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悪役令嬢の前に魔王の娘ですが?  作者: runa
ザイラス王国編
13/23

ザイラス王国のその後

ザイラス王国の王族が途絶えたことは

世界各国に広まった。

だが、ほとんどの国は当たり前だと笑っている。神に見初められた聖女を見捨てた罰だと。





国民によって痛め付けられた国王は大罪人として処刑された。王妃や王子の行方がわからなくなっておりすべては謎に包まれている。

真実を知るのは