第18話 甘い一時
第18話です。
~翠宅~
伊織「こんにちは。山吹ですけど翠さんいらっしゃいますか?」
葉子「居るけど誰?あなた?」
伊織「クラスメイトの山吹伊織です。今日はクッキーを一緒に作りに来ました。」
葉子「…?とりあえず上がってちょうだい?」
伊織「わかりました。」
葉子「それであなたはうちの子にクッキーの作り方を教えに家に?」
伊織「そうですよ。」
葉子「翠、この子本当に知り合い?お母さんはこんな変わった子と…」
翠「もう!お母さんちゃんとした友達なんだから変なこと言わないでよ!」
葉子「わかったわ、その代わり何かあったらすぐ言いなさい。」
伊織「アハハ…。」
~キッチン~
翠「ごめんね…。」
伊織「何が?私が変わってるなんていつものことじゃん?」
翠「それもそうね…。でもその私服はどうにかならなかったの?」
伊織「駄目かな?」
翠「中学生なんだしもう少し子供っぽくても良いと思うわ。」
伊織「さてさてクッキー作ろ?」
翠「そうね。」
伊織「にしても翠ちゃんがどういう風の吹きまわしで私に?」
翠「それは…。この間ケーキが美味しかったからよ。」
伊織「なるほど、アレはバレずに作るの難しかったよ。」
翠「バレなかったの?」
伊織「バレてあの後怒られた。」
翠「ダメじゃないの…。」
伊織「それはそうとまた話が脱線したね。」
翠「あ…。」
伊織「髪の毛結んで次に爪見るよ」
翠「大丈夫よ。」
伊織「後は分量のチェックだね。」
翠「OK、こっちも大丈夫よ。」
―調理中―
伊織「さて後は焼くだけだよ。個人的にはここが一番面倒なんだよね。」
翠「そうなの?」
伊織「まあね。」
―完成!―
翠「できたのね…。」
伊織「うん、できたよ。」
翠「お母さんに渡してきて良いかしら?」
伊織「もちろん!」
~リビング~
葉子「このクッキー…翠が作ったの?」
翠「教えてもらいながらだけどそうよ…。」
葉子「すごく優しくてホッとする味だわ。きっと翠と伊織ちゃんの愛情が詰まっているのね。」
伊織「いえいえ私は教えただけでそんな…」
葉子「ただ教えるだけなら本でもできるわでもあなたは人の心を伝えたのよ。」
伊織「人の…心ですか…。」
翠「いけない由美ちゃん達と待ち合わせの時間じゃない!伊織急ぐわよ!」
伊織「そうだね、お邪魔しました。」
~公園への道~
翠「今日はありがとう、お母さんと距離が縮まった気がするわ。」
伊織「てっきり抜け駆けと思ったよ~。」
翠「それは無いわ…。」
伊織「変身して飛ぼうかな…動かないからめっきり体力が無くて…。」
翠「あと少しだから頑張るの。」
~公園~
伊織「ごめん!遅れた!」
由美「いやそんなに急ぎの用でもないし良いよ。」
透「そうだね別に気にする事でもないと思うよ。」
真琴「めったに遊べないのですから今楽しまないとダメですよ♪」
翠「はいコレ私と伊織で作ったクッキー。良かったら皆で食べましょう?」
由美「やっぱコレだな、素朴で優しい味で食べていて飽きないよ伊織。」
伊織「いやいや今日は翠ちゃんも一緒に作ったんだからね!?」
由美「そうやっていつも遠慮してるけどたまには真っ直ぐ受け止めな。」
伊織「…うん、そうしてみる。そうだ!皆記念写真撮ろうよ!もっと楽しくなるようにとびきりの笑顔でね!」
透「ナイスアイディアだよソレ、山吹さん。」
伊織「ささ、1+1は?」
5人「2ぃ~!!」
伊織「さて僕もクッキー食べよ。」
真琴「味見しないで持ってきたんですか!?」
翠「さすがに伊織もそれはしなかったから安心して蒼村さん。」
~次回予告~
透「みんな~透だよ~。いよいよ期末考査、由美ちゃんがわかんないって嘆いてたよ?」
由美「須藤さんいらない事を言わないくれ。」
透「次回『このタイミング』あなたも私も輝く未来へ!」
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