第6話 その装備、本当に安全基準を通っていますか?
企業の嘘は、声が大きいとは限らない。
むしろ、声は静かだ。
言葉は丁寧。
書類は整っている。
謝罪文には「心よりお見舞い申し上げます」と書かれている。
だが、その次の行には、こう続く。
――なお、弊社製品の安全性に問題は確認されておりません。
俺、黒木司は、その一文を見るたびに胃が重くなる。
個人の嘘は、怒鳴る。
パーティの嘘は、口裏を合わせる。
企業の嘘は、綺麗な報告書になる。
今回、俺の机に置かれた報告書も、その例に漏れず、非常に綺麗だった。
【事故報告】
【対象製品:ミカドギア社製探索者用防護ベスト《ガーディアン・ライトⅢ》】
【事故内容:新人探索者三名が同型ベスト着用中、同一箇所を貫通され重傷】
【発生場所:新宿第五ダンジョン・浅層訓練区画】
【メーカー見解:装着不備による防護性能低下】
【製品安全基準:適合】
【ロット番号:GL3-17】
俺は報告書を読みながら、胃薬の瓶を机の上に置いた。
「黒木さん」
隣で書類整理をしていた御園ミミが、顔を上げる。
「もう飲むんですか?」
「企業案件は、早めの予防が必要です」
「予防接種みたいに言わないでください」
「似たようなものです。放置すると悪化します」
ミミは苦笑した。
勇者レオンの事故。
聖女ミミの契約解除。
銀狼の牙の死亡偽装。
ここ数日で、彼女はずいぶん事故査定課に馴染んできた。
もっとも、馴染まなくていい場所に馴染んでいるとも言える。
彼女の机には、回復職向けの簡易診断メモと、俺の言い方がひどい時に使うらしい「通訳用メモ」が並んでいた。
通訳など頼んでいない。
だが、聞き取りが円滑に進むという意味では、合理性がある。
認めたくはないが。
「今回の事故、三人とも同じベストなんですよね」
「はい」
「同じ箇所を貫かれている、と」
「右脇腹から背面にかけての縫合部です」
ミミが眉を寄せた。
「防護ベストって、縫い目が弱点になりやすいんですか?」
「通常は補強されています。少なくとも、安全基準に適合している製品なら」
「でも、メーカーは装着不備だと言っているんですよね」
「はい」
俺はメーカー提出資料を開いた。
ミカドギア株式会社。
探索者向け装備メーカーとしては中堅以上。
近年は軽量型防護装備で急成長している。
今回の《ガーディアン・ライトⅢ》は、新人探索者向けに売り出された製品だ。
売り文句は、こう。
『軽い。安い。浅層ならこれで十分。』
十分。
便利な言葉だ。
誰にとって十分なのか、書いていない時ほど危ない。
「メーカーの見解では、三名とも腰部固定ベルトの締め方が甘く、衝撃時にベストがずれた。その結果、防護繊維の重なりが外れ、貫通したとのことです」
「三人とも、同じミスをしたんですか?」
「メーカーはそう主張しています」
「そんなこと、ありますか?」
「あります」
俺はページをめくる。
「初心者三人が、同じ講習を受け、同じように誤って装着した場合は」
「今回は?」
「講習記録では、三人とも正しく装着できていたとあります」
ミミは小さく息を呑んだ。
「じゃあ、メーカーの説明と違いますね」
「だから現物を見に行きます」
「現物……事故で破れたベストですか」
「はい」
俺は報告書を閉じた。
「企業が綺麗な書類を出してきた時は、現物を見るのが一番です」
「書類は嘘をつくんですか?」
「書類は嘘をつきません」
「え?」
「作る人間が、都合よく整えるだけです」
「……それ、ほぼ嘘では?」
「表現の問題です」
「黒木さん、企業相手だといつもより言い方が冷たいです」
「丁寧な嘘は、雑な嘘より胃に来ます」
俺は胃薬を飲み、立ち上がった。
新宿第五ダンジョンの事故現場は、浅層訓練区画だった。
新人探索者が初めて実戦訓練を行う場所で、出現モンスターは主に小型の甲殻鼠。
