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第三話 歪

ーーーー昨日の痛みが、まだ抜けない。


歩くヒカル。

頭頂部の小さなたん瘤に無意識に触れる指先。

脳裏には、昨日の衝撃――世良の顔。

「似てない…」「壊れもしない…」

答えはない。


「ヒカル、おはよー!」

おはよー。

「ヒカルくん、おはよー」

おはよー、今日は早いんだね♪


外面レベル78

他愛のない会話も、自己アピールも、首の後ろの管理番号に触れる癖も――

すべて“演出”の一部。


ふいに、世界が揺れる


Errorー406

空気が裂け、通学路がひび割れる。

爆音の中心――世良。


「朝から元気じゃねーか、バグども!」


ヒカル視界

世良が管理システムと殴り合う。

爆風で一瞬、世良の姿は消える。

やられたのか?

息を呑むヒカル。



管理システム三体、次々と崩壊。

破片が空中で舞う。


耳にかき上げたギミック――

「みえるんだ…」


視界の隅に、ふわり――

残像が揺れた気がする。

光でも影でもない、

見えたような、見えなかったような――


ヒカルは気づかない。

でも、何かがそこにいる。



退くべきか――ヒカル。

Errorー502


壊れかけの管理システムが襲いかかる。

世良の腕が高速で破壊。

ヒカルの視界は世良の口元――笑みだけに集中。


「やってみろよ」


ヒカルの体がスパークする。

「俺に指図するんじゃねぇ!」

怒225


鋭い光が、管理システムと世良を貫く。


閃光の後、破片と光の残像が舞う。

そして、ヒカルの視界の端に、また――

影のようなもの。

一瞬、目が合った気がしたが、消える。



管理システムは崩れ落ちる。

横で満面の笑みを浮かべる世良。


「合格だ」



ーダウンロード開始

12%

「灯…」

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