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65【スラムの子供達(前編)】


俺の名前はエイジだ。

三年前に戦争で両親を亡くしたいわゆる戦争孤児だ。

今は王都の近くにあるスラム街で妹のメイとスラム街で知り合ったイーラとアノンの四人で生活している。

ここでの生活は毎日が生きるか死ぬかの戦いだ。


「じゃあ、俺達は行ってくるよ」


「うん、頑張ってきてね」


俺はいつも通りイーラと一緒にスリや万引きに向かう。


男の俺とイーラはスリや万引き、女のメイとアノンは靴磨きに行ったり、教会での配給などを貰いに行っている。


「お、あいつ今胸ポケットに財布を入れたぞ。

今日はあいつから頂こう。

気合い入れろよ」


たまたま出店で買い物をしていた男を標的にする。


「おう!

任せとけ」


「チッ。

近くに貴族ぽいやつがいるぞ辞めとくか」


そのスリの標的にした男の近くに十歳ぐらいの貴族っぽい女の子と女の護衛がいた。

貴族に目をつけられるのは後々困るな。


「いや、護衛も一人しかいないみたいだし下級貴族だろ。

目をつけられたところで大丈夫だろ」


「それもそうだな。

よし!

行くか」


「おう!」


今日の担当は俺が買い物をしていたやつの財布をスリ、イーラはバレた時の逃げ道確保と誘導、もし戦闘になった時後ろからの奇襲要因だ。


俺は、何事もなく歩き、男にぶつかる。


「あ、すみません」


「気をつけろよ!まったく」


男はぶつくさ言いながら歩いていく。

俺はしっかりとぶつかった時に財布を頂戴できた。


「そこのあなた待ちなさい」


俺はそのままその場を立ち去ろうとした時、近くにいた貴族っぽい女の子に呼び止められた。


「はい、俺ですか?」


俺は出来るだけ平静を装いながら答える。


「今、あなたあの男から財布をスったでしょ」


やばい、バレたか?

いや、こんな子供にバレるようなヘマはしない。


「何のことですか?

言いがかりは辞めてください」


「じゃあ、ポケットを確認させてもらうわね。

ヴィルデ」


「はい」


ヴィルデと呼ばれた女の護衛が俺に近づいてくる。


これはやばい!


「イーラ!」


俺はイーラの名前を呼び走る。


「ヴィルデ、追うわよ」


「はい!」


俺を護衛の女と女の子が追いかけてくる。


あの女の子速いな!


「エイジ!

こっちだ!」


「おう!」


俺はイーラの後ろについて逃げる。


「おい、あいつらめっちゃ速いぞ!」


「障害物だ!障害物を使え!」


俺達は、道沿いにある木箱やらを後ろに投げつけながら走る。


「やば!」


前に一人では到底登れない高さの壁が出てきた。


「エイジ俺が下になる」


「おけ!」


俺はイーラを踏み台にし、壁を登り、壁の下にいるいるイーラの手をとり引き上げる。


「よし!

行くぞ!」


「どこに行くんですか?」


俺達の前には俺達を追いかけてきた貴族の女の子と護衛の女がいた。


マジかよ!

あの壁を飛び越えたのか!?


「くそ!

どうする?!」


「やるしかないだろ!」


俺達は近くに落ちていた木の棒を拾い護衛の女に向かって突っ込む。


結果、瞬殺されました。

今は縄で縛られています、はい。


「俺達をどうするつもりだ!」


「独房にでも入れるか!?

それともここで殺すのか!?」


「ヴィルデ、どう思う?」


「私は見込みありだと思います。

これから鍛えればどんどん強くなるでしょう」


「あ?

何話してんだよ」


何故か女二人は俺らの話を無視して二人で話し始めた。


「じゃあ、決定でいいわね」


「はい」


話が終わったのか女二人は俺達の方に向き直る。


「あなた達、私の部下になりなさい。

そうすればあなた達の尻拭いもしてあげるし、仲間がいて迷うのならその子達も雑用やらなんやらで雇ってあげる」


「「はぁ?」」


「だから!

私に雇われなさい」


「おい、どうする」


「どうするって、本当ならいい話だが、何か裏がある可能性もあるぞ?」


俺達は後ろを向き小声で話し合う。


「でも、捕まって俺らの顔もバッチリ見られたから今更逃げても捕まるのは時間の問題だろう。

なら一か八かこの人達の話しを信じるしかないんじゃないか?」


「そうだな。

俺も同意見だ」


俺達は女二人に向き直る。


「話し合うは終わった?」


「ああ、大人しくあんたに雇われることにする」


「そう、じゃあ、行くわよ。

まずあんた達の仲間のところまで連れていきなさい」


「ああ」


「おい、本当に大丈夫なのか?

あいつらだけでも逃がした方がいいんじゃないのか?」


「もう遅いよ。

俺らに仲間がいることがバレた時点で終わりだ。

俺達は、あの人を信じるしか無いんだよ」


俺達は大人しく、俺達とメイ、アノンで暮らしている隠れ家に向かった。


「メイ、アノン出てきてくれ」


隠れ家の前につき、中にいるであろうメイとアノンを呼ぶ。


「エイジ、どうしたの!?」


「わりぃ、捕まった」


「あなた達がこの子の仲間?」


「はい、そうですけど」


「私達も殺すんですか?」


「いいえ、あなた達四人は私の部下として働いてもらいます。

荷造りする時間いる?」


「いえ、特にいるものとかないので」


「じゃあ、ついてきなさい」


「え?」


「ねえ、エイジ、イーラどうなってるの!?」


「とりあえずついて行こう。

捕まった時点でもう俺達には選択肢は無いんだ」


「わかったわ」


今日も読んで下さりありがとうございます。

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