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珠巡り  作者: 桜咲 雫紅
二章 記憶
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立って寝れるなんて凄い

過去編が終わりました。これからまた一騒動起きますので、気長にお付き合いいただけると幸いです。


ではお楽しみ下さい。

「これが、十年前の真相だ」


「大斗さんが・・・」


そう呟きを漏らした南絃は難しそうな顔で考え込んでしまった。黙したまま瞼を閉ざして聞いていた貴之は目を開けたものの、一言も発することなく沈黙を貫いている。そんな二人とは違い話は終わったというのに相変わらず関ヶ原は腕を組み、頭を下に向けたままだ。南絃同様、考え込んでいるのかと思いきや。


「ぐ~。ぐ~」


微かに聞こえてくるのは聞き間違えでなければ寝息だ。というかいびきに間違いない。音の発生源を辿ると壁に寄り掛かった体勢で腕を組み、髪で鼻から上半分が隠れている関ヶ原に辿り着く。一見立っているようにしか見えないが、規則正しく豪快ないびきは確かに彼の方から聞こえてくる。


立ったまま寝れるなんてすごい、と場違いながら内心感心する貴之。愁はというと不機嫌八割突破の表情でポキパキと指を鳴らしていた。彼の周辺温度だけが一気に氷点下まで下がる。


「芯。歯ァ食い縛れ!!」


「寝てる奴に言っても無意味だと思うぞー」


冷静な突込みを入れた貴之を完璧に無視(スルー)すると愁は関ヶ原の腹に(空気で威力倍増の)拳を思いっきり叩き込んだ。


鈍い音がした。


「痛いわぁ~。もっと優しゅう起こしてくれや。・・・どないしたん?そない眉間にしわ寄せはって。腹でも下したんか?」


両手で殴られた腹を抱えながら、痛みでか眠気でか眦に涙を浮かばせていつも以上に不機嫌モード全開の愁を見上げる。間延びした言葉に愁の額に浮かんだ青筋がピクピクと怒りの大きさを語る。


「人が大事な話してるっつーのに立ち寝するたぁいい度胸じゃねぇか、芯。余程死にてんだなそうなんだな!?」


込み上げてくる怒りのままに胸倉を鷲掴み拳を振り上げた彼を、寝起き特有のとろんとした眼に写した関ヶ原は緊張感のかけらもないふにゃっとした声で詫びと思しき文言を口にする。


「すまんなぁ。真剣に聞いてはおったんやけど、眠気には勝てんかったわ~」


もっとも、それは愁の怒りに油を注ぐ行為にしかなり得なかったが。


謝りつつ全く謝っているように見えないからりと晴れやかな笑顔の関ヶ原に対し、ピキピキッと新たな交差点を浮かべた愁はカッと目を怒らせた。


「俺の声は子守唄(ララバイ)じゃねぇんだよ!!なんなら鎮魂歌(レクイエム) にしてやろうか!?」


「鎮魂歌(レクイエム)はまずいんじゃないかな。ここ、校内だしさ」


黙してやり取りを見ていた貴之が口を挟む。ここに第三者がいたら「校内じゃなかったらいいんかい」という突っ込みが飛びそうだ。


今にも殴り飛ばしそうな勢いで拳を振り上げかけていた愁だったが、横槍に思う所があるのか徐に体から力を抜くとふーっと長く息を吐き、関ヶ原の胸元から手を離す。不機嫌を隠さない舌打ち付きで。


とりあえず殺人事件が起こる事はなくなったと一息着く間も無く鳶色の瞳が突然あらぬ方、正確に言うと柱の影を鋭く射抜く。


「君も、いつまでも隠れてないで出てきたら?」


「ほっとけ、海堂。あいつなら周りに吹聴することもしねぇよ」


けっとどこぞにたむろしてる不良のように吐き捨てた愁はふにゃふにゃとした顔で締まらなく間延びした声で詫びる関ヶ原を生ゴミでも見るような目で見下ろす。未だ続くやりとりを半ば呆れたように眺めつつ貴之は首を傾げた。


