第12話 その見逃しは、調整ではありません
調整という言葉は、便利だ。
誰かが我慢したことを、角が立たないように包める。
誰かが損をしたことを、大局のためだったと言い換えられる。
誰かが傷ついたことを、やむを得ない判断だったと処理できる。
だが、査定では違う。
調整とは、ただの言葉ではない。
誰が、何を、どれだけ支払ったのか。
その費用を、どこに付け替えたのか。
そこまで確認して、初めて調整と呼べる。
俺、黒木司は、事故査定課の会議室で、二つの文書を並べていた。
【ミカドギア社見解】
【本庁見解を踏まえ、販売継続および周知強化を適切に実施】
【本庁見解】
【販売継続はメーカー判断であり、本庁が指示したものではない】
左の文書は、本庁を見ている。
右の文書は、メーカーを見ている。
どちらも、自分の手元には責任を置いていない。
責任という荷物を、互いの机の上にそっと押し戻している。
ミミが、画面を見ながら眉を寄せた。
「これ……どっちも、自分が決めたわけじゃないって言っているんですね」
「はい」
「でも、商品は売られていて、三人は怪我をした」
「はい」
「じゃあ、誰が決めたんですか?」
良い問いだ。
法務担当なら、もっと難しい言葉で言うだろう。
意思決定主体。
裁量判断。
関与程度。
因果関係。
だが、結局は同じだ。
誰が決めたのか。
誰が止めなかったのか。
誰がその費用を支払ったのか。
「それを確認します」
俺は端末に新しい項目を立てた。
【責任分散査定】
【論点一:ミカドギア社は本庁回答を販売継続の根拠にしたか】
【論点二:本庁は回収指導不要の回答により販売継続へ影響を与えたか】
【論点三:周知強化は実際に行われたか】
【論点四:調整の結果、被害者三名にどの負担が発生したか】
真鍋課長が、それを横から見て顔をしかめた。
「責任分散査定って、お前な」
「必要です」
「名前が物騒なんだよ」
「実態に合わせました」
「余計に物騒だ」
課長は胃薬の瓶に目をやった。
最近、見る頻度が増えた。
そろそろ自前で買うべきだと思う。
午後。
事故査定課主導の補助調査会が開かれた。
正式な主担当は、まだ本庁装備産業調整室だ。
だが、本庁が追加調査を認めた以上、事故査定課の補助資料提出は止められない。
ルールの隙間ではない。
ルールの中で残っている、細い通路だ。
出席者は、俺、ミミ、真鍋課長。
本庁から久我室長と職員一名。
ミカドギア社から高宮、桐谷、そして技術管理部主任の榎本。
榎本は、初めて同席する人物だった。
四十代前半。
疲れた顔をしている。
高宮とは違い、笑顔で守るタイプではない。
むしろ、何かを言わないために口を閉じている顔だった。
俺は記録を開始する。
【会議記録開始】
【案件:GL3-17A責任分散査定】
【議題:事故前相談記録、本庁回答、販売継続判断、周知実施状況】
【出席者:事故査定課、本庁装備産業調整室、ミカドギア社】
久我が先に口を開いた。
「黒木君。確認しておくが、本日は断罪の場ではない」
「査定の場です」
「同じように聞こえるな」
「違います」
「どう違う」
「断罪は結論から相手を責めます。査定は資料から責任の位置を確認します」
久我は薄く笑った。
「君らしい区別だ」
「ありがとうございます」
「褒めてはいない」
「記録から除外します」
真鍋課長が、隣で小さく咳払いした。
ミミは口元を押さえている。
笑っている場合ではない。
だが、少しだけ空気が緩む。
高宮は緩まなかった。
桐谷も同じだ。
榎本だけが、どこか遠い場所を見ているようだった。
「では、確認します」
俺はモニターに事前相談記録を表示した。
【事前相談記録】
【ミカドギア社:GL3-17A右脇腹縫合部の魔力繊維密度が社内推奨値未達】
