第七章 駆け巡る南北!① 道中難儀重なる
伭昭の出現は、喜びか憂いか?道中を経て偽死軍集團に到達した後、彼は再びどのような行動を取るのか?琳懺星から逃げ出した彼は、過去に何を経験してきたのか?もちろん、これらの内容は今後ゆっくりと明かされていく。読者の皆様、引き続きお読みください。作者の更新ペースは遅めです。ご了承ください。
(おはようございます、リスナーの皆様。[約国放送電台JM101]へようこそ。パーソナリティはジェスさんです。通信周波数に張り付いている古馴染みの皆さん、前線から届いたばかりの笑い話を一つ、ここで皆さんと共有しましょう。
歩兵の小僧が突撃中に、腕の戦闘義体に流れ弾を食らって、その場でダウンしました。彼は慌てて後方のメーカーのアフターサービスホットラインに繋ぎ、軍保で部品交換しようとしたところ、オペレーターは散々調べた挙げ句、のんびりと言いました:「お客様、申し訳ございませんが、この義体の保証範囲は『通常訓練損耗』のみをカバーしております。お客様のケースは『実戦交戦損傷』に該当し、保証対象外でございます。」
彼はさらに焦って、軍の後方支援に電話しましたが、後方支援の答えはもっと酷いものでした:「君の小隊が現在いる場所は『臨時機動戦区』に属し、今回の保障範囲に含まれていない。戦争が終わって駐屯地に戻ってから、手続きを申請することを勧める。」
ご覧の通り、人は前線で銃を担いで命を張っているのに、義体が壊れても誰も相手にしない。どんな時代でも、戦争からアフターサービスのたらい回しは逃れられないんですね~)
「モティス偽死軍集團の現地臨時基地まであとどれくらいだ?」
「およそ四時間必要です!」
装甲浮遊車に乗った二人は、計画以外のことを一切話さなかった。異国異星の者同士、この動乱の時代に軽々しく信じ合うことはできない。
「お前の二丁拳銃にはどんな弾が入っている?」
率先して氷を割った伭昭が、ブイに質問を投げかけた。意外ではあったが、道理にもかなっていた。
「10mm濃ウラン徹甲弾だ。相手が死ななくても、放射線被曝で癌になる!」
気流の揺れの中、二人は向かい合って座り、わざと窓に寄りかからなかった。ブイの身分のおかげで、伭昭はここの料金所を通過できた。真っ直ぐ南下すれば、モティス偽死軍集團の現地基地付近に到達できる。
「現地の臨時基地に着いたら、もう俺に付いてこなくていい。」
「分かりました、㭉(カ)さん。」
その目立たない浮遊車は半空を走り、戦火の絶えない地域へと深く入っていった。
自動運転の走行ポッドを見つめながら、伭昭はモティス偽死軍集團に関する資料を検索していた。今回約氏星に降りた以上、彼は犠牲になる覚悟を決めていた——あいつを目覚めさせることができるのなら。
(「SEU……この組織はもはや俺の認識を超えている。歅涔、この人物はやはりあの時の黒幕だったのか……」)
[警告:警察部隊接近]
「どういうことだ?!」
脳機接続から伝わる浮遊車外部警報が鳴り響き、数台の警察用装甲鑠金浮遊車がすでに二人の周囲に回り込んでいた。音もなく現れた約国警察が、なぜか二人の位置を特定していた。
「あの野郎、俺の情報を警察に売ったのか?!」
「え? 㭉(カ)さん、何を言ってるんですか。」
そう言い終わるや否や、車内が激しく揺れ、ブイは車両の端から端へと叩きつけられた。外では、約国警察が二人に向けてD型追跡ミサイルを一発発射し、逮捕前の警告とした。
(「伭昭、時似對銘国の逃走犯として、外星球に数年間潜伏。我々約国警察は、お前と共犯者に直ちに投降するよう要求する。さもなければ、致命的打撃を与える。」)
「一体どういうことだ? 㭉(カ)さん!」
「お前の任務依頼人が俺の情報を約国警察に売ったんだ。俺の宇宙手配書は現在100万時幣でマークされている。つまり、お前は宇宙手配犯と協力しているんだ。」