「そういうわけにもいかないでしょ。ねぇ、――――恭哉君」


再度視線を向けた先、廊下の曲がり角から姿を表したのは表情を固く強張らせた恭哉だった。隠しきれていないその表情こそが彼の動揺を如実に表していた。


「聞いてたんだね、今の話」


「・・・途中から、ですが」


「そう」


それきり黙した貴之、腕を組んでじっと恭哉を見つめる愁、どこかで見たことあるようなと記憶を探る関ヶ原を順に見て、何かを言おうと薄く開いた唇から意味を持たない息が漏れる。一度きゅっと引き結ばれ、再び開かれた口からは今度は言葉が出た。


「あいつの過去に何があろうと、あいつが過去に何をしてようと、あいつはあいつだ。俺は、今まで共に過ごしてきた天空 桜を信じてる」


いい覚悟だ、と紅梅の瞳が愉しげに歪んだ。













「次、なんだっけ~」


聞いている方が気の抜けそうな声が言葉を紡(つむ)ぐ。聞かれた渚(ほう)は深い脱力感に襲われたのかよろめきつつ答える。


「――――ランクごとに分かれての授業でしょ。文化祭終わったらすぐにランク昇格試験があるからその説明と自分の力の再確認。朝永久先生が言ってたじゃん。ちゃんと聞いてなよ」


スラスラと優等生の鏡のような回答だ。これのほんの少しでもいいから桜に見習わせたいものだ。当の本人は説明を聞き終わるなり盛大に顔をしかめた。


「めんどくせ~。サボろっかな」


「桜ちゃん。授業はちゃんと受けないとダメだよ~。ほら、お茶菓子あげるから」


「ありがとう。美優ちゃんがそう言うなら受けるか」


桜のサボろうかな発言に美優がのんびりした声で待ったをかける。嫌そうにしながらも渋々(しぶしぶ)サボる発言を取り消した桜はもらったお茶菓子を早速頬張る。


「『S』『Z』は合同だったよね。数少ないから。どこでやんの?」


「中庭だよ」


溢れた問いかけに答えたのはこの場にいなかったはずの少年の声。嬉しそうな笑みを顔面に弾けさせたのは渚だ。

彼女にしては珍しい部類に入る明るい声で少年の名を呼ぶ。


「悠紀!」


「中庭か。ならそろそろ行かないとな」


めんどくさいと顔全体に太字の油性マジックで書いてある桜が立ち上がる。それにつられるようにして美優も立ち上がる。


余談だが、桜の席は窓側の一番後ろ。美優はその隣。美優の前が恭哉。窓から三列目、前から三番目が渚、その右斜め後ろが悠紀。廊下側の一番前が千夏、その左斜め後ろが一夜。廊下側から二列目の後ろから二番目が南絃となっている。


「そういえば他の人達は?」


「あいつらは先に中庭行ってるよ。俺はお前らが遅いから呼びにきた」


「そうなん?悪いね」


まったく悪びれずに笑う桜を見て悠紀は諦めたように肩をすくめ、「もう慣れたから」と返す。


桜達は談笑しながら教室を出て中庭を目指す。他の生徒も慌ただしくそれぞれの場所に向かっている。『A』は校庭、『B』は体育館、『C』は第二体育館だ。


「来た来た。桜ぁ~」


中庭にある時計台の下で千夏が手を振っている。桜は手を振り返し、千夏の元へ駆けていく。ようやく再会を果たせた飼い主へ突進する犬のようだ。


「千~夏~」


勢いよく踏み切り、千夏に飛びつく。彼女も慣れたもので上手く桜を受け止める。


「元気だな、桜は」


その様子を見ていた春が苦笑いをしつつ龍護の肩に肘を置く。龍護は自分の肩に置かれた春の肘を冷たく一瞥(いちべつ)して目をすがめる。そしてハエを払うような仕草で肘を払う。