【添付資料:防護膜途切れの可能性】
【本庁回答:現時点で回収指導不要/メーカー責任で周知/事故発生時は個別事案】
「まず、ミカドギア社に確認します。御社は、本庁回答を踏まえて販売継続を判断したと回答しています」
高宮が頷いた。
「はい。弊社としては、本庁の見解も重要な判断材料としました」
「販売継続の根拠ですか」
「根拠の一つです」
「回収指導不要という文言を、販売継続可能と解釈しましたか」
「即時回収の必要はない、という趣旨と理解しました」
「つまり、販売を止める必要はないと判断した」
「弊社として、総合的に判断しました」
「総合的に」
俺は記録する。
【ミカドギア社発言】
【本庁回答を販売継続判断の根拠の一つと認識】
【回収指導不要を、即時回収不要と解釈】
【最終判断は社内の総合判断】
次に久我を見る。
「本庁に確認します。御室は、回収指導不要と回答しました」
「そうだ」
「その回答が、ミカドギア社の販売継続判断に影響を与える可能性は想定していましたか」
「相談対応である以上、一定の参考にはされるだろう」
「販売継続の根拠として使われる可能性は」
「本庁は販売継続を指示していない」
「質問に戻します。販売継続の根拠として使われる可能性は、想定していましたか」
久我の眉が少し動く。
「可能性としては、あった」
高宮の視線が動いた。
桐谷がペンを走らせる。
俺は記録する。
【本庁発言】
【回収指導不要回答がミカドギア社判断の参考にされる可能性を認識】
【販売継続を指示したものではないと主張】
責任は、完全には切れていない。
次に、ミカドギア側へ戻す。
「高宮氏。御社は、本庁回答を踏まえ、周知強化を適切に実施したと回答しています」
「はい」
「その周知内容を提示してください」
高宮は、用意していた資料を出した。
【ミカドギア社提出】
【GL3-17A使用上の注意喚起】
【配布先:販売店向け】
【内容:装着時のベルト固定確認を徹底すること】
【記載:防護性能維持のため、適正装着が重要】
俺は資料を読み、眉を動かさなかった。
動かしたら負けではないが、相手に分かりやすい情報を渡す必要はない。
「縫合部の密度不足について記載がありません」
「使用者に不要な不安を与えないためです」
「防護膜途切れの可能性についても記載がありません」
「技術的内容であり、販売店向け資料には適さないと判断しました」
「購入者には通知しましたか」
「販売店経由での周知を依頼しました」
「購入者本人への直接通知は」
「実施しておりません」
「つまり、メーカーは縫合部の弱点を把握し、本庁からメーカー責任で周知するよう回答を受けた。しかし実際の周知では、弱点そのものを記載せず、装着確認の徹底に留めた」
「表現が不正確です」
「修正してください」
高宮は一瞬黙った。
桐谷が代わりに言う。
「製品特性の詳細ではなく、使用者が実施可能な安全行動に落とし込んだ、ということです」
「記録します」
【周知内容】
【縫合部密度不足:記載なし】
【防護膜途切れ可能性:記載なし】
【購入者直接通知:なし】
【販売店向け:装着確認徹底の注意喚起】
【メーカー側説明:使用者が実施可能な安全行動への落とし込み】
ミミが、小さく呟いた。
「でも、佐伯さんはちゃんと装着していました」
会議室の空気が止まる。
その一言は、資料の中心を突いていた。
装着確認を徹底すること。
だが、三人は装着できていた。
それでも刺された。
なら、周知は被害を防げなかった。
「御園さんの指摘を補足します」
俺はログを表示する。
【被害者三名】
【事故前装着確認:適正】
【講習受講:済】
【被害箇所:右脇腹縫合部】
【破損箇所:防護膜途切れ箇所と一致】
「適正装着を周知しても、防げない事故だった可能性があります」
