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前世はクズでした  作者: だるちゃん
第1章魔王誕生編
6/7

魔王誕生、そして初勝利

街は焼かれてしまった。ただ、ここにいる誰もが絶望なんてしていない。次の行動をどのようにするかなど、先のことをみんな考えている。

不思議だ。魔族は悲しむことはあるにしろ憎いとは思わないのか、勇者へ復讐をしようとは考えないのかと…


「みんなはなぜ勇者への復讐を考えないのですか?」


「考えるさ、ただ、前にそういうことを考えて酷い目にあったんだ。行動に至ったやつからその家族らはその村で公開処刑された。そんなことがあったらもう復讐しようなんて考えられないさ」


そんなことがあったのか…どんどん憎く思えてくる。どうにかして復讐したい。勇者を痛い目に合わせたい。


「俺は憎い、復讐をしたい…」


思っていることが漏れる。その場にいる誰もが驚いた顔をした。


「ライデンさん正気ですか!?そんなこと考えれば、いくら人族だろうが洗礼の対象になります!!どうかお考え直しください。」


クレス…やはりあなたは優しい。だからこそ、その優しさを俺は守りたいんだ。


「これは勇者到来の日、直前にクレスさんと話した時から俺の心の中で決まっていました。俺はあなたやボロスさん、ここにいるみんなを守りたい。そうするなら逃げてばかりでは奪われる一方だ。だから、俺は勇者に復讐をする。」


「もう決意は硬いようですね…」

「おい小僧!!いくらお前でもなできることとできないことがある。そこらへんはわかってるんだろうな?」


みんな心配する言葉をくれる。俺は見ていないが復讐を考えた者の酷い惨状を目の当たりにしてるんだ。そして、心配してくれている。


「わかっています。ただ、このまんま黙って逃げてを繰り返す生活、それは魔族のみんなにとってかなり辛い生活だ。生きてればいい?そんなはずはない!たった1度の人生なんです!楽しく生きなければ損なんです。」


タメを作った。ここから先の言葉を言うのは不安なんだ。クレスやボロスさん、みんなから避けられるかもしれないと思うとつっかかる。未来を見ればいいじゃないかって思うだろう。俺もそう思う。実際、前までは未来視に頼って、人との会話でさえ未来の中で言っていることをそのまんま言葉にしていただけだった。でも、勇者到来の日、俺は言葉で未来が変わるということを知った。ならば、会話は未来の通りに紡ぐものじゃない。


「俺は復讐をする。ただ、未来は見えない。どうなるかわからない。だから、強制はしない。どうか俺に力を貸してください!!」


いや、見えないっていうのはおかしいのか…少しのことでコロコロと未来が変わっている。ボロスさんもクレスも全て俺の前にはいない未来、どちらも一緒に笑っている未来。

俺は後者が欲しい。それをもぎ取りたいのだ。


「俺らの命はお前に救われた。だから、お前がやりたいと言うなら俺はそれを手伝おう。お前のことだ、なにか考えはあるんだろう?」


「ライデンさんは私たちを守りたいと言いました。その守りたい人達があなたの前からいなくなるなんて、そんなの辛すぎますよね。私はついて行きますよ」


2人の言葉で涙が出てきた。ほかの人らも快くついてきてくれると進言してくれた。どこまでも優しくていい人達だ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


復讐するとは言ってもまずは、拠点を築かなければならない。街の復興が先決だ。

みんなが力を合わせ心をひとつにしたことで、街の復興はみるみると済んでいった。そして、その復興と共に武力を付けなければ行けない。男の魔族はボロスさんを始め修行を始めた。魔法の才能があるものは魔法を、無いものは剣技を極めていった。

そして、これを人族に悟られぬよう気を配りながらとなるとかなり忙しい日々だった。ただ、充実はしていた。

俺の未来視では、あと数ヶ月後に勇者がまた来る。その時に備えているのだ。なぜ復讐というのにすぐ攻め込まないのかって?それは、勇者1人を相手にできるかわからない現状、何人の勇者がいるかわからない人族の街に攻め込んではすぐに夢は尽きてしまう。まずは、勇者一人を確実に撃退できる力をつけなければならない。

よって、力試しを勇者到来の日に設けたのだ。


「ライデンさん、あなたのおかげでみなに活気が戻りました。本当に感謝します。」


「俺はまだなにもしていませんよ。」


「いえいえ、今まで勇者到来というのは怯えるだけの日々でした。ただ、ライデンさんのおかげで今は力を試すんだって意気込んでる人が大半です。大きな変化なんですよ。」


やはりクレスの笑顔は最高だ。カメラがあれば写真に納めたい笑顔だったな…


「そこまで喜んでいただけるなら、頑張ってるかいがあります!クレスのために頑張ろうと思いますよ」


「よくそんな恥ずかしい言葉が言えますね…」


苦笑いだ。自分の言ったことを振り返ってみると、クレスのためって完全に口説いてるみたいじゃないか…


「あ、いえ!!!そういう意味ではなく…」


「わかっていますよ、あなたがみんなのために頑張っていること。」


あーやっぱりやさしい。俺の嫁になってくれ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そして、数ヶ月たった今


「今日!勇者はこの街にやってきます!これを撃退し、反撃の1歩としましょう!!!」


「おーーーー!!!」


なんだかんだあり、俺はこの街の部隊長みたいなことになっている。人をまとめるのは苦手なんだがなー。


さぁこい!くそったれ勇者!その頭へし折ってやる!!

まるで魔王みたいな考えだな…我ながら恥ずかしいな


作戦の概要だが、俺らはまだ勇者の力の全てを知っていない。まずは、その力を図るために罠を張る。ここで命を使う必要はない。

そして、その力を見て攻撃手段を変える。全く歯が立ちそうにないなら、本気を出す前の勇者をはっ倒す。

勝てそうなのであれば正面から数の暴力で倒す。

まぁ簡単なことだろう。


などと考えていると、まず1つ目の罠である岩が発動した。岩は計算通り勇者へと向かっていく、これで倒せればいいんだが。そうもいかない

いや、罠を張った時点でわかった事だが勇者の力はとんでもない。罠ごと破壊しずかずかと街へ近づいてくる。


ここからだが、未来では勇者は本気を出さない。そう作戦は前者へ転ぶのだ。わかっていた。ただ、勝敗など見ていない。なぜかって?そんなことしたら俺はトラウマで病み逃げ出してじうかもしれないと、この前わかったからだよ。


さぁ作戦は第二段階、元々魔法適正が高いのか高位の魔法を使える魔族が多かった。そこでだ、俺の取る作戦は地面一体を魔法で沈没させる足元の不安定になった勇者を魔族戦士の1団で総攻撃だ。


そして、ここで見えてきた。未来の結果が

勇者は倒せる。撃退さえ出来ればいいと思っていた俺らだが、まさか殺害できるなんてな…案外勇者も呆気ないものだな。


この結果が後後魔族を奮起させる。異世界大波乱の第一歩と言ったところか。

ライデンは勝利の喜びでここから先の未来を見ることを忘れていた。



遅くなってしまい、すいませんでした。

5部までの流れは考えて執筆していたのですが、その先をしっかりと考えていませんでした。



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