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前世はクズでした  作者: だるちゃん
第1章魔王誕生編
4/7

亜人族現れました

路頭に迷って倒れた所を魔族に助けられ、ご飯も作ってもらい、寝床も用意されている。俺はかなり運が良かったみたいだ。


「おはようございます。ボロスさん」


「起きたか小僧、昨日言っていた教えて欲しいことってなんだ?俺が教えられることならなんでも教えるぞ」


「スキルだったり技の発動ってどのようにすればいいんですか?」


「そんなことか!簡単だぞ念じるんだ」


「念じる?」


「使いたい力を使いたいと思えば使えるってことだ!」

え?なんだそれ

そんな簡単なことで技が使えるなら昨日の段階で使えてもよかったじゃないか!


「わかりました。やってみます。」

俺は未来を見たいと念じてみた。

走馬灯のように未来の映像が見えてくる。ここに人族が来るのか…ボロスさんが死んでいる。

詳しく見たい!!!

人族がこの村に来て洗礼の義を執り行うらしい。その際ボロスさん含めかなりの数の魔族が殺されてしまう。

ここまで見えて未来視は終わった。


「何も起きなかったぞ小僧、しっかりと念じたのか?だいたいどんな技を発動してるんだ?」


「しっかりと発動しましたよ。信じて頂けるかわかりませんが、未来を見る力が僕にはあります。その力を使っていたところです。」


「ほほう。ちなみにどんな未来が見えた?」


「焦らず驚かず聞いてくださいね?」

先程見た未来をありのままに伝えた。


「その未来は変えられるのか?変えられないのか?」


「正直僕も初めてやったことなのでわかりません。ただ、その人族を倒すかここから逃げるかしないとこの村の魔族は皆殺しになります。」


「人族を倒すのは無理だ。あいつらは強すぎる。見たことも無いような武器を使い、聞いたことのないような技を使う。逃げるしかないのか…急ぎこの村の皆に伝えてくる」


最初は皆疲れて倒れた俺の世迷言だと思い聞き入れなかったが、ボロスさんはその俺の世迷言だとしてももしかしたら本当におきるかもしれないと皆を説得し、近くの山に村の皆で逃げていった。


数時間後

その村には勇者だと思われる者がやって来て村を焼き尽くしていった。

勇者は魔族がいないことをおかしく思ったのか辺りを探したが、俺はその探す未来も見た。正確には逃げ出した後、どのように未来がなるのか見たのだ。

そして、俺は勇者が探さないであろう場所を把握し、その場所で隠れることにした。


そして、少し待つと勇者は来た方向に戻って行った。


「おい小僧、お前の言うようになったな。我らの命を救ってくれたこと感謝する。」


「いえいえ、ボロスさんに助けられたのですから、助けるのは当たり前のことです。」

ボロスさんには驚いた感じはないのだが、他の方々からはかなり驚いた顔をしてるのがわかる。

やはり、この世界で魔族の味方をする人族は珍しいのだろうか。

たくさんの方々に感謝された。これはかなり気持ちのいいものだ。俺の人生で誰かのために動いて感謝されるなんて考えてもみなかった。


たくさん感謝はされた。ただ、村はなくなってしまった。このままではここの魔族たちは行くあてもなくなってしまう。どうすれば良いのか。

また未来視である。

もう少し北へ向かうともう1つ村がある。そこは要塞化され勇者の進撃をまだ1度も受けていない模様だ。村を無くした魔族の受け入れに使われているようだ。

などと未来を見たが、そんなことはさすがに魔族が1番詳しかった。


「今すぐ北へ向かうぞ!小僧はどうする?出来ればでいいのだが着いてきてくれぬか?その力を俺らに貸してくれはしないか?」

未来を見る力、この力をこの人ら。いや、魔族のために使うのは決して悪い事じゃないな。


「俺の力なんかがあなた方の力になるのであれば、ついて行きます。」


「「「ありがたきお言葉!!」」」


なんだろう。感謝されるってこんなに気持ちのいい事だったんだな。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



北の村-ノーザンクロス-まで着いた。村と言うより街の方が的確だろうか。

聞くところによるとこの街は魔族一の街らしい。村を焼かれた者などがここに集まってくるらしい。異世界物のお約束奴隷だが、この街にはいない。魔族ってかなり他人に優しいんだな。魔族だし他人って言うのもおかしいのか…


んで、驚くのはここからだ。ボロスさんなんだけどあの村の村長だったらしい。この街のお偉いさんとも仲が良く、俺はこの街の長と会うことになった。

というか、やはり俺が人族っていうのもあって周りの目線が痛いな。こんなんで長と会ったら殺されちゃわないかな?

殺されはしないんだけどね。

それどころか可愛い子に会えるって思うだけで心躍る。


「ライデンさん、私の名前はクレスです。私のおじを助けていただきありがとうございます。ボロスから話は聞いています。なんとも不思議なお方です。人族でありながら魔族を助けるなど、考えられません。」


見た目は幼くて可愛い女の子だが、やはりボロスさんのよりは小さいが角が生えている。ボロスさんがおじで人に近い体つきということはこれが亜人族ってことなのかな?


「ボロスさんとは繋がりがあるお方なんですね。見たところあなたは完全な魔族ではないですけど、あなたは亜人族と呼ばれるものなんですか?」


「あまりその呼ばれ方は好きません。人は憎いのです。生まれた時から他者を憎んではいけないと育てられてきました。ただ、あの者らは好かないのです。当然母上は別問題ですがね。」


やはり、ボロスさんの言う亜人族も人族から酷い目に合わされているというのは本当の事だったのか。

ただ、魔族と違い追放はされていない。人族の中には獣耳だったりそのような人外種に興味のある者がいるとかいないとか。

好きな人のために奴隷として扱われてるようだな。

というか、獣耳好きとか絶対日本人だろ。


「それは大変申し訳ありません。ところで、俺はここに

呼び出されて何をすればいいのですか?」

いきなり呼び出された。当然何かしらの用があるのだろう。まぁこの先の一言は知っている。クレスは俺にこの街ひいては魔族を守って欲しいのだ。

これはボロスさんから俺の力を聞いてるからだろう。確かに俺の力があれば街の人々は助けられるからな。

当然俺の答えは決まっている。


「そうですね。要件は1つです。今後とも我らに力を貸してくれはしないでしょうか?そのお力で魔族の繁栄、そして保護をして欲しいのです。」


「もちろん俺のできることであればお力添えします。」


そう、こんな可愛くて幼い女の子の願いを断っては男として終わっている。


-そして、俺はここから魔王への道を歩いていく。-

その未来を俺は知っている。

最初は使えない力をもらってしまったと思ったが、使い方などによるとかなりのチートなんじゃないだろうか。


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