74【帰還!】
「んんぅっ。
なに?」
私は顔に何かが当たった感触で目が覚めた。私はそれを手に取り目の前に持っていきそれが何かを確認する。
「あ、葉っぱか。
えーと私はどれぐらい気を失っていたんだろ?
まあ、いいか。
それより生命の木まで行かないと。
って、ん?」
そう言って立ち上がった時に胸ポケットに何かあることに気づき中から取り出す。
「て、あー!!!
これはメイとアノンに頼んでおいたマジックポーションじゃない!
あんなに暴れ回ったから全部割れたと思ってたけど一個だけ残ってんだ!
もっと早く気づいてよ私。
これがあればあんなにしんどい思いしなくてよかったのに〜。
まあ、今更気にしたって仕方ないし、取り敢えず帰りに必要になるかもだから大事に持っておこう」
私は胸ポケットにポーションをしまい、生命の木の根元まで行く。
「でかいねー」
そう言って木を見上げる。
「葉っぱって落ちているのでいいのかな?
それとも木から直接取った方がいいのかな?
んーでも片方だけ持って帰って逆の方が正解だったら困るし両方持って帰ろう」
そうして私は取り敢えず下に落ちている葉を数枚拾う。
「生命の木さん。
私の身勝手な事情で木に傷をつます。
本当に申し負けありません」
私はそう言って頭を下げた時、私の真上でプチっと音がした。
「なんだろう?」
上を見上げると数枚の葉が付いた木の枝が上から降ってきた。
「おおっと!」
私はその木の枝をキャッチして、その枝と生命の木を交互に見る。
「えーと。
くれるってことでいいのかな?
ありがとうございます」
私はそう言ってもう一度、生命の木に頭を下げる。
「よし、戻ろうか」
そうして私は通ってきた道を戻った。
帰りは生命の木の葉のおかげか魔物は全然よってこずすんなりと森から出ることが出来た。
「お嬢様!」
「エレナ様!」
森を出てすぐ私を見つけたロゼとヴィルデが駆け寄ってきて私に抱きつく。
「良かった、ほんとに良かった」
「ご無事でなりよりです」
二人は私に抱きつきながら涙を流し私の無事を喜んでくれる。
「ただいま。
二人とも心配かけてごめんね」
「「はい、おかえりなさい」」
私達、三人はそれから五分ほど抱き合っていた。
「お嬢様、あとのことはこちらでやりますので今日は早く屋敷に戻ってゆっくりなさってください」
「うん、わかった。
あ、これが生命の木の葉ね」
そう言ってロゼに持って帰ってきた葉を全て渡す。
「はい、おあずかりしました」
「じゃあ、帰ろう」
そうして私は屋敷に帰っいった。
◇◆◇◆
「お姉様!」
「リリ!
私の可愛い妹!」
私達姉妹は熱い抱擁をする。
「エレナ、帰ったか」
すると奥からお父様と何故かアドニス様まで出てきた。
「はい、ただいま戻りました」
二人をよく観察すると手が少し震え目が少し潤んでいる。
おそらく二人もリリみたいに喜びたいのにも関わらずお互いが立場を気にしてぐっと堪えているのだろう。
「お父様、アドニス様ご心配おかけして申し訳ありません」
「うむ、言いたこことは沢山あるが取り敢えず今日はゆっくりと休みなさい。
話しは明日あらためてしよう」
「はい、わかりました」
そうして私はみんなと別れお風呂に入ってからベットに横になった。
「ロゼ、フォンセはちゃんと生きてる?」
私はベットの横で控えているロゼに聞く。
「はい、監禁してしっかりと周りを兵士で囲まれてますがちゃんと生きてます」
「良かった。
フォンセの交渉もしないとね。
ふぁ〜。
もう無理、おやすみなさい」
「お嬢様、おやすみなさいませ」