「は?! なんで早く言わないんだよ?」
「取引をしたら、結果を背負うんだ! 上に来い——」
「待って、まだ心の準備が——」
伭昭はトランクのハッチを開け、マントを羽織って車上へと飛び乗った。銃弾の雨が続いて車内に降り注ぐ。
「くそっ! まだ死にたくない~」
ブイは二丁拳銃を抜き、ハッチの外へ射撃した。彼はパトカーに命中させたが、与えた損傷はごく僅かだった。対人用の弾丸はやはり車両への貫通力が弱すぎた。彼もこの時、警官たちが設置した外部機関銃にズボンの外骨格装甲を撃ち抜かれた。
「しまった! あと数発食らったら、脚を貫通される——」
[ベクトル瞬移]
警官たちは目標車両を射撃していたが、自分の頭の上には気づかなかった。四人を乗せた浮遊パトカーが、いつの間にか切り裂かれていた。これは伭昭が隐身で後ろのパトカーの頭頂部に飛び乗ったことによるものだった。
「頭の上だ! 頭の上を撃て!」
後部座席の二人の警官は外部機関銃の把手を離し、座席の間から二丁の特製短機関銃を抜いた。しかし伭昭は機敏に、光鎌を掲げ、前後座席の四名の警官の首を一気に刎ねた。
(「シグレマ透視儀がなければ、彼の位置を特定できない!」)
(「空中に[迷子]煙幕弾を発射し、同時に気流モニターを起動せよ!」)
「SG導線接続完了!」
一名の警官が脳機を車内の施設と接続し、伭昭の位置を偵察した。他の者たちは煙幕の乱れに向けて攻撃し、数発のレーザー弾が伭昭の装甲をかすめた。彼は光鎌を回転させて、正面から射来する弾丸と光条の連なりを防がねばならなかった。
「くそ、弾が足りない!」
ブイは浮遊車底部の防護板を立て、その下に隠れて弾倉を交換した。彼の頭上を砲火が掠めていき、この瞬間に軽々しく頭を出せば必ず身体を撃ち抜かれる!
(「㭉(カ)さん、生きてるか?!」)
(「…………」)
「なぜ返事をしないんだ? くそっ!」
車外では、伭昭が銃弾の雨を防ぎながら跳躍し、光鎌を後方のパトカーのエンジンに突き刺した。エンジン内部から光刃を放ち、瞬時にそのパトカーを内側から爆破させ、濃煙が車体を包み込んだ。光鎌を抜き、伭昭は左腕を上げ、腕の機関銃モジュールから二つの銃口を突き出し、窓内に向けて蓄能機関銃砲を連続射撃した。
パトカーが再び爆発し、周囲のパトカーは濃煙を通してその車の周囲の状況を完全に視認できなくなった。その隙に、伭昭は再びベクトル瞬移を使い、ブイのいる浮遊車へと戻った。
(「ブイ、浮遊車を手動運転しろ。あのビル群の間を抜けろ!」)
(「今?!」)
(「そうだ。命を残して金を受け取りたいなら、俺の指示に従え!」)
「分かったよ、分かった! でも俺、運転免許持ってない——」
躊躇した後、ブイは頭を出し、直接運転席に飛び移り、姿勢を整えて手動モードを起動した。
「なんでこんなにボタンが多いんだ。そういえば脳機に運転教程が保存されてたっけ……」
(「この車は重火力には耐えられない。いくつか回り道をして、火線を避けろ!」)
「藁にもすがる思いだ!!」
ブイはハンドルを回し、浮遊車は百八十度回転した。脳の血圧を感じながら、彼は再び数回転させ、脳機で仮想ボタンに接続し、車を左右にドリフトさせた。
[吸着システム起動]
(「その調子だ!」)
車上に立つ伭昭は反転の遠心力に耐えながら、光鎌を振るい、駆けつけた数台のパトカーを斬り落とした。遠方から超電磁砲が高速で飛来し、その刁鑽な角度は斬り落とせるかどうか分からない。
(「ブイ、高空へ引っ張り上げろ!」)
(「何?」)
(「負荷均衡モードを開けろ!」)
「これだな!」
念じるだけでボタンを押した後、ブイはハンドルを引き上げ、浮遊車を高空へと真っ直ぐ飛ばした。