本来なら、致命傷が出るような区画ではない。
それでも、三人が重傷を負った。
右脇腹から背面にかけて、同じような貫通痕。
相手は、甲殻鼠の変異個体。
爪が通常より鋭かったとはいえ、浅層用防護ベストを三着まとめて貫くほどではない。
現場には、事故に遭った新人探索者の一人、佐伯真人が来ていた。
まだ十七歳。
退院したばかりで、右脇腹に固定帯を巻いている。
付き添いは母親。
そして、なぜかミカドギア社の担当者もいた。
紺色のスーツ。
整った髪。
柔らかい笑顔。
名刺には、こう書かれている。
ミカドギア株式会社 法務渉外部 高宮慎一。
法務渉外部。
事故現場に最初に来る部署としては、なかなか正直な名刺だ。
「黒木様ですね。お世話になっております」
高宮は、実に丁寧に頭を下げた。
「このたびは負傷された探索者の皆様に、弊社としても心よりお見舞い申し上げます」
「黒木です。事故査定課です」
「承知しております。本日は、事故状況の確認に全面的に協力させていただきます」
全面的。
これも便利な言葉だ。
全面的に協力すると言いながら、本当に全面を出してくる企業は少ない。
俺は佐伯に向き直った。
「佐伯さん。体調は」
「だ、大丈夫です」
佐伯は緊張していた。
俺よりも、高宮を気にしている。
高宮は微笑んだまま、少し離れた場所に立っている。
離れているが、聞こえる距離だ。
「事故当時の装着状況を確認します」
「はい……あの、でも、俺の締め方が甘かったんだと思います」
ミミが隣で小さく眉を寄せた。
「誰にそう言われましたか?」
佐伯はびくりとする。
「えっと……メーカーの人が。ベルトがずれた跡があるって」
高宮が穏やかに口を挟む。
「弊社として断定したわけではございません。ただ、現物確認の限り、装着状態に乱れがあった可能性をご説明しただけです」
「可能性、ですね」
「はい。あくまで可能性です」
俺は端末を開いた。
「では、可能性を確認します」
《因果鑑定/ログ・リプレイ》
現場に残る魔力痕跡。
血痕。
破損装備。
佐伯の動線。
事故前後のログを復元する。
【因果鑑定/ログ・リプレイ】
【対象事故:新宿第五ダンジョン浅層訓練区画防護ベスト貫通事故】
【対象製品:ガーディアン・ライトⅢ】
【対象者:佐伯真人】
【ログ復元率:七八%】
映像が浮かぶ。
佐伯は、訓練開始前に教官の確認を受けていた。
腰部固定ベルト。
肩部ベルト。
胸部調整具。
すべてチェック済み。
【装着確認】
【教官確認:完了】
【腰部固定:適正】
【肩部調整:適正】
【胸部固定:適正】
【装着不備:確認されず】
佐伯が目を見開いた。
「俺……ちゃんと着てた……?」
高宮の笑顔が、ほんの少しだけ固まる。
「ログ上は、そう出ています」
俺は言った。
ミミが佐伯に柔らかく声をかける。
「少なくとも、事故前の装着は正しくできていたみたいです」
佐伯の母親が、口元を押さえた。
「じゃあ、この子のせいじゃ……」
「現時点では、装着不備は確認されていません」
俺はあえて、そう言った。
断定はしない。
だが、企業側の主張は一つ崩れた。
高宮がすぐに口を開く。
「事故の衝撃でベルトが緩んだ可能性はありますね」
「事故前には適正でした」
「しかし、戦闘中の動作でずれることはあります。探索者装備は、使用者の動きに影響を受けますので」
「その場合でも、防護性能が同一箇所で三件連続して失われる理由になりますか」
「それは、調査中です」
「分かりました」
俺は破損したベストを確認する。
破損したベストを広げると、右脇腹から背面にかけて、斜めに裂け目が走っていた。
ただ裂けているのではない。
表地は爪で引き裂かれたように荒れているのに、内側の魔力繊維だけが、縫い目に沿ってすっとほどけている。
