俺の記憶 弐
今回もグロいシーンがありますので苦手な方はご注意下さい。また、前々回ぐらいに思わせぶりにちょろっと出てきた第三の異能が目覚めます。
九条さん、大斗さんの決断にもご注目下さい!
では第二十一話、楽しんで頂ければ幸いです。
「辻!父さんが」
「下ろせ!辻」
「わかってる。俺は今から大斗さんを迎えにいく。桜ちゃんと龍護君は先に逃げるんだ」
桜は泣き出す寸前のように顔を歪ませる。
「嫌だよッ!!」
悲鳴に近い声で叫ぶ桜。愁や周りの人が痛ましげな眼差しを送る。細かいことはわからないが、戻ってこない大斗と下から感じる異能の波動で大体の事情は察したのだろう。この状況で大斗がやりそうな行動など彼をよく知らない者でも予想はつく。
「わかってくれ。愁!!桜ちゃんと龍護君を」
「――――わかった」
俺はまなじりに涙を溜めている桜を抱き上げ、龍の腕を掴む。数滴の雫が宙を舞うのを視界の端に認め、俺はきつく唇を噛み締めた。辻川は即座に身を翻すと瞬間移動する。
「ごめんな」
口をついて出た謝罪に彼女は答えない。俺は苦い罪悪感に苛まれながらも足早に歩いてく。瞬間、凄まじい破壊音が響いた。それより一瞬早く聞き覚えのある女性の声と兄の声が一つの名を呼ぶ。
「桜ちゃん!危ない」「桜!避けろ」
「・・・ぅ・・・・・・・・」
直撃はしなかったものの、衝撃で俺と桜、龍は数メートル先の壁まで吹き飛ばされた。俺と桜は小さく呻き、痛む箇所を押さえる。龍の声はなかった。呻き声一つ、なかった。
「愁君、桜ちゃん、龍君。怪我は?」「「「桜嬢!!龍坊!!ご無事で!?」」」
「俺は平気だ」「大丈夫・・・・・っ!」
強かぶつけた背中が少々痛いが、この程度で済んだのは僥倖だろう。直撃していたらこんな軽いモノでは済まなかったはずだ。ゆっくり身を起こした時だ、驚愕に打ち震えた桜の声がしたのは。
「なっ・・・・なに・・・これ」
「桜?なッ!その血はどうした!?怪我したのか?」
声につられるように桜の方を見ると、そこには右足と右腕を鮮血に染めた彼女が声同様驚きの表情で自らの体を眺めていた。血の気が引くとはこういうことかとどうでもいいことを頭の隅で思いながら桜の前に片膝をつく。
「愁兄、怪我は?」
「俺はいい!俺より自分の心配をしろ!」
半ば怒鳴るように叫ぶと、ビクッと驚いたように体を震わせながらぶつけた腕と背中以外は特に傷みはないと桜は言う。ならば、彼女の右半身を赤く染め上げた鮮血は誰からの返り血なのだろう。
嫌な予感がした。
それを振り払う間もなくピチャ、という音が耳に忍び込む。
――――この世界は、誰にも優しくない。それをこの時、俺は身を持って思い知らされた。
地につけていた右手を上げた桜の目がさらなる驚きに見開かれる。
「なに・・・これ・・・」
「愁!桜ちゃんに後ろを見せるな!!」
焦ったような大人の声が耳朶を打つ。俺は言葉に導かれるようにして桜の後ろを見て――――声を抑えるために口を塞ぐと同時に血塗れの体を抱き込んだ。
しかし、一瞬遅かった。
桜は見てしまった。
上半身のみの女性が倒れている。下半身があるべき場所には、内臓とおぼしきモノが無残にもはみ出してピクピク痙攣していた。その周りには数人の亡骸が転がっていたのを覚えている。どの人にも何処かしらに欠損箇所があり、そこから噴水のように赤い液体が噴き出して床を染め上げていた。血生臭い臭気が周囲に満ち、数人が顔をしかめ、中には堪えきれず吐いていた者もいる。
桜の目に留まったのはそれではない。
