかし孤独は人を削ります。判断を鈍らせ、希望を蝕む。父はやがて塔の防衛だけに固執するようになり、封じ、隠し、鍵を遠くへ持ち去った。この塔――黄昏の塔――は、彼が最も恐れた場所でした。かつて人の手で神の業を再現しようと試み、失敗した場所だから」
「父は、未完の者が決して覚醒しないようにと、封鎖のルーンを施した。そして私をここに残した。見張りとして」
「あなたを?」とシルフィーが翼を震わせながら尋ねた。「自分の息子を見張りとして?」
「父は私を信頼していました。愛していました。しかしそれ以上に、自分の過ちを恐れていた。私は十五歳でここに来て、そして……帰らなかった」
「どのくらいここに?」とライラが柔らかく尋ねた。
「七十年です。数えるのをやめてしまったので、正確にはわかりませんが」
胸が締めつけられる思いがした。十五歳でここに来て、七十年。外の世界を知らず、仲間もなく、ただ未完の守護者が眠り続けるのを見守るだけの人生。
「一人で?」とヴァエリスがほとんど囁くように言った。
「いいえ。湖のそばに古い隠者の庵があります。そこに住み、釣りをし、父の本を読み、そして待ちました。誰かが来るのを。誰かが未完の者を認識するのを。百年のあいだ、誰も来なかった。だが先月、あなたがたが現れ、塔に登り、未完の者を認識し、立ち去った」彼は顔を上げた。「未完の者は応答し始めています。ゆっくりと、微かに、しかし確かに。まるで長い眠りから目覚めようとしているかのように」
「それが俺たちに来てほしかった理由か」
「はい。私は老人です。余命はいくらもない。未完の者が完全に覚醒する前に、誰かが引き継がなければならない。誰かが、父の過ちを正す方法を理解しなければならない」
「それは何の過ちだ?」とリサンドラが初めて口を開いた。
「父は未完の者を封じたときに、素材の一部を持ち去りました。その素材――神の欠片の欠片とも言うべき微かな核――は、あなたがたの塔のどこかに隠されています。それなしでは、未完の者は決して完全には目覚められない。話すことも、理解することも、存在することもできないままだ」
ライラが羽根ペンを手に顔を上げた。
「欠片の欠片。あなたの父の日記には、第三階層に何かが封じられていると書かれていました。しかし僕たちが第三階層を開いたとき、中にいたのは休眠状態の守護者――アダルメントだけだった。素材は見つからなかった」
「父は隠したのです。鍵をかけて。誰かがそれを見つけることを恐れて」
「どこに?」と俺は尋ねた。
「分かりません。それは私の推測ですが――おそらく、あなたがたがまだ開けていないどこかの階層です。第五階層のさらに上。第六階層か、あるいはそれ以上に」
「第六階層には行ったことがある」と俺は言った。「収斂を封じた場所だ。そこには素材はなかった」
「ならば、第七階層。それとも……父は塔の中には隠さなかったのかもしれない。どこか別の場所に」
「他の場所?」
「例えば、第三の塔。まだ見つかっていない別の姉妹塔です」
沈黙が降りた。湖が窓の外で黄昏の二度目の光を反射し、塔を淡い金色で照らしていた。
「俺たちの塔に戻らないか」と俺は提案した。
「あなたの塔に?」彼の青い目がわずかに見開かれた。
「ああ。あそこには子供が二人いる。生まれたばかりの乳児だ。食料もある。仲間もいる。独りではない」
「私は……慣れていない。長いあいだ独りだった」
「それでもだ」ヴァエリスが一歩踏み出した。彼女の核は穏やかな青い光を放っていた。「孤独は知っています。独りでいることも知っています。でも、独りでいる必要はない。私はそれを学びました。あなたも学べる」
カエレンは彼女を長いこと見つめた。それから俺に視線を戻した。
「あなたは父に似ている。父もそうだった。人を集め、信頼し、築こうとした。だが父はそれを一人でやろうとして失敗した。あなたには仲間がいる」
「仲間はすべてを変える」
「そうだな」彼はゆっくりと、まるで百年ぶりに使うかのように微笑んだ。「受け入れよう。しばらくの間だけでも。あなたがたの塔を、子供たちを、未完の者を信じる人々の顔を見てみたい」
その夜、湖のほとりに野営した。カエレンは粗末な庵から数少ない持ち物――古い本、使い古した羽根ペン、そして小さな肖像画――を持ってきた。肖像画には若い女性が描かれていた。
「母です」と彼は私の視線に気づいて言った。「父が塔に入る前に結婚していた。母は私が幼い頃に亡くなった。覚えているのはこの顔だけです」
「綺麗な人だ」
「はい。父は最期まで母のことを話していました。過ちについても、後悔についても、失ったものについても」彼は肖像画をそっと布で包んだ。「父は悪人ではありませんでした。ただ怖がっていただけだ。怖れは善人をも愚かにする」
「それはわかる気がする」
焚き火が静かに揺らめいた。リサンドラが最初の見張りに立ち、ライラはノートに書き込み、ミリは携行食料の量を計算し、シルフィーは翼を休め、ヴァエリスは湖の上に浮かんで水面を見つめていた。湖はまだ何かを映していた。何か深く、何か古いものを。
「ところで」と俺はふと思い出して尋ねた。「お前の名前、カエレンと言ったな。何か意味があるのか」
「古い言葉で『鍵守り』です。父は私に鍵を託した。文字通りではないけれど、知識の鍵を。未完の者を解き放つ鍵を」
「そして今、俺たちがそれを見つけるのを手伝うと」
「ええ。七年ぶりに、ようやくです」
焚き火がぱちぱちと音を立て、誰かが薪を足した。明日は帰路につく。新しい仲間を連れて。新しい謎を抱えて。そしてどこかの階層か、あるいはどこかの姉妹塔に隠された、失われた欠片を探す新たな使命と共に。
でも今夜は、星の下で、湖のほとりで、かつて独りだった者たちが共にいる。それで十分だった。




