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POL 終末のロボット警察官  作者: 如月いさみ


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大社広域交番 9

 倒された木々や破壊され崩れ落ちた家々の残骸が延々と広がっていた。道路もガタガタと波打った部分があり、隆二はそこを避けながらアクセルを踏んでいた。


 時折、倒木した木をずらして道を広げたりしながら車を低速で走らせ、夜を迎えると満天の星の下で食事をした。

 電気も何もない本当に真っ暗で月と星の灯りが異様なほど眩しかった。

 

 人が電気を発明する前はきっとこれが普通の姿だったのだろう。ただ、今は終末戦争後であるので動物の姿もなく生きているのが自分だけのような錯覚にすら陥りそうな情景であった。


 尊は窓を開けて

「鳥取の人々も生きていてくれ」

 と祈るように言い、目を閉じた。


 夜は道路の状況が全く分からないために停車して一夜を過ごし、朝焼けが空を染めると再び車を走らせた。


 町があっただろう場所は悉く廃墟で人の姿もなくそれが延々と海沿いに続いていた。


 一日。

 二日。


 尊は息を吐き出して地図を広げると

「そろそろ鳥取なんだけど」

 と呟いた。


 そして、見えてきた広々とした砂丘と崩れ落ちてはいたが扉と壁だけが残っている小さな交番らしいものから警察の制服を着た人物が姿を見せたのである。


「まさか!」


 尊は隆二を見ると

「速水! クラクション!!」

 と告げた。


 隆二はクラクションを鳴らした。その音にその人物は彼らを見ると帽子を手に大きく振ったのである。


 そう、鳥取でも生き残った人々が生活を送っていたのである。

 太陽が降り注ぐ中で帽子につけられた紋章が強く輝いていた。


 ……希望は残っていた……


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