(「彼らは避けた。パトカー小隊は追跡を続行。警察はHP-A機甲を派遣し支援に向かう![Humanoid Mobile Police Mecha Model A]」)
執拗に追いすがるパトカーに、伭昭は少し手を焼いた。後方から放出された小型警察用ドローンが、伭昭の頭上に判断され、大量の微型濃縮炸薬を投下した。彼のような異星逃走犯を捕まえるため、約国警察は実に苦心していた。
ブイは浮遊車を操りビル群を縫って飛行し、同時に下降して低空で市街を掠めた。大衆の恐慌を引き起こすことで、警官たちに軽々しく射撃させないようにした。二人は局面を安定させたかに思えたが、突如発射された数発のミサイルが車体の右側壁を直接撃ち抜いた。
「うおっ!」突然の振動でブイは座席から浮き上がり、頭を天井に直接ぶつけた。彼は既に脱落した右側のドアを横目で見て、直接ハンドルを回し、左へ傾いて飛んだ。
(「三点鐘方向、犯罪者の身体をロックせよ」)
見ると、高さ三メートル半の有人機甲が背部から二列の青い炎を噴射し、車上に立つ伭昭に向かって襲来した。
(「まもなく国境を越えます、㭉(カ)さん!」)
伭昭は光鎌を掲げ、その機甲が発射した斧金超高音速ミサイルを斬りつけた。爆裂して飛散した破片が彼の身体を打ち、装着型機殻に無数の白い線を擦りつけた。
(「相手の凝金融合装甲を突破できない。プラズマカッターを採用。」)
その機甲が伭昭から数十歩の距離まで飛来すると、両側の縦形防護板がレーザー発射口を露わにし、両側からプラズマ切断光線を放った。伭昭は鎌を掲げ、その左側の発射口を縦に斬り、完全に破壊した。続いて車尾へ瞬移し、斜めにその機甲の腰側を斬りつけた。
([加速モジュール]損傷。)
その機甲が右拳を振り出すと、伭昭は左拳で受け止め、拳鋒が拮抗した。火花が機腕から閃く中、伭昭は力を込めて両腕をずらし、続いて猛然と立ち上がり、両脚を揃えて、その機甲を遠くの高層ビルへと蹴り飛ばした。
[過負荷モード起動]
その機甲は瞬時に跳ね返り、両腕の砲射モジュールを開き、一連の蓄能子母弾を射撃した。この時、警察はこの浮遊車を優先的に破壊することを決定したが、伭昭が彼らを思い通りにするはずがない。
[過負荷モード起動]
伭昭は数本の光刃を振るい、それらの蓄能子母弾を分割して相殺した。続いて、彼は前方へ跳び、機甲の頭頂部に乗り、光鎌を掲げて上から下へその機甲と中の操縦士を真っ二つに斬り裂いた。
爆発音が響き、伭昭はそれを継続させようとした。彼はまた光鎌を回転させ、銃弾の雨を防ぎながら後方のパトカーへと跨ぎ、それを廃車状態まで斬りつけた。
[ベクトル瞬移]
彼は続いてパトカーに張り付いて移動し、横に立って光鎌を車内に突き刺し、まるで地面を掘るようにドアと車柱を切り裂いた。連続して各パトカーへと跳躍し、彼は最後に光鎌を一台のパトカーに突き刺し、両腕に力を込めて、それを背後から持ち上げ、直接後方の他のパトカーへと投げつけた。
(「㭉(カ)さん? まだいますか……」)
[ベクトル瞬移]
「もちろん。」
ブイが振り返って瞥見すると、伭昭がトランクのハッチに寄りかかり、緩慢に車内へ入ってきた。彼はまず安堵を覚え、長いため息の後、焦燥感を覚えた。
「どうやら俺も共犯と見做されたようだな。」
「大人の世界では、あらゆる突発的な状況を背負わねばならない——お前はまだ若いし、警官を誰も傷つけていない。保釈金を払えば出られる。」
「でも彼らは俺の財産を調査するだろうし……やっぱりブラックカードを作って金を全部隠すべきか?」
この一件を経て、ブイも次第に追われる感覚に適応していった。しかし現時点の彼はまだ自分の人生に非常に自信を持っていた。この任務を完遂すれば、その後の人生はしっかりとこの世で生きていける!