「触るな。春(バカ)がうつる」


「今、馬鹿(バカ)が春(バカ)になってなかったか?」


「気のせいだ」


じと~と睨んでくる春に堂々としらを切る龍護。その光景を見て大笑いしている真夜。困ってるような呆れているような曖昧(あいまい)な笑みを浮かべている螢斗。チョコを食べつつ傍観(ぼうかん)を決め込んでいる戒。


「来るのが遅ぇよ、お前ら」


「すみませんでした。恭哉君」


恭哉の文句に感情がまったくと言っていいほどこもってないセリフを返す悠紀。飛び交う火花が見えるようだ。そのまま寒気がする言葉の応酬を展開し始めた二人を眺める視線が三つ。


「ま~た始まったよ」「懲(こ)りないねぇ。あ~、お茶が美味しい」「いや、厭(あ)きないね、でしょ。この場合は」


桜がやれやれと肩をすくめるのにあわせて美優と渚が小声で呟き合う。一夜が二人の後ろでオロオロしているのが笑いを誘う。


「注目しろ。『S』『Z』の生徒」


永久先生がめんどくささをそのまま体現したような声で生徒の耳目(じもく)を集める。その後ろには四人の無能力者の教師が控える。


「まず攻撃系・干渉・間接系・治癒系・異常系に分かれろ。多重能力者は私の所へ来い。先にどっちの試験をやるか紙に書いてからそれぞれの説明を聞け。以上」


生徒はそれぞれの場所へノロノロと移動していく。桜と渚と美優と螢斗は永久の所へ向かう。多重能力者は桜達を合わせてたったの十人だ。


「そこの紙に名前とどっちを先にやるか書いて散れ」


永久先生の適当すぎる指示通りに紙に書き、桜と螢斗は攻撃系、渚は干渉・間接系、美優は治癒系へと合流する。




ここで簡単にランク昇格試験の内容を説明しよう。


ランク昇格試験とは年に二度行われ、各自の実力をはかる場でもあり、ランクを決める大事な試験でもある。ランクごとに振り分けられる仕事も異なるので、上に行きたい者は全力を出し切り、特に興味のないものは適当に流すといった感じだ。ランク昇格試験前の学園はこの二者に分かれる。大勢は前者だが中には後者もいる。


試験は校内で行われ、中等部・高等部・大学部一斉に行われる。学校を出ている者やまだ学校に入れない者、大人達は後日行うことになっている。



まず攻撃系は試合形式の試験を行う。対戦相手はランダムで、五人の入れ替え方式で行われる。


最初に五人入り、そこから次々に交代していくという慌ただしい試験方法。一対一より集中力を必要とし、自分を抜いた四人の動きを常に警戒しなくてはいけないため、結構きつい。まぁ楽しんじゃう例外もいるが、ほとんどの人は楽しむ余裕もない。交代もランダムなので交代のとき名前を呼ばれて気が抜けて重傷を負ったり、交代した瞬間八方から狙い打たれることなど間々あるので要注意だ。一番重傷者が絶えない試験でもある。



次に干渉・間接系。これも試合形式で行われる。攻撃系と違うのは二対一ということと、制限時間がと決まっていること。まぁ二対一と言っても二人のほうは攻撃系で試験が終わった人がかり出される。その攻撃系二人の攻撃を二十分間しのぎ続けるという気の短い者なら願い下げの試験内容となっている。


二十分間も出来るか!という場合は相手をのしても構わないのだが、大体のされる方が多い。



治癒系は攻撃系と干渉・間接系の試験で傷を負った者の治癒をするという試験になっている。治癒系異能者は前の二つの異能系と比べて極端に数が少なく、『S』『Z』を合わせても二十人にも満たない。才能があっても伸びない確立が非常に高いのだ。