「龍・・・・・に・・・・・・ぃ・・」
彼女の隣に龍が倒れていた。彼の胸にも肩から脇腹にかけて生々しい傷が斜めに走っている。そこから絶え間なく血が流れ、桜のほうへ流れていた。
そう。彼女の右半身を染め上げていたのも、彼女の手についた血も、すべて、彼の――――
――――それは、彼女にとってこの世の何よりも残酷な光景だったに違いない。
顔は知ってる。先ほど桜に「危ない」と言った女性だ。その周りの亡骸 の顔も桜は知ってる。彼女はきっとこう思ったのだろう。
「自分のせいで・・・」と。
龍も同じように叫んでいた。彼に対しても同じことを思うだろう。
「自分のせいで」と。
真実を映し出したまま静止していた紅玉色の瞳が極限まで見開かれる。どくん、と激しく脈打つ心臓。瞳がひび割れ、制御不能となった紅玉色のオーラが溢れ出す。それと同時に当時はまだ不完全な薄桜色のオーラも漏れ出している。その二つが混ざり合い、紅桜色に変わっていく。
「うわあぁああぁぁぁぁぁあぁぁあぁッ!!!」
悲痛な叫びが宙を裂く。頭を抱え、慟哭する彼女の双眸のひび割れが広がり、粉々に砕けたのがかろうじて見えた。
刹那、彼女の体から紅蓮の炎に桜が舞い散るようなオーラが爆発する。抱き締めていた俺は彼女の体から溢れ出した異能の奔流によって弾き飛ばされ、血潮に濡れた床を滑った俺は大人二人の手によって止められ、支えられながら膝立ちになる。
「っ・・・。桜!!」
弾き飛ばされた俺の叫びは桜の叫びにかき消されていく。ふいに桜の叫びが不自然に途切れ、彼女がふらりと立ち上がる。桜の体はいまだ紅桜色のオーラに覆われたままだ。そのオーラから無数の骸骨が現れた。目がある部分に紅桜色の炎が灯ってる骸骨だ。
その骸骨は敵味方関係なく無差別に人を襲い始めた。
「さくッ・・・・・・・・・」
俺の言葉か不自然に途切れた。理由は顔をあげた桜の瞳を見てしまったからだ。
自我がかき消えた瞳。
表情が抜け落ちた顔。
それは日頃の桜を見ている者達にとって、この桜が別人に見えるほどの変化だった。それに加え、彼女の全身は返り血に染まっており、それがより一層恐怖を煽る。
「あれが・・・・・本当に桜、なのか」
俺の言葉が虚空に響く。彼女は表情の抜け落ちた顔ですぅと笑みの形を作る。それは、完全に彼女の笑顔ではなかった。
「ひっ・・・・・」
“漆黒の番犬”の一人がモロにそれを直視してしまい、歯の根が噛み合わぬほど怯えをあらわにする。
「魂に、痛みを」
彼女のものと思えない無機質で無慈悲な声が発せられる。彼女を直視していた男は数多の骸骨に囲まれ、触れられた。ただそれだけで男は悲鳴を上げ、床を転げまわる。彼の背中に無数の切り裂かれたような傷が走ってる。その周りの数人も男の巻き添えを食って骸骨に触られている。
たちまちあちこちから劈くような悲鳴が上がった。それは明らかに苦痛を訴える響きを孕んでいた。
「桜嬢はこんな異能持ってなかったぞ」「まさかッ・・・・・・・・第三の異能か」「新しい異能が、目覚めたのか・・・」
三珠の大人達が口々に叫ぶ。彼女は一応敵味方の区別はついているようで、三珠とそれに属している人間には攻撃をしない。いや、眼中にないだけか。三珠の者は残っている数人しかいない。その誰もが彼女と“漆黒の番犬”から離れた場所にいる。
「第三の・・・・異能・・・」
半ば放心気味に耳に入った言葉を繰り返す。彼女は元から二つの異能を持っていた。さらにもう一つ目覚めたのか。