(「速報! 約国桑明地警察が二名の手配犯の手配書を設置。[斬人鬼]と[双銃小子]、賞金はそれぞれ二十萬時幣と四萬約幣。」)
「なんで俺が手配されたんだ! いや、なんで俺はこんなに安いんだ?!」
夕陽が西に沈み、二人はほぼ廃車寸前の浮遊車を走らせ続けた。境外の修理工場まで走らせると、二人はそこでしばらく過ごした。
(前線、聖石遺跡坑)
「…………」
零之切割は半空に浮かび、地皮を掘り取られた巨大な坑を見つめ、言葉を発しなかった。
(「零之切割、モティス偽死軍集團が我々より先に行動し、遺跡坑を全部掘り取っていました!」)
二時間、これは本来非常に短い時間だった。しかしあの者たちは、周囲百里の遺跡坑表面を掘り取り、しかも聖石の残留を一切残さなかった。[零之切割]は、彼らの行動能力を過小評価していた。
「どうやらお前たちは、滅ぼされるのが遅すぎると思っているようだな、この雑種ども……」
怒りを強く抑え、彼の半生物質の顔面は自ら圧迫した青筋が浮き出た。まずペステルガンに先を越され、次にこの偽死軍どもに計画を妨害された。どうやら威慑を見せねば、これらの庸人どもは蚤のように彼の眼前で跳ね回るだけだ。
(「お前たちのような小物どもを生贄にしよう……お前たちごときが、よくも俺に敵対しようなどと?」)
零之切割は身体を展開し、両掌を開き、地面に半径千メートルの橙色の光環を展開した。地上を巡回する偽死軍兵士たちは、[隔絶模块]を起動した珒京玹に気づかず、通常通り巡回していたが、瞬く間に自分が高空にいることに気づいた。
「どういうことだ?!」
気づけば、自分が圧縮された血肉鋼球の中にいる——零之切割はこれらの兵士とその装備を全て半空に圧縮し、半径数十メートルの圧縮鉄球を形成した。
「俺の身体、俺の身体が!!」
周囲から聞こえる悲鳴を聞き、兵士たちは次第に自分の身体が圧縮されて砕けたことに気づいた。鉄と血の交錯、この奇怪な光景の創造主は、あの無情な暴君だった。
[零之切割]は右腕を上げ、その鉄球を手に取り、一名の兵士の顔がその鉄の手の中で圧縮されて破裂した。彼は姿勢を整えると、鉄球を偽死軍集團の領地方向へと投げつけた。
「あれは何だ?!」
血の雨が降り注ぎ、周囲の町の人々はその鉄球が上空を掠めるのを見上げ、大半は建物の陰に逃げ戻った。時折空中から落下する兵士の残躯は、なおさら人々にいくつかの不可思議なことを暗示した。
敵方内部に恐慌を引き起こすことも、[零之切割]の復讐の一環だった。彼が鉄球を投げた後、手部から噴射された洗浄液がその掌の肉片を洗い流した。右拳を握りしめ、心の中の謀計はすでに浮かんでいた。
(「共倒れしたいのか? 望むところだ。」)
---天上天下、唯我独尊!