榎本主任が、初めて顔を上げた。
その顔には、諦めに近いものが浮かんでいた。
「榎本氏」
俺は声を向けた。
「技術管理部として確認します。GL3-17Aの右脇腹縫合部について、社内推奨値未達は把握していましたか」
榎本は唇を結んだ。
高宮が先に言う。
「技術的な詳細は、社内確認中です」
「榎本氏に聞いています」
「黒木査定官、弊社としては――」
「榎本氏」
俺はもう一度呼んだ。
榎本の指が膝の上で震えている。
彼はしばらく黙っていた。
そして、掠れた声で言った。
「把握していました」
榎本がそう言った瞬間、高宮の手元で乾いた音がした。
高級そうな万年筆が、彼の指から滑り、机の上を転がった。
かつん。
以前なら、彼はその音さえも計算していた。
だが今の音は違った。
制御を失った音だった。
高宮はすぐに万年筆を拾おうとしたが、指先がわずかに震えている。
顔には、まだかろうじて笑顔が残っていた。
だが、その笑顔はもう、誰も守っていなかった。
桐谷が榎本を見た。
久我は黙っている。
俺は記録する。
【榎本技術管理部主任発言】
【GL3-17A右脇腹縫合部の社内推奨値未達を把握】
「防護膜途切れの可能性は」
「検査表には出ていました」
「浅層甲殻系変異個体に対する懸念は」
「ありました」
「販売停止または回収を提案しましたか」
榎本は、目を伏せた。
「再検査を提案しました」
「結果は」
「納期優先になりました」
会議室が静まる。
「誰の判断ですか」
榎本は高宮を見た。
高宮は何も言わない。
「社内会議です」
「議事録は」
「……あります」
「提出してください」
桐谷が口を挟む。
「それは社内機密に――」
「人の脇腹を貫いた装備の安全性より優先される機密ですか」
高宮が目を閉じた。
久我も何も言わない。
その沈黙は、何度目だろうか。
俺は端末に項目を追加する。
【追加資料請求】
【ミカドギア社内会議議事録】
【議題:GL3-17A再検査提案および納期優先判断】
【出席者、承認者、反対意見の有無】
榎本が、小さく言った。
「俺は……止めきれませんでした」
ミミが榎本を見る。
高宮が低い声で言う。
「榎本さん。今の発言は会社の正式見解ではありません」
「正式じゃなくても」
榎本は震える声で言った。
「検査表は本物です」
高宮の顔から、表情が消えた。
また一つ、逃げ道が狭まった。
「榎本氏」
「……はい」
「あなたの再検査提案も、議事録に基づき査定資料に含めます」
榎本が顔を上げる。
「俺の、提案を……ですか」
「はい」
俺は端末に入力した。
【技術部内再検査提案】
【提案者:榎本主任】
【内容:GL3-17A縫合部密度不足に伴う再検査】
【社内判断:納期優先】
【査定上の意味:企業が欠陥の可能性を把握していたことを示す資料】
「これは、御社が何も知らずに出荷したのではないことを示す重要な記録です」
榎本の顔が歪んだ。
救われたような。
裁かれたような。
その両方が混じった表情だった。
再検査提案は、良心の記録であると同時に、会社が危険を把握していた記録でもある。
記録は、時に人を救う。
だが同時に、誰かの逃げ道を塞ぐ。
久我が、重い声で言った。
「黒木君。仮にメーカー側に判断ミスがあったとしても、本庁の対応は別だ」
「別です」
「本庁は、当時の情報で即時回収指導までは不要と判断した。行政には供給安定を守る責任もある。装備が市場から消えれば、かえって探索者は危険に晒される」
「はい」
「現場の安全だけで行政判断はできない。供給、価格、業界の維持も含めて調整する必要がある」
調整。
ようやく本題が来た。
「久我室長」
「何だ」
「調整した結果、誰がコストを支払いましたか」
「コスト?」
「はい」
俺は端末上に三つの枠を作った。