まるで、最初からそこだけ薄く作られていたかのように。
ミミが息を潜める。
「これ……傷口の位置と、ほとんど同じです」
「はい」
「守るはずの場所が、先に負けています」
それは、回復職らしい言い方だった。
俺は破損部を拡大する。
縫合部の繊維密度が、周囲より明らかに薄い。
狙われたのではない。
そこが、狙われやすい弱点になっていた。
「黒木さん、このベスト……怪我したところの周りだけ、魔力の残り方が薄いです」
「分かりますか」
「はい。回復する時、装備に残った防護魔力の流れを見ることがあるので。普通、防護装備って、傷口の周辺に魔力の膜みたいなものが残るんです。でも、これは縫い目のところで膜が途切れています」
「つまり?」
「最初から、防護魔力が薄かった可能性があります」
高宮がすぐに言う。
「回復職の方の感覚的なご意見としては承ります。ただ、製品評価は公的な試験結果に基づくべきです」
丁寧だ。
非常に丁寧だ。
そして、ミミの意見を「感覚」で処理しようとしている。
俺は高宮を見た。
「では、公的な試験結果を確認します」
「もちろんです。こちらに提出済みです」
高宮は待っていましたとばかりに、タブレットを差し出した。
【ミカドギア株式会社】
【ガーディアン・ライトⅢ 安全基準適合試験報告書】
【貫通耐性試験:合格】
【魔力繊維密度:基準値以上】
【縫合部耐久試験:合格】
【試験対象ロット:GL3-17】
綺麗な報告書だった。
数値も整っている。
印鑑もある。
検査機関の署名もある。
完璧だ。
完璧すぎる。
「黒木様。率直に申し上げます」
高宮は、少しだけ声を低くした。
「事故査定官であるあなたが、一企業の製品不備を過度に疑うことは、業界全体に影響します」
「影響」
「はい。探索者用装備の開発には、多大なコストがかかります。少しの不具合や現場での使用差をすべて企業責任とされれば、装備価格は高騰する。結果として困るのは、安価な装備を必要とする新人探索者たちです」
丁寧な声だった。
探索者の未来を案じているような、よく磨かれた言葉だった。
「黒木様。貴方は、自分がこの業界の発展を阻害している自覚はありますか?」
俺は高宮を見た。
「安全基準を満たしていない装備を安く売ることを、業界の発展とは呼びません」
高宮の笑みが、ほんの少し薄くなった。
「不備と断定するのは早計です」
「では、資料を出してください」
「……」
「安全なら、ログと現物と生データが証明します。業界の話をする前に、まず目の前の三人の傷を説明してください」
高宮は、一拍遅れて笑顔を作り直した。
「承知しました。では、改めて資料をご確認いただければ」
「確認します」
俺は報告書のロット番号を拡大する。
GL3-17。
事故品と同じロット。
だが、試験対象個体の管理番号が気になる。
【試験体番号:GL3-17S】
末尾にS。
事故品のタグは、GL3-17A。
俺は事故品のタグを読み取る。
【現物タグ】
【製品名:ガーディアン・ライトⅢ】
【ロット:GL3-17A】
【製造ライン:第二量産ライン】
【出荷区分:一般販売品】
試験体は、GL3-17S。
現物は、GL3-17A。
「高宮氏」
「はい」
「このSは何ですか」
高宮の笑顔が、わずかに遅れた。
「試験体を表す管理記号です。同一ロット内の代表サンプルですね」
「代表サンプル」
「はい。量産品から抜き取ったものです」
「第二量産ラインからですか」
「もちろんです」
「では、その抜き取り記録も提出してください」
「……今ですか?」
「はい」
「社内確認が必要です」
「全面的に協力いただけると聞きました」
高宮は笑った。
だが、その笑顔は少し硬くなっていた。
「もちろんです。ただ、社内手続きがございますので」
「分かりました。では、事故査定は保留します」