理由はどんな状況下でもどんな光景に直面しても決して揺るがない心と、相手がどこをどういう風にどの程度の怪我をしたのか、または、どんな病気かを見極める判断力が必要不可欠となる。さらには人一人分の命を背負う覚悟が求められる。生半可な覚悟ではやっていけない。この試験で治癒系を諦めた者は幾人もいる。それが治癒系の試験である。



最後に異常系。これは使うだけで精神が危うくなる人などがいるので、その人達は自己申告をし、他の人は簡単に己の異能を見せるだけで終わりとなる。異常系は他にやりようがないのだ。攻撃と干渉・間接一体の人もいれば、自分の命を引き換えに他者の命を助けるものもある。更には桜のように治癒と攻撃が一緒の人もいる。


なので異常系の人達はおおよそでランクをつける他ないのだ。それか攻撃系・干渉・間接系・治癒系のどれかに行き、その分野の異能のみを使うという条件で試験を受けるしかない。










「では異能確認に映ります。まず『Z』からお願いします」


「よっしゃぁ!」やってやるぜ」


試験官がそう言った途端やる気満々の表情で拳を空に突き上げる桜。今にも異能を発動しそうな妹の隣で微苦笑を浮かべている兄が口を挟む。


「張り切ってるところ悪いんだけど異能見せるだけだよ?」


「それでもいいの。最近使う機会なかったから異能鈍っちゃった気がしててさ。ここらで慣らさないと」


もうすでに武器を出している彼女は待ちきれないといった様子で親指でつばを押し、刀身を出し入れしている。傍から見ると物騒な事この上ない。あんた今から何しに行くのと思わず聞きたくなってしまう。


「いや、毎日使ってるだろう。授業で」


「むしろ使い過ぎでいると思いますよ。桜さんは」


南絃の突っ込みを軽く聞き流し、悠紀の言葉を無視して列に並ぶ。各学年クラス順なので桜達が一番手だ。


恭哉がやれやれと言いたげに頭を押さえ、南絃が意味ありげな目で桜を見ている。その視線に気付いた一夜が訝(いぶか)しげに眉根を寄せる。


「お~お~。桜の奴えらく張り切ってんな」


「こういうイベント、大好きだからね。桜は」


瞼(まぶた)に手を当てて日の光を遮りつつ苦笑する真夜。螢斗も苦笑混じりに温かい眼差しで桜達を見ている。遠目から見ても桜の紅玉色の瞳が輝いているのがよくわかる。


「真海はものすごく嫌そうだがな」


龍護の言葉に渚の姿を探すと確かに嫌そうな顔をしている彼女の姿があった。サボりたいと全身で訴えている。そういえば真海さんは人込みが苦手だって桜が言ってたっけ、とどうでもよさそうに記憶を掘り返す真夜。


「ホントだ。スゲー嫌そう」


「お前の妹もな」


「え゛っ」


春が渚を見て笑っていると横にいる龍護がボソッと呟く。龍護の目線を辿ると・・・・なにやら真っ青な表情で今にも吐きそうに盛大に顔をしかめている千夏の姿があった。言い忘れていたが千夏は人ごみが苦手だ。それと極度のあがり症。


「あ~ぁ。ありゃもうダメだな」


春が額を押さえる。ああなった千夏は異能をまともに扱えないし、武器も出せない。なんとか使えたとしてもコントロールできず暴走するのがオチだ。桜達が千夏に声(多分励まし)をかけているが、まったくと言っていいほど反応がない。重症だ。


「おっ、干渉・間接系一夜の番じゃん」


試験管に指示され、草木を操っている。中庭の草が生長し、木の根っこがゆらゆらと動く。


「一夜君カワイー♪」「頑張って~」「私も操って~」


女子の声援にビビリつつもなんとかやりきり、次の人になる。


「僕だ」


戒がチョコを口に放り込み小走りにかけていく。見ると二学年は戒を呼んでいた。その後姿を見送り、桜達に視線を戻すと攻撃系は悠紀の番になっていた。と、女子の黄色い悲鳴(かんせい)があがる。その中には「付き合って~」という内容のものまで・・・。