【ミカドギア社】
「本庁の見解を踏まえた」
【本庁装備産業調整室】
「販売継続はメーカー判断」
【被害者三名】
「適正装着のまま負傷」
矢印を引く。
ミカドギア社から本庁へ。
本庁からミカドギア社へ。
そして、そのどちらからも、被害者三名へ。
責任は互いに押し戻されている。
だが、コストだけは一方通行だった。
治療費。
休業。
恐怖。
自責。
それらはすべて、現場の三人に落ちていた。
俺は被害者三名の資料を表示した。
【被害者負担】
【治療費:仮払い前は家族負担懸念】
【休業:発生】
【訓練中断:発生】
【精神的負担:自責感あり】
【再訓練・装備買い替え:必要】
【探索者継続への恐怖:あり】
「佐伯真人さんたち三名です」
ミミが、資料を見つめている。
「治療費、休業、恐怖、自責。調整の費用を、彼らが先払いしています」
久我は黙った。
「行政には供給安定を守る責任がある。それは理解します。ですが、その調整のコストを、なぜ現場の探索者三名だけが支払わされているのですか」
会議室が、重く沈む。
高宮も桐谷も、何も言わない。
榎本は、うつむいたままだ。
久我は、ゆっくりと息を吐いた。
「……結果論だ」
「結果が出たので、査定しています」
「君は言葉尻を取る」
「いいえ。費用の発生場所を確認しています」
俺は続けた。
「その見逃しは、調整ではありません」
久我の目が細くなる。
「見逃しと決めつけるのか」
「事故前相談記録があり、弱点の可能性を把握し、回収指導を見送り、メーカー責任で周知に留めた。その周知は弱点を伝えず、被害者三名は適正装着にもかかわらず負傷した」
俺は端末を見る。
「見逃しの可能性は、査定対象です」
「可能性、か」
「はい。まだ断定していません」
「なら、その言葉は控えろ」
「控えると、見えなくなります」
久我が黙る。
「見えなくなった責任は、また誰かの自己責任になります」
ミミが小さく息を吸った。
それは、彼女が一番知っていることだ。
言葉を変えられると、人は自分が悪かったのだと思ってしまう。
回復しかできない。
装着が甘かった可能性。
結果論。
個別事案。
どれも、人に責任を戻す言葉だ。
「責任を分散させても、過失は消えません」
俺は言った。
「ただ、見えにくくなるだけです」
高宮の手元で、また万年筆が鳴った。
だが、もう以前ほど大きくはなかった。
音を立てる力すら、少し弱くなっている。
調査会は、二時間続いた。
結論は出ない。
だが、責任の押し戻し構造は、明確になった。
【責任分担暫定整理】
【ミカドギア社】
・GL3-17Aの社内推奨値未達を把握
・再検査提案を納期優先で処理した疑い
・本庁回答を販売継続判断の根拠に使用
・周知内容から縫合部弱点を除外
・事故後、装着不備主張により被害者側へ負担発生
【本庁装備産業調整室】
・事故前相談を受領
・防護膜途切れ可能性を把握
・回収指導不要と回答
・追加検査指示の記録なし
・メーカー責任での周知に留める
・事故後、担当移管および資料遮断を実施
【被害者三名】
・装着不備確認されず
・適正装着下で負傷
・自己責任視による精神的負担
・治療、休業、再訓練の必要あり
俺は最後に、こう入力した。
【暫定判断】
【調整の名のもとに発生したコストが、被害者側へ偏っている】
久我はそれを見て、顔を上げた。
「その表現は、強すぎる」
「修正案はありますか」
「行政判断に伴う影響、とすべきだ」
「誰に影響しましたか」
久我は答えない。
「被害者三名です」
俺は文字を少しだけ修正した。
【暫定判断】
【行政判断に伴う影響として、被害者三名に治療・休業・自責等のコストが発生】
「これでよろしいですか」
久我は黙った。
よろしいとは言わない。
だが、否定もしなかった。
