第1章 第4話:東京での初依頼(前編)
人生で初めて書いた戦闘シーン(今回はさわりだけ)だけにつたない文章になっているかもしれません(-_-;)。その際はご容赦くださいm(__)m
東京へやって来て四日たった金曜日。
学校生活にも慣れ、東京での生活にもなじんできていた。
そんな5人の元へ霧雨から呼び出しのメールが届く。
メールに書いてある内容は『本日16時、例の部屋に集合』のみであった。
ーーー
授業が終わった教室で待機していた5人。スマホの時計は15:55を示していた。
「そろそろ向かおうか」
漣が4人に声をかける。
5人で例の部屋の前へやって来ていた。
3回・2回・3回の順でノックをする漣。
すると中から声がかかる。
「入ってくれ」
鍵が開けられ、中へと入っていく5人。
室内には何とも言えない緊迫した空気が流れていた。
霧雨の向かい側のソファーに座る漣と陽菜、そのソファーの後ろに立つアイリス、螢、朧。
霧雨が一枚の紙を漣の前に置き、口を開いた。
「今日、里から依頼が来た。今回は武器の密売現場への潜入及び壊滅だ。ちなみに依頼主は武器密売のライバル組織からだ。どうやら今回ターゲットとなった組織は最近勢力を急激に伸ばしてきたようだが、どうやらあまり良い商売をしていないらしい。裏社会のルールを守らず、誰彼構わず、金さえ払えば武器を売り渡しているとの事だ」
渡された紙に目を通す漣。
霧雨が言葉を続ける。
「敵を無力化したら、武器と現金はそのままそこに残して引き上げ、依頼完了の連絡を俺に入れてくれ。そしたらうちの里とつながりのある警察関係者に通報が行くことになっている」
「なるほど。武器と現金は取引の証拠品ということですね」
「そうだ。相手はそれなりの武装をしている可能性があるが受けてくれるか?」
漣は隣りの陽菜や後ろに立っている3人を見た。4人とも漣に頷いて見せたのであった。
「ちなみに報酬は?」
「報酬の内訳は全体で200万円、そのうち、里が100万円、50万円が俺達諜報部隊、そして残りの50万円がお前たちの取り分だ」
「わかりました。お引き受けします」
漣は依頼を受ける旨を霧雨に伝えた。
「わかってると思うが、できるだけ殺すなよ。死人が出ると警察関係も厄介だからな」
「了解です。それではこれで失礼します」
5人は部屋を出ていき、自宅へと戻るのであった。
ーーー
自宅で準備をする5人。漣のもとに諜報部隊からの連絡が入る。
「みんな、取引の正確な時間と場所がわかったぞ」
取引が行われるのは22時、今は使われていない廃工場であった。現場までは走れば約10分で着ける距離であった。
「取引が行われる時間の1時間前には現場入りするからそのつもりでいてくれ」
その言葉に改めて気を引き締める4人であった。
ちなみに5人の服装であるが、漣は全身黒尽くめの昔ながらの忍者スタイルであるのに対し、女性陣たちの服装は色こそ違えど、形は同じものであった。
上半身には身体のラインにぴったりと沿う、それぞれのカラーの忍び衣。胸元は深くV字に開いており、男の視線を集める役割を担っている。そして、そのV字の隙間からは鈍く光る細かな網目の「鎖帷子」がわずかに覗いている。下半身は腰元は黒の平帯で固くスマートに締められており、動きやすさを重視した短い袴からは、しなやかな太ももが大胆に露出している。
ーーー
夜21時、廃工場。春の夜特有の少し肌寒い風が吹く中、5人はそれぞれ配置につき、工場の入り口を隣の建物の屋根の上から監視していた。
「螢、中の様子はどうだ?」
漣の問いかけに、小型の虫型ドローンから送られてくる映像を見ながら蛍が答える。
「中にいるのは8人。机の上の商品と思われる武器がたくさんおいてある」
「外の見張り2人を含めると全部で10人だな」
これにアイリスが反応する。
「なら1人が2人倒したらいいんだね」
そのアイリスの答えに螢があきれたように答える。