「おそらく心傷的異能。心の傷を埋めようと異能が目覚めたのだろう。損傷的異能も考えられるが、あの傷ではその可能性は限りなく低い」「この異能・・・レベル10に相当するんじゃないか?」
大人の冷静な分析を半ば聞き流し、俺は彼女を見つめる。第三の異能を制御し切れてないのか。否。感情が制御を上回っているのか。
「何、やってる!」「どうなってんだ?これは」
「「「当主!!辻川!」」」「大斗さん。ちょうど良い所に」
「どういう意味だ?・・・・・・桜?」
この世のありとあらゆる感情が全て抜け落ちた表情の彼女は大斗さんの声に反応することなく“漆黒の番犬”に向かって呟く。
「魂に、痛みを」
その一言で“漆黒の番犬”は次々に骸骨に襲われ、床に倒れ、血が噴き出し、苦痛にのた打ち回る。大斗さんは険しい顔つきで彼女を見つめ、その隣に倒れている龍を見て合点がいったように目を瞬く。
彼は素早く龍に駆け寄って止血だけでもと異能を注ぎ込みながら残っていた人達に鋭く告げる。
「全員小船に急げ!辻、重傷者は瞬間移動で小船まで運んでくれ」
「了解しました。大斗さんは?」
「言わなくてもわかるだろう。俺は、あいつの父親だからな」
軽い口調で言う大斗さんに辻川さんは目を細め、「ご無事で」と言いながら頭を下げ、躊躇いなく踵を返す。辻川さんが重傷者のところへ向かうと大斗さんは俺の頭に手を置き、悲しそうな顔でこう訊ねた。
「君はこんな桜を見てもあいつを友達だと・・・家族だと言ってくれるか?」
俺はすぐには答えず、大斗さんから彼女へと視線を移す。さっきの桜の慟哭が耳から離れない。
すっと瞑目する。目を閉じればすぐに思い浮かぶのは、桜の笑顔で。
「えぇ。俺の大事な家族です」
桜には、笑っていてほしい。
大斗さんは泣きそうな顔で「そうか」と呟き、次に初めて目にしたときに惹かれたあの太陽のように晴れやかな笑顔で「ありがとう」と言った。
「これから、桜のあの異能とこの三珠総会の記憶を、封じる。君の事も・・・忘れさせる。すまない」
最後の謝罪には隠しきれない自責の念がこもっていた。自分の娘可愛さに家族だと言ってくれた俺の記憶を消すことに対してやるせない思いが込められているのだろう。それくらい俺にもわかった。俺にも痛いほど伝わった。だから、強張った口元に笑みを強いた。
笑え。一番つらいのは大斗さんだ。俺が傷ついたとこなんか見せんな。
「いいんです。俺は桜が幸せでいてくれたらっ・・・笑顔でいてくれたら・・・それで・・・ッ・・・」
言葉とは裏腹に、後から後から涙が溢れ出してきた。俺はぐっと押し黙り、嗚咽を噛み殺しながら溢れてくるモノを拭う。
――――これ以上喋ったら、本心が口をついてしまいそうで・・・・・・。
忘れないで欲しい。共に過ごした時間を。――――俺のことを。
けれど、覚えてることで桜が傷つくのなら、覚えてることが苦痛だというのなら。
忘れていいよ。
本心ではない言葉を心の中で唱えるたびに、心の最奥で忘れないでと訴える声がむなしく木霊す。
相反する思い。それでも確かにどちらも俺の思いで、どちらも俺の願いなのだ。
忘れないでほしい。俺の事を、過ごした時間を。忘れられてしまうなんて嫌だ。
忘れていいよ。俺が、覚えている。だから、つらい思い出は忘れていいよ。
それでも涙は止まらず、頬を伝って床へと落ちていく。その涙を止める術をこの場にいる誰も、俺ですら、持ち合わせてはいないのだ。
