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前世はクズでした  作者: だるちゃん
第1章魔王誕生編
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アニオタは散歩に出る

俺-田嶋海斗-はアニメとゲームが大好きだ。最近、異世界転生系のアニメにハマっている。


(俺もこんなくそったれな人生、異世界に転生して変えてやりたいな。)


といつしか思うようになっていた。ただ、こんな生き方してる俺が異世界に行ったところで変わることなんてないだろうと考えてしまうのも悲しいところだ。

というのも、俺はアニメとゲームにハマって引きこもりみたいなものだ。

別に学校でいじめられてるとか家庭環境が悪いとかそんなんじゃない。興味を引くものが他に無いのだ。


そして、俺は今日も今日とてアニメとゲームに没頭中だ。


「カイくん!今日は部屋から出てきてよ!」


この声は姉ちゃんだな?なんだよこっちはアニメ見てるところなんだよ。

「ねぇ!カイくん!カイくんってば!」

あーうるさいな。

「ドア開けるよ!」

「やめろ!やめろって!」

「また、アニメみてるー。たまにはお外に出よ?今日はいい天気だからお散歩!!」

「あーもうわかった!わかったからこの1話だけ見せてくれ」

「待ってるからねー」


俺は姉ちゃんの言うことには逆らえない。というのも恥ずかしいのだが、シスコンってやつだ。俺は姉ちゃんが好きだ。こんなクソみたいな生活してる弟を見捨てずに対等に扱ってくれるのは家族では姉ちゃんだけだ。

ただ、姉ちゃんも俺が部屋から出るのを嫌がっているのをよくわかっている。月に1回から2回しかお誘いはない。

今俺が見ているアニメはゲームの中に入ってしまうアニメだ。結構有名なアニメだからオタクとか言われる人以外も案外知っている。

(ゲームの中か、入れるとしたらどんなゲームがいいかなぁ)

などと考えていると、アニメ1話は終わってしまった。

階段を降りていった。



「やっときたぁ、今日は近くのスーパーで買い物もしたいから着いてきてね!」

「あーもうわかった」


久しぶりに姉ちゃんと外を歩いている。前回は先月だったな。

姉ちゃんはなにが楽しいのかわからないが、ずっとニヤニヤしてる。傍から見るとかなり気持ち悪い…

別のことを考えてぼおっとしていたのか姉ちゃんは赤信号だというのに、トコトコと足を止める気配がない。その時、青信号だから当然といえば当然だが、トラックがすごいスピードで走ってくる。


「姉ちゃん!!!」


-グシャっ-

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