クズが死にました
家族にはかなり迷惑をかけた。俺は何度か死にたいとも考えて、やっと死ねるのかと思うと嬉しく思う。
最後くらいはいいこと出来ただろうか、姉ちゃんは助かっただろうか
学校の奴らは…そういや友達もいなければ俺のことを知ってる人がいるかすら危ういな。学校のことは考えなくていっか。
あー死ねる…
目を覚ますとそこは川だった
あ、これが三途の川ってやつなのか?対岸に誰かいるぞ?
母ちゃんと父さん、後は学校の担任だったっけ?
なんであんな所にいるんだ?
よく見るとみんな笑顔で手を振っている。
あーそういうことか
俺が死んで喜んでるのか。そりゃそうだよな。
分かっていても喜ばれてるのは悲しいので、背を向けて歩こうと思った時、目の前に見たことないじいちゃんがいる。俺のじいちゃんじゃない。
「その歳で死んでもうたか。」
なんだこのじいさん。初対面でいきなりそんなこと言ってくるのかよ。
「この歳で死んでるやつなんて五万といますよね?」
「いるにはいるのだが、若くしてここに来る者は可哀想でのー」
「そうなんですか…ところであなたは誰なんです?少なからず俺はあなたのこと知らないのですが…」
「あ、わしか?そう言えば言っていなかったな。わしは案内人みたいなものじゃ、人間の魂を案内する者じゃよ。気軽にじぃじと呼んでくれ」
「じゃあじぃじさん。僕は今からどこに案内されるのですか?」
まぁ地獄みたいなところだろうな。あんな生活して家族にあんなに迷惑かけたんだ。当たり前だろう。
「そうじゃのう、ただ死んだだけなのであればお主の考えるように地獄ということになっていたんだがの。最後の時お主は自らの命を省みず姉のために体を張ったのじゃ。そんな人間をそのまんま地獄に送るのは心が傷んでのー」
このじいさん俺の考えを読んだぞ。じゃあ考えていることも筒抜けなのか。なんか嫌だな。
「嫌なことをしたならすまんのー。これ以上は読み取ったりなんかしないから許してくれんかのー。」
「そうしてくれるとありがたいです。それで、僕は一体どこへ案内されるのでしょうか?」
「そうじゃのー、選択肢をあげるのじゃよ。お主の好きな方にするとよい。まず1つは、その記憶と体を持ったまま生きていた世界とは違った世界に生まれ変わる。2つ目は記憶は無くなり全く別の姿となって違った世界に生まれ変わるかじゃ」
どっちも異世界転生ってやつかよ。俺が転生されるとはなんかアニメみたいに面白くなってきたなー
「でしたら、1つ目がいいですね」
「わかったのじゃよ、転生させるのじゃが、その前に1つだけお主には力を与えるのじゃよ。どんな力がいい?」
「じゃあ、俺は未来を見る力が欲しい!、!」
食い気味で答えてしまった…我ながらまだ幼いな
「よ、よろしいのじゃ、お主田嶋海斗には未来視の力を授けるのじゃ!!!」
力が宿ったのか?本当に?どうやったら発動できるのだろうか…
「この力はどうやって発動するんですか?」
「いや、まだ発動できぬのじゃよ。転生した時に試してみると良い」
「わかりました。所で、その世界には俺と同じように転生した人間はいるんですか?」
「かなりいるが、把握は出来ないと思うぞよ。なにせ名前も変わるからのー。お主の名前じゃがその世界の標準の名前にしてもらうが希望はあるか?」
「どんなのが標準なんですか?」
「標準はお主もよく知っているようなカタカナの名前じゃよ」
カタカナの名前か。ファンタジー系のアニメに出てくるようなのでいいのかな?
「じゃあ、ライデン…なんてのはいいでしょうか?」
「ライデンか良いじゃろう。では異世界生活楽しむのじゃぞ」
いきなり体が宙に浮いた。始まるのか俺の異世界生活。