「本当に、すまない。桜のこの異能の代償、いや、『リミット』はおそらく『忘却』。辛い記憶を、忘れたい記憶を忘れられない。それがこの異能の代償となるだろう。この異能を使うたびに桜はこの記憶に苛まれ続ける。だから、いつかは桜自身でこの異能を使おうとするそのときまでは、辛い記憶は忘れていてほしいんだ。それが親として、娘の事を守ってやれる唯一の術だから」
そう言うと大斗は自分の腕に桜色の鎌を押し付けすっと引く。斬れた箇所から血が流れ、大斗はその血で空の紋章を描いてく。
「天空 大斗の名の下に許可する。空の紋章よ、我が下へ」
彼の足元に溜まった血が彼の左腕にある紅い翼の紋章の形になっていく。
彼は前“空の珠”の正統継承者。
次の正統継承者が決まったとき、彼は“空の球”の正統継承者ではなくなった。それでも“空の珠”は扱える。そして、紋章は薄れはするものの死ぬまで消えることはない。現正統継承者に何かあった場合、前任の正統継承者か、いない場合は今の正統継承者と同じ血を持つ者が正統継承者になる。
「この身に宿りし、光の純血よ」
大斗が唱えるたびに空の紋章の形に近づいていく。
「我が言葉を聴き、力を与えたまえ」
空の紋章が完成し、真紅の光を放つ。大斗は腕に布を巻いて素早く止血すると空の紋章に鎌の柄を打ち立てる。すると真紅の光が消えていく。
「これで完成。あとは――――愁君」
「・・・はい」
目尻に残った涙を払いながら返事をする俺の声は若干涙声だ。その返答に苦しそうに顔を歪ませながら大斗さんは俺の肩に手を置く。
「一つ、頼んでもいいか?」
「俺に出来ることでしたら」
即座に答えた俺を見つめ返す桜色の瞳が、揺れた。
「俺はこの上から動くことが出来ない。だから、君の空気で、桜をここまで飛ばしてほしい。・・・頼んでも、いいか?」
「わかりました」
難しいことを頼まれているのに俺は即答した。大斗さんが驚いてるのを気配で察し、俺は無理しているのが丸わかりであろう表情と声で、それでも強く言った。
「桜の幸せを守るのが俺の務めです。そのためなら、何でもやりますよ」
それがたとえ、自分との記憶を忘れさせるためであっても。
口には出さなかったが心の中で付け足された言葉は確かに大斗さんへ届いた。彼は悲しそうに目を背け、「すまない」と力なく呟いた。
「天地の大気よ。言霊に従い、右手に集いたまえ」
俺の言葉と共に俺の右手に空気が集まっていく。それは小型の台風のように渦を巻き、綺麗な球体へと姿を変える。怪我させない程度に空気圧を抑えなくてはいけないため、かなりのコントロール力が強いられる。俺は目を閉じ、空気圧を調節していく。
脳裏を駆け巡るたくさんの記憶。そのどれもが鮮やかで、キラキラと輝いていた。それらにそっと蓋をし、開かないように鍵をかける。
紅梅色の瞳が躊躇いを吹き飛ばすように見開かれた。悲痛な声で俺は絶叫した。
「行けぇ!」
俺の手のひらから飛ばされた空気は正確に桜を捉え、そのまま大斗さんの方へ吹き飛ばす。彼女の表情は一ミリたりとも動かなかった。
「ありがとう、愁君」
大斗さんは飛んできた桜を優しく抱き止めると、その胸に手を当てた。
「空の紋章封印式 異能封印」
すると、さっきまで数え切れないほどいた骸骨が次々に消えていく。あまりの痛みに七転八倒している“漆黒の番犬”は相変わらずだが、その悲鳴も一つ、また一つと消えていく。おそらく一度骸骨に触れられると“死”は免れないのだろう。
“死”
どっくん、と心臓が不穏に跳ねた。俺は込み上がってきた感情を抑えようと両手で口を覆った。何故大斗さんが必死にこの記憶を忘れさせようとしているのかがわかった。