「保留?」
「メーカー見解である装着不備は、現時点でログ上確認されていません。一方で、防護性能の偏りと試験体番号の差異が確認されました。保険金支払い、および求償先の判断には追加資料が必要です」
佐伯の母親が不安そうに言う。
「あの……治療費は……」
高宮がすぐに口を開きかける。
俺は先に言った。
「佐伯さんを含む被害者三名には、被害者救済基金から治療費と休業補償を仮払いします」
佐伯の母親が目を見開いた。
「出るんですか……?」
「はい。少なくとも、現時点で被害者側の装着不備は確認されていません」
高宮の表情が変わった。
「黒木様、それは少し早計ではありませんか。弊社としては、まだ使用者側の要因を完全には――」
「仮払いです」
俺は言った。
「支払うべき相手を間違えないための処理です」
「しかし、原因が確定していない段階で――」
「原因が確定していないからこそ、怪我人への支払いを止めません」
ミミが、佐伯の母親へ歩み寄る。
「治療費については、あとで私も説明します。難しい言葉が多いと思うので、一緒に確認しましょう」
母親は、泣きそうな顔で頭を下げた。
「ありがとうございます……」
高宮は、その様子を見て、また丁寧な笑顔を作った。
「弊社としても、被害者の方々には誠実に対応する所存です」
「では、資料提出をお願いします」
「承知しました」
「抜き取り記録、製造ライン別の魔力繊維密度検査、縫合部耐久試験の生データ、出荷前検査の担当者記録、事故品と同一ラインの在庫サンプル。以上です」
高宮の笑顔が消えた。
「かなり詳細ですね」
「事故査定ですので」
「そこまで必要でしょうか」
「必要です」
「弊社の機密情報も含まれます」
「人の脇腹を貫いた装備の安全性確認より優先される機密ですか」
高宮は黙った。
俺は端末に記録する。
【追加資料請求】
【抜き取り検査記録】
【製造ライン別魔力繊維密度】
【縫合部耐久試験生データ】
【出荷前検査担当者記録】
【同一ライン在庫サンプル】
【メーカー見解:装着不備/現時点でログ裏付けなし】
ミミが小声で言った。
「黒木さん」
「何ですか」
「高宮さんの血圧、上がってます」
「血圧は査定対象外です」
「でも、聞き取りが進まなくなります」
「今回は進める必要があります」
「企業案件になると、黒木さんも頑固ですね」
「企業案件で柔らかくすると、書類に埋もれます」
「……通訳、必要ですか?」
「今回はまだ結構です」
「まだ」
ミミは少し笑った。
高宮はそれを見て、俺たちに向き直る。
「黒木様。弊社は、探索者の安全を第一に考えております」
「はい」
「ですから、今回のような事故は大変遺憾です」
「はい」
「ただし、弊社製品は正式な安全基準を満たしています」
「はい」
「現場での装着方法、使用環境、探索者の動き。そうした複合的要因も考慮すべきではないでしょうか」
「考慮します」
「では――」
「その上で、装着不備のログは確認されていません」
高宮の言葉が止まる。
「丁寧な言葉で責任を押し返しても、過失割合は下がりません」
高宮は、初めて明確に俺を睨んだ。
すぐに笑顔へ戻したが、遅い。
その表情も記録対象だ。
庁舎へ戻った後。
俺たちは事故品のベストを検査室へ持ち込んだ。
ミミはガラス越しに、防護繊維の魔力反応を見ている。
検査員が機械にかける。
【魔力繊維密度測定】
【対象:事故品GL3-17A】
【右脇腹縫合部:基準値比七二%】
【背面接合部:基準値比七四%】
【胸部中央:基準値比一〇三%】
【判定:部位間密度差あり】
やはり。
縫合部だけ薄い。
次に、メーカー提出の試験体データを読み込む。
【メーカー提出試験体GL3-17S】
【右脇腹縫合部:基準値比一一二%】
【背面接合部:基準値比一一〇%】
【胸部中央:基準値比一〇八%】