「悠紀って女子に人気あるんだ」


「そりゃね。成績優秀、運動能力抜群、顔良し、性格も真面目で人当たりがよく男女問わず人気がある。おまけに剣術も突出してるし、『努力を惜しまない天才』と小学生のときから噂されてたからな。彼女の座を狙う奴がいても不思議はない」


感心している真夜に春は知っている限りのことをあげる。全て戒から聞いたことなのだが、ここで言う必要ないだろう。


「真海さん、怒ってるね」


「おまっ、終わんの早すぎねーか?」


いつの間にか戻ってきていた戒が呟く。目を向けると渚が立っている地面から湯気が出ている。青玉色の瞳には怒気があらわになっている。珍しいこともあるもんだ。あの真海 渚が感情をあらわにしている。常に表情を崩さず冷静を貫き通すあの真海が。


「あ~らら」


春が悠紀に同情の眼差しを送る。螢斗は何のことだかさっぱりわからないので隣の龍護から説明を受けている。春の眼差し(どうじょう)に気付くことなく悠紀は氷を操って女子の注目を集めていた(本人無自覚)。


「「キャーー!!」」」「悠紀くぅ~ん。こっち向いて~」」「「「ステキー」」「「「カッコイ・・・バタバタ」」」「「付き合ってー!」」


悠紀は驚いたように少し目を見開き、ひどく優しげな微笑と共に女子の群れに語りかける。


「すみません。私には心に決めた方がいるんです。その方以外は眼中にありません。それに、その方以外を好きになりたいとも思えませんし、好きになれません。それからお付き合いは出来ません。私はその方とお付き合いをさせて頂いてますので」


「え~ダレそれ」「悠紀君と付き合ってるとか許せな~い」「思い知らせちゃう?」


「もしその方を害した場合」


静かに続けられた言葉と共に氷が鋭利な刃物に姿を変え、女子一人一人に狙いをつける。


「あなた方の身に何が起こるか保障は致しませんので、どうぞご了承ください」


彼はにっこりと爽やかさ満点の笑顔ではっきり宣言する。その口調が彼を本気だということを直に伝えてくる。彼を取り巻く冷気が明確な殺気となって周囲に広がる。突き刺すような激しい殺気をまともに食らい、女子達は皆毒気を抜かれたようにポカンとしていた。それを見て次の人、恭哉が腹を抱えて大爆笑していた。

青葉 「私の名前は青葉 紗夜。年は二十歳。身長は160cm。体重は秘密。血液型はB型。職業は警察官。好きなことは詩を書くことと愁をいじること。嫌いなこと(もの)はお酒。怖いことは・・・そうね・・・届かないこと、かな」


桜咲 「紗夜さんはどうしていつも九条さんを弄るんですか?」


青葉 「楽しいからに決まってるでしょ。それに、あの人が初めてだったから。私の声を、私が作った詩を、綺麗って言ってくれたの・・・」


桜咲 「あの九条さんがねぇ・・・。想像できません。一つお聞きしたいんですが瀧川さんが青葉さんを泣かせたと伺ったのですが・・・本当ですか?


青葉 「え・・・。あぁ、確かに私は泣きましたけどあれは瀧さんのせいじゃないですよ」


桜咲 「そうなんですか?でも瀧川さんは「俺が泣かせた」と・・・」


青葉 「瀧さんは何もしていませんよ。私が、弱かったんです・・・」


桜咲 「弱かった?」


青葉 「その日、任務があったんですけど・・・私がミスしちゃってそのせいで九条さんが大怪我を負って・・・泣いていた私を叱ってくれたのが滝さんだったんです」


桜咲 「そんなことがあったんですか。瀧川さんには悪いことを言ってしまいました。では最後に」


青葉 「泣いてばっかじゃ何も始まらない。大切なのは、踏み出す勇気だよ!」

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