記録には、それで十分な時がある。
調査会の後。
事故査定課に戻ると、佐伯真人が来ていた。
右脇腹にまだ固定帯を巻いている。
母親が付き添っている。
ミミがすぐに駆け寄った。
「佐伯さん、無理していませんか?」
「大丈夫です。少しだけなら」
佐伯は、俺を見ると、ぎこちなく頭を下げた。
「あの……母から聞きました。俺の装着ログ、ちゃんとしていたって」
「事故前の記録では、適正装着です」
「そう、ですか」
佐伯は、少しだけ笑った。
笑ったというより、息を吐いた。
「俺、ずっと思っていました。俺がちゃんと着てなかったから、あんなことになったんじゃないかって」
ミミは何も言わずに聞いている。
「母にも言えなくて。探索者の講習であんなに確認したのに、それでも俺が間違えたのかって」
佐伯は、自分の右脇腹に触れた。
「俺、もうダンジョンには戻れないかもしれません」
その声は、悔しさを押し殺していた。
「でも、自分のせいじゃなかったって分かっただけで、少し息ができました」
ミミの目が潤む。
俺は、佐伯の言葉を記録する。
【被害者本人発言】
【探索者復帰への恐怖あり】
【装着不備ではなかったことの確認により、自責感が軽減】
佐伯が少し驚いた顔をした。
「それも記録するんですか?」
「はい」
「なんか……恥ずかしいですね」
「不要なら削除します」
「いえ」
佐伯は首を振った。
「残してください。俺みたいに、自分のせいだと思っている人がいるなら……ちゃんと調べれば違うこともあるって、分かるかもしれないので」
ミミが、静かに頷いた。
「はい。残します」
俺は記録を保存した。
治療費だけでは足りない。
休業補償だけでも足りない。
誰のせいだったのか。
誰のせいではなかったのか。
それを元の場所へ戻すことも、事故査定の仕事だ。
夜。
俺は最終査定案の下書きを始めた。
まだ確定ではない。
だが、骨格は見えた。
【最終査定案 下書き】
【被害者三名:装着不備なし】
【ミカドギア社:製品構造上の欠陥把握後、販売継続】
【本庁装備産業調整室:事故前相談を把握しながら、回収指導および追加検査指示を見送り】
【被害者救済基金:治療費・休業補償・再訓練支援を正式支給】
【求償先候補:ミカドギア株式会社】
【行政側検証対象:本庁装備産業調整室】
ミミが横から覗き込む。
「次で、決まるんですか」
「決めに行きます」
「怖いですか」
「胃が痛いです」
「私も、ちょっと痛いです」
「胃薬を」
「いえ、大丈夫です」
彼女は少し笑った。
「でも、佐伯さん、少し息ができたって言っていました」
「はい」
「それだけでも、意味がありましたよね」
「はい」
俺は画面を見つめた。
「ただし、まだ支払うべき相手を確定していません」
「次は、それですね」
「はい」
俺は、次の査定タイトルを入力する。
『請求書の宛先を間違えるな』
責任を分散させても、過失は消えない。
調整という言葉で包んでも、コストは消えない。
誰かが支払っている。
今回は、それが新人探索者三人だった。
ならば、次にやるべきことは一つだ。
誰が本来そのコストを支払うべきだったのか。
請求書の宛先を、間違えないことだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
第12話は、ミカドギア社と本庁が互いに責任を押し返し始める回でした。
企業は「本庁の見解を踏まえた」と言い、本庁は「販売継続はメーカー判断」と言う。
でも、その“調整”のコストを実際に支払っていたのは、現場で怪我をした探索者たちでした。
次回は、第一章クライマックス。
黒木が、請求書の宛先を確定しにいきます。
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