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第四話 兆し

パスタはズルズル音立てて

食うもんじゃない!

チキンはナイフで切るんだ!

コップ置く時は静かにしろ!


ってか

「なんで俺の隣で飯食ってたんだお前!」


世良の耳のギミックが反応する

「あん?」

怖えんだよ

世良は少しだけ笑いながら言う

「気に入ったから…」


ヒカルは反論しない

その無駄のない返答や所作

世良の野獣のような瞳に

少し魅せられていた

…いたのかもしれない


再び口を開く世良

「お前世界疑ってるだろ?」

間髪入れずもう一言

「それが理由だ」


理由…

思い当たる節はある

頭がごちゃつき始める

整理されすぎた世界

異例を一切認めないルール


生命が生きるにはあまりにも歪…

それに…


「探し物が2つある、付き合え」

世良は昼食を済ますと

手を差し出す



ターニングポイントー


世良の手を拒めば世界はそのまま


世良の手を掴めばなにかとてつもなくなる


世良は言葉が少ない

それ以上にヒカルの本能に

語りかけてくる



ー数秒



ヒカルはいつの間にか

世良の手を取っていた









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