3話【出撃の秋】
※注意:この作品はフィクションです。 作品に登場する【国や地名】【兵器】【人物名】は事実とは一切関係ありません。
◆戦闘後の当日の夜。外は虫の鳴き声が響く中。シックな傭兵のアジトのリビング。傭兵4人が楽しく宴をしていたのだ
「ゴクッゴクッ!はぁ~……仕事終わりのオレンジジュースは最高だぜ〜!」
オレンジジュースが入った透明グラスを飲むライト。彼は椅子にもたれながら天井を見上げて、満面の笑みを浮かべたのだ
「サラダ。ベーコンポテト。焼きたてのパン……わぁ~♪幸せ〜♪」
料理の虜になるリック。傭兵4人が囲うテーブルの上。新鮮野菜サラダ、山盛りベーコンポテト、出来たてのキツネ色のロールパンだった
「……マイアの料理。美味い。」
クロエは軽く微笑みながら食べる
「ウフフ♪みんなが喜んで嬉しいわ〜♪」
マイアは微笑む。『カチャン』。静かに紅茶入のマグカップを置いたのだ
「ハハハッ。ところでみんな。今日の戦い、良くやった」
「ヘヘッ♪僕の弓矢で、敵の指揮官を射抜いてやったよ」
「……ライトの作戦で形勢逆転」
「ウフフ♪リックくんが無事で良かったわ〜」
傭兵4人のパーティは、夜遅くまで続いたのだった……
◆翌朝。快晴の下。アジトに一人の訪問者がやってきた。ベルリー陸軍の軍服。短い黒髭のトレードマーク。トムだった
「おはよう。ライトたち。いきなり来てすまないな」
上機嫌なトムは椅子に座る
「トムじいさん。ここに来たということは、依頼か?」
「フフフッ。ライト、その通りだ」
「おっ!早速お仕事?ヘヘッ♪このリック様にお任せあれ!」
「……リック。落ち着いて」
「ウフフ♪賑やかで良いわ〜♪……トム大佐、どうぞ〜」
マグカップに入った淹れたてのコーヒー。マイアは微笑んで、トムに渡した
「おぉ!これは気が利く。……ゴクッゴクッ。あぁ〜……ワシの口に合う味だな」
「ウフフ♪それは良かったです〜」
「さて、話の続きをしよう。……ワシがここに来た理由は、協力してほしいことがある」
トムはテーブルの上に地図を広げた
「君たち、これを見よ。現在、我が軍は北部奪還に向けて進軍している。しかし……敵の攻撃が激しく、苦戦している」
「相手は数千で、お互い五分五分だ。そこで傭兵は、この前線基地を奪取してほしい。報酬は高く払う」
トムは真っ直ぐな目で傭兵4人を見る
「なるほど。前線基地の奪取か。俺は賛成だが、みんなはこの話に乗るか?」
「ヘヘッ♪潜入任務とか任せて!」
「……クロエ。異議なし」
「ウフフ♪私も乗るわライト。さ〜て、自転車旅のピクニックバッグも用意しておくね〜」
「やれやれ、マイアらしいぜ。……トムじいさん。その話、受け入れよう」
「本当か!?それは良かった。では、契約成立だな」
ライトとトムは微笑んで握手する。傭兵4人は、出撃準備するのだった
◆2日後の朝。快晴。傭兵4人は自転車に乗って、目的地に向かった
1時間後。ベルリー北部のトム軍の野営地に到着。傭兵4人はトムと合流したのだった
「ハハハッ。トムじいさん!遅れずに来たぜ」
「フフフッ。君たち、よく来てくれた。早速、ワシの本部テントに来てくれ」
傭兵4人とトムは、ベルリー陸軍指揮本部テントに入る。中央には木製の机。机の上には、地図が広げられていたのだった
「情報によると。前線基地の守備は強化されている。ここは我が軍が基地内の敵を誘導する。その隙に君たちは、前線基地の攻略を頼む」
「ハハハッ。トムじいさん。俺に考えがある」
ライトは机に両手を置いて身を乗り出す
「ほう。じゃあ聞かせてくれ、ライト」
「俺たちが前線基地の後方・補給路を制圧する。制圧すれば、基地内の敵は孤立無援。その時に攻めてくれ。俺たちは背後から襲撃する」
ライトは地図に視線を逸らす。人差し指を使って地図をなぞる
「フフフッ。なるほどなるほど。……それも有りだな。じゃあ早速、作戦に取り掛かるとするか」
「よし、みんな!行くぞ!」
「「「 お〜!!! 」」」
◆その日の夜。前線基地後方の補給路。平な一本道で左右には森林。とても重要な場所だ
そんな森林に4人の人影が……忍び寄っていたのだった
「……敵兵数名確認」
「あらあら~。みんな夜ふかしね〜。そんな人には、お仕置きね〜」
「僕もいけるよ。ライト、命令を」
「よし、戦闘開始!」
バーン!カチャ、バーン!カチャ
バーン……カチッ、バーン……カチッ
ババババーン!、ババババーン!
「「「 うわぁぁ!? 」」」
静寂の補給路に複数の銃声が響く。突然の夜襲で、ソレイユ陸軍は大混乱したのだ
「ヘヘッ♪そこだ!」
「ぐはっ!」
リックの弓から放った一本の矢。ソレイユ陸軍の隊長を射抜いたのだ
「みんな、撃ち方止め!……よし、検問所を破壊するぞ」
ライトが右手挙げて3人に合図。銃声は止まった。リックは特殊工具を持って検問所の門に向かった
「ヘヘッ♪僕に任せて」
ドンガラガッシャン。リックの工作活動で検問所の門が一瞬にして崩壊。前線基地を孤立無援状態にしたのだった
◆補給路を制圧を知ったトム。彼は数千の兵を前線基地に進軍。攻撃を開始したのだ
トム軍の夜襲と補給路の封鎖。基地内では混乱していたのだ
「訓練を思い出せ〜〜!敵を狙い撃て〜〜!」
銃声と兵士の悲鳴が響く前線基地。ソレイユ陸軍中佐は抵抗する。時既に遅し。ソレイユ陸軍兵が次々と倒れて行いくのだった
「退却の文字はない!抵抗せ――」
バーン……カチッ。……バタンッ!
「指揮官!?……全軍、迂回して退却だ〜!」
指揮官の後頭部から出血。そこには、一発の小さな銃穴が開いていたのだった
「……狙撃完了」
4人は基地内に潜入していたのだ。クロエは指揮官を狙撃。これが決定打となった……
基地内にいたソレイユ陸軍兵は迂回路から撤退したのだった
「フフフッ。さすが傭兵。仕事が早いな」
時刻は朝方前。トムが前線基地に到着。彼は傭兵4人と合流したのだ
「トムじいさん。見ての通り、補給路封鎖と前線基地を制圧したぜ」
「ウフフ♪トム大佐、お疲れ様です〜」
「……任務完了」
「ヘヘッ♪検問所をドッカーンしたよ〜♪」
「フフフッ。そうかそうか、よく頑張ったな。……ライト。今後我が軍は、このまま北上して、国境要塞に向けて進軍する」
「そこでだ。国境要塞の攻略、我が軍に強力してくれないか?報酬は多少上乗せする」
ライトは3人の目を見る。3人は縦に軽く頷いたのだ
「トムじいさん。その話乗った!俺たちも協力しよう」
ライトは満面の笑みをする
「本当か!?フフフッ。感謝する。……おっ?日の出だ。新しい朝が始まるな……」
トム、傭兵4人は微笑みながら日の出を見つめるのだった
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4話【ピクニックキャンプ】
10/31(土) 14時10分に投稿します