「それじゃあ、今からやってくる方の組織の人数が入ってない。通常は同じ人数で来るはずだから1人あたり4人が妥当」
そんな会話をしていると、遠くから車の「ブォーーーン…」という低音のエンジン音が近づいてくるのがわかった。
「みんな、そろそろ時間だ。誰も逃がさないように4方向から攻めるぞ。正面は誰が行く?」
「それなら、私が行ってもいいかしら?あの入り口を守ってる2人のうちの一人が、結構ワイルドな見た目で割とタイプなのよね」
そう言って舌なめずりをする朧であった。
「了解それで行こう。螢は工場から逃げるやつがいないかドローンで監視、正面は朧、右側面はアイリス、左側面は陽菜、後ろからは俺が担当する。異存は?」
誰からの異存の声は上がらなかった。
「イヤホン型通信機の状態は問題ないな。そろそろ奴らが来るぞ」
ほどなくしてもう一つの組織が到着した。人数は螢の予想通りちょうど10人であった。
全員工場内に入っていくと門番の二人が扉をガチャリと閉めた。
「それではこれより行動を開始する。突入の合図以降は必要に応じて螢が指揮を執る。それでは作戦開始だ」
最初に行動を起こしたのは朧であった。
朧は門番に怪しまれないで近づくために、OL風の服装に着替えていた。その着ているシャツのボタンは胸の谷間が見えるところまで開けられている。
朧は両手にヒールを持ち、アルコールの匂いのする香水を軽くかけ、酔っぱらった風を装い、二人の門番の前に躍り出た。
「おい、そこの女とまれ!」
朧に気が付いた門番の1人が制止する。
しかし朧はアルコールのにおいを振りまきながら、千鳥足でどんどんと二人に近づいていった。
「ねえ、お兄さんたち、私道に迷っちゃったみたいなんだけど……ここどこ?駅はどこにある?」
朧が酔ったふりをしながら問いかけると門番が緊張を解いた。
「なんだ。この女、単なる酔っ払いの迷子かよ。おい女、ここはお前のような一般人が来るような場所じゃないからさっさとどこかに行きな」
男の言葉に朧が反応する。
「あら、お兄さんよく見るといい男ね。よかったら私と遊びましょうよ」
そう言いながら男に近づき、大きく開いた胸元をアピールするかのように男の首に手を回す朧であった。
男たちの目がその大きく開いた胸元に向けられる。
「俺もあんたみたいないい女と遊びたいが今は仕事中でな。また機会があったらな」
そう言って名残惜しそうに朧を引き剥がそうとする男に対して、朧は「ごめんなさいね」とつぶやいて首に回した手に隠し持っていた、強力なしびれ薬を仕込んである細い針を首の付け根の急所にプスッと差し込んだ。
その途端男は意識を失い、その場に崩れ落ちる。
「あらお兄さん急に眠くなっちゃったの?」
それを見たもうひとりの門番は一瞬何が起きたかわからず、倒れた男に駆け寄って様子を確認しようと朧に背を向けてかがみこんだ。
無防備にさらけ出された後ろ姿は朧の恰好の的であった。朧の首筋への一撃で意識を失い重なるように倒れ込む二人の門番。
「正面の門番二人を排除完了」
先ほどまでの酔っぱらったようなしゃべり方とは全く違う緊張感のある朧の声が仲間のイヤホンに届けられた。
その朧の姿はすでにくノ一装束に戻っており、先ほどまでの酔っ払い姿から一人の戦士としての顔に変わっていた。
それが作戦の第2フェーズへの移行の合図であった。
第1章第4話をお読みいただきありがとうございます。
今回、人生で初めて戦闘シーンを書かせてもらいましたが難しいですね(-_-;)
かなりつたない部分があるかと思いますがそこはお許しを……。
今回はまず朧に頑張ってもらいました。
次回は戦闘シーンの本番になります。
正直不安しかないので、ぜひ皆さんの力を応援(ブクマ&評価☆)に乗せて私めに送ってください(^▽^)/
お知らせ:この後、夜にも第5話と6話を投稿しますので、そちらもよろしくお願いします。




