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【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。

 海に落とされ、全身ずぶ濡れになってしまった。

 俺は薄暗い船室へ入り、潮の匂いが染み付いた服を脱いで着替えをしていた。


 濡れた髪をタオルで乱暴に拭きながら、小さく息を吐き出す。


「ふぅ……」


 しかし、メルクリウスのやつ、一体何だと言うのだろうか。

 急に好意を寄せてきて、やたらと距離を詰めてくる。

 何か裏があるに違いない。俺を油断させておいて、隙を見て倒すつもりなのだろうか。


「…………」


 警戒はもちろんする。だが、どうしても拭いきれない違和感があった。

 あいつは俺に抱きつき、真正面からキスをしてきた。つまり、直接この身体に触れたのだ。

 メルクリウスは音波の魔人である。


 音波には空間に拡散されるという性質がある。

 だが、相手に直接触れての攻撃であれば、エネルギーが拡散されることなく対象の内部へと直に伝わるはずだ。

 つまり、俺は触れられた時点で、体内に直接致死量の音波を叩き込まれていてもおかしくなかった。

 そうしていれば、間違いなくあいつの勝ちだったのだ。


 内部からの直接的な振動攻撃など、避けられるはずもない。

 だが、あいつはそうしなかった。容易にできたはずなのに、だ。どうして実行しなかったのだろうか。


「わからん……」


 腕を組み、怪訝な顔で首を傾げる。

 かつて戦ったマルスは、明確な殺意を持って俺を攻撃してきた。だからこそ、敵として容赦なく排除したのだ。

 でも、メルクリウスはどうだろうか。

 彼女のあの無邪気な振る舞いに、果たして殺意があったと言えるだろうか。わからないことだらけだ。


 とりあえず、いったん様子を見るしかないだろう。

 そう結論づけ、乾いたシャツに袖を通そうとした、その時だった。


 ガチャッ。


「ガイアお兄ちゃーんっ♡ 着替え終わったのだーっ」


「ひゃぁあああああああああっ」


 着替えの途中で不用意に扉が開けられ、俺は驚きのあまり大きくのけぞり、そのまま膝から崩れ落ちた。


【おしらせ】

※9/4(金)


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