4話【キャンプピクニック】
※注意:この作品はフィクションです。 作品に登場する【国や地名】【兵器】【人物名】は事実とは一切関係ありません。
◆1950年9月中旬。夕方。ベルリー西部。人気のない草原地帯と清らかな小川付近にて
「ハハハッ!マイアの作ったビーフシチューは美味い!」
満面の笑みでスプーンを進めるライト。深皿には、野菜と缶詰の牛肉入りのビーフシチューだ
「ウフフ♪それは良かったわ〜。……はふはふ〜はふはふ〜」
シチューに入った一口サイズのジャガイモを頬張る。微笑みながら口の中で転がすマイア
「ヘヘッ♪やっぱシチューはパンが一番だね〜♪」
トロトロのシチューにパンを付けるリック。彼は上機嫌に頬張る
「……美味い」
平然なクロエ。ゆっくりスプーンを動かすのだった
「なぁリック。明日の天気はどう?」
ライトは茜空を見上げて首を傾げる
「ヘヘッ♪明日も晴れるよ。……ただ、ここ最近雨が降ってないから、もしかしたら9月最後らへん、雨が降るかも」
茜空を見上げて、真っ直ぐな目で予報するリック
「リック、ありがとう。……みんな、聞いてくれ」
ライトは姿勢を正して真っ直ぐな目で、3人を見る
「明日の昼過ぎ。自転車に乗って北部の前線基地に向かう。トムじいさんと合流する。……みんなはどうかな?」
「ウフフ♪私は賛成よ〜。明日の朝食は、ボリューム満点にしてあげるわ〜」
「……もぐもぐもぐもぐ。ヘヘッ♪僕も賛成〜♪よ〜し!射抜いてやるぞ〜!」
「……異議なし」
「ハハハッ。じゃ、決定だな」
傭兵4人の意見は一致した。その後。4人は夕食を美味しく平らげたのだった
◆食後。星空下のキャンプ場。ラジオから穏やかな曲が流れる中。傭兵4人は明日に備えていたのだった
「俺たちが補給路を封鎖したおかげで、ソレイユ軍の進軍がほぼ不可能になった。……とはいえ、油断出来ない」
テーブルの上に広げられた地図。椅子に座るライト。鋭い視線で地図を見ていたのだった
「ライト〜。ホットコーヒーだよ〜♪」
微笑むマイアがライトに歩み寄る。彼女は、コーヒーが入ったステンレスマグカップをライトに渡す
「おっ!良いタイミングで助かる。……ゴクッ。はぁ~……いつもの味だ」
「ウフフ♪どう〜?何か良い策でも思い付いた〜?」
「……いや、まだ思い付かない。まぁ、焦ることはない」
ライトは微笑みながらコーヒーを飲んだ
〈♪〜♪〜〉
「ヘヘッ♪クラシック聴きながら飲むコーヒーも良いねぇ」
「……うんっ。悪くない」
焚き火付近のリックとクロエ。小さなラジオから流れるクラシック曲。聴きながら、コーヒーを嗜んでいた
「ねぇねぇ、周波数回して良い?」
「……良いよ」
「ヘヘッ♪ありがとう」
リックはラジオの周波数をいじり始めた
〈ザーザー……ザーザー……ザーザー……〉
「ちょ!ノイズ音エグくない?」
「……ラジオはそういうもんよ」
〈ザーザー……ウソユ……ザーザー……〉
「……待って!リック。ラジオ貸して」
「えっ?あ、うんっ……良いよ」
リックは目を見開く。クロエはラジオを手にする。ダイヤルをゆっくり回したのだ
〈ウソユ……ヤンシ……ゴカッミ……ウョリ……クョシ……デリト……ウョリクョシ……〉
「えっ?何か言ってるよ!?」
「……ライト。マイア。来て!」
「はいはい〜♪今行くわ〜クロエちゃん〜」
「クロエ。どうした?」
ライト、マイアは駆け足で2人に駆け寄った
「……これを聴いて」
〈ウソユ……ヤンシゴカッミ……ウョリ……クョシ……デリト……ウョリクョシ……〉
「あらあら~?壊れたのかしら〜?」
「……壊れた割には、何か繰り返し喋っているな。まるで暗号みたいだ」
「……ライト。正解。これは暗号」
「えっ!?暗号なの?……っで、何言ってるの?僕にはさっぱりだよ」
〈ウソユ……ヤンシゴカッミ……ウョリクョシ……デリトウョリクョシ〉
「……これは逆さ暗号。『ショクリョウトリデ。ショクリョウ。ミッカゴシンヤ。ユソウ」
クロエは数秒で暗号解読をした
「「「 !? 」」」
3人は思わず目を見開くのだった
「ハハハッ!なるほど。3日後の深夜に、食糧砦に食糧を輸送か」
「ライト〜。確か国境要塞付近には、食糧砦〜。燃料砦〜。弾薬砦があったはずだわ〜」
「マイア、その通りだ。トムじいさんが攻略する国境要塞付近には、3つの砦がある。国境要塞攻略には必要不可欠だ」
「……なるほど」
「ねぇライト。これから僕たちはどうするの?」
「予定通り、明日の昼過ぎに前線基地に向かう。トムじいさんと合流して、さっきの暗号を伝える。良いな?」
3人は縦に頷いた。その後。4人はそれぞれのワンタッチテント内で睡眠したのだった
◆翌朝。リックの予報通り快晴。キャンプ場。マイア特製サンドイッチコーヒーセット。傭兵4人が頬張っていたのだった
「リックの言う通り、本当に晴れた。最高のモーニングだぜ。……ゴクッゴクッ」
「ヘヘッ♪これくらいどうってことないよ。……もぐもぐもぐもぐ」
「……リックの予報は百発百中」
「ウフフ♪リックくん〜。かっこいい〜」
「そ、そんなこと……ないよ」
「おっ!照れてんのか?顔が太陽よりも赤いぞ?」
「う、うるさいなぁ!そのサンドイッチ食べちゃうぞ?」
「ハハハッ!悪かった悪かった」
朝食を済ませた後。傭兵4人はキャンプグッズを片付けた。4台の折り畳み自転車を開けて4人は乗り込んだ
「よ~し!これより前線基地に向けて出発だ〜!」
「「「 お〜!!! 」」」
クロエの迅速な暗号解読。傭兵4人は、トムがいる前線基地に向けて漕ぎ始めたのだった……
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いかがでしたか?リックの天気能力とクロエの暗号解読が発揮する回になります。もし、『あの場面良かった〜』『このシーンが印象的です』があれば、コメントや感想欄で教えてください♪
【お知らせ】
明日。11/1(日)に5話【北部三砦・食糧砦の補給路】14時10分頃に投稿致します