【判定:全項目基準適合】
綺麗すぎる。
事故品は薄い。
試験体は厚い。
同じロットと言うには、差が大きすぎる。
ミミがつぶやく。
「試験に出したものだけ、強かったんですか?」
「その可能性があります」
「そんなことをするんですか?」
「する企業はします」
俺は検査結果を並べる。
GL3-17S。
GL3-17A。
Sはサンプル。
Aは一般販売品。
もし、試験用にだけ密度の高い個体を出していたなら。
これは使用者の装着ミスではない。
企業側の安全偽装だ。
端末に通知が入る。
差出人不明。
件名なし。
本文もない。
添付ファイルが一つ。
開くと、社内チャットのスクリーンショットだった。
『第二量産ライン、また縫合部の密度落ちてます』
『試験体はSラインから出せ。Aラインは納期優先』
『浅層用なら問題にならない。クレームが来たら装着不備で処理』
『法務には共有済み』
ミミが息を呑んだ。
「これ……」
「内部告発ですね」
添付ファイルの最後には、短い文章が残されていた。
『これ以上、子供たちが刺されるのを見ていられません』
ミミは画面を見つめたまま、しばらく黙った。
「これ……内部の人が送ってくれたんですよね」
「その可能性が高いです」
「怖かったでしょうね」
「はい」
俺はファイルを保存し、改ざん検証へ回した。
「企業の中にも、全員が同じ方向を向いているとは限りません」
「でも、声を上げたら危ないですよね」
「だから、こちらが証拠として扱います」
俺は端末に記録を追加する。
『内部告発者保護の必要性あり』
続けて、提出済みの検査報告書を並べた。
そこで、別の違和感に気づく。
検査報告書のフォントだけが、社内標準書式と微妙に違う。
日付欄の数字の横幅。
検査担当者名の行間。
そして、承認印の角度。
三枚とも、同じ角度だった。
紙に押した印鑑なら、ここまで揃わない。
デジタル画像を貼った可能性が高い。
「黒木さん?」
「書類が整いすぎています」
「整っているのは悪いことなんですか?」
「書類は、整えすぎると逆に目立ちます」
俺は承認印を拡大する。
輪郭のにじみがない。
押印の圧力差もない。
完全に同じ印影。
モンスターの爪痕より、雑な押印の方がよく喋ることがある。
俺はタブレットへ新しい項目を追加した。
【企業側安全偽装疑い】
【試験体と一般販売品の仕様差】
【装着不備主張のログ裏付けなし】
【同一箇所の複数事故】
【内部告発資料:真偽確認中】
【検査報告書:書式・印影に不自然点あり】
ミミが俺を見る。
「黒木さん」
「はい」
「もしこれが本当なら、請求書の宛先は……」
「探索者ではありません」
俺は検査室のガラス越しに、破れたベストを見る。
軽い。
安い。
浅層なら十分。
その言葉を信じた新人探索者たちが、同じ場所を貫かれた。
企業は言った。
装着ミスだ。
正しく使わなかった探索者が悪い。
だが、ログはそう言っていない。
現物もそう言っていない。
内部資料も、書類の印影も、まったく別のことを言い始めている。
俺は赤ペンで報告書の表紙にもう一行書いた。
『請求先再検討:ミカドギア株式会社』
支払うべき相手を間違えるな。
それが査定の第一原則だ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
第6話は、装備メーカーの安全基準をめぐる企業案件の導入回でした。
個人の嘘は声が大きく、企業の嘘は書類が綺麗です。
次回は、試験体と一般販売品の違い、そしてミカドギア社の安全偽装疑惑にさらに踏み込みます。
探索者の装着ミスなのか。
それとも、企業が最初から責任を押し返す準備をしていたのか。
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