あぁ。だから――――
桜は優しいから。
たとえ仲間を殺した相手だとしても、己がやったことに対して激しい自己嫌悪に陥るだろう。自責の念に苛まれ、自分で自分を責め続けるだろう。自分は汚れた存在なのだと、生涯自らを貶め続けるだろう。
桜の心を護るために、大斗さんは・・・。
「続いて記憶封印」
自我が消えていた瞳に光が戻ってきた。それを確認すると同時に桜は瞼を閉じ、気を失った。
「これで異能と記憶は封じた。あとは」
意識のない桜を俺に預け、自分は龍の元へ駆け寄り、すぐに『再生と死滅』で治療する。傷は深いが、必ず治すという決意が彼の横顔から見て取れた。
とりあえず傷口を完全に塞いでしまう。かなり深いので傷跡は残るだろうが、命に別状がないラインまで持っていく。この時ばかりは異能者の中でも比較的高い龍護の生命力に感謝する。常人ならもう手遅れなほどの深手だ。
「安全ライン、確保」
龍の血塗れの服を脱がし、自分の上着を着せる。あとは病院に着いてから草一(美優の父親)に任せよう。
「さてっと」
桜の異能をばっちり見た、というか運良く異能を食らわなかった奴らを消・・・・じゃなかった。奴らの記憶を消すだけ。大斗の顔に黒い笑みが刻まれた。
一連の大斗さんの行為を俺は覚えていない。唯一覚えているのは、自分の腕の中で規則正しい呼吸を繰り返す桜だけ。
「桜・・・」
目覚めた時、彼女はきっと、俺の事を全て忘れているのだろう。そう思うと胸がキリキリと締め付けられるように痛む。ぎゅっと自分の胸元を片手で握り、目を閉じる。
守りたかった
彼女の中から自分が消えようとも
その笑顔を その声を その心を その全てを
それが、彼女の心の一部を抉る行為だとしても
護りたかった
たとえ、大切なものを全て投げ打ってでも――――護りたい者が、あるのだ
そのためなら俺は、どんなことでもしよう
それが、どんなに痛みを伴う行為でも
だが結局、俺は護れなかった。子供だったからとかは言い訳にはならない。俺が、ただ弱かったんだ。
「もし、お前が思い出した後も、俺のことを兄と呼んでくれるなら・・・」
ゆるゆると瞼を開け、桜を抱き締める。
必ずやその思いに応えよう。
その日まで俺は、今度こそお前を守れるように強くなる。
「強くなって、次は必ずお前を護る」
幼い頃の誓いは、今も色褪せることなくこの胸に刻み込まれている。
瀧川 「瀧川 涼亮。22。身長177cm。体重64kg。血液型はA型。職業は刑事。好きなこと(もの)?甘いものとあいつ。嫌いなこと(もの)は辛いもの。怖いことは・・・残されること・・・かな」
桜咲 「気になることを聞いてもいいですか?あいつって誰です?」
瀧川 「俺の最初で最後の恋人さ」
桜咲 「(答えになってませんけど・・・)瀧川さんと渚さんは仲が悪いともっぱらの噂なんですが・・・どうして仲が悪いんですか?」
瀧川 「さぁ、覚えてないね。あいつとはなんとなく反りが合わねえんだよ」
桜咲 「確か・・・教育期間に一度大喧嘩をして、それ以来ずっと犬猿の仲なんですよね。何が原因で大喧嘩に発展したんです?」
瀧川 「・・・・・・はぁ(諦めのため息)。俺が紗夜ちゃんを泣かせたところ見られてそれで喧嘩になった」
桜咲 「女性を泣かせたんですか?男の風上にも置けない人ですね、あなた」
瀧川 「あれには複雑な事情があったんだよ」
桜咲 「そうだとしても女性を泣かすのはいけませんよ。最後に一言」
瀧川 「・・・仕事の時間だ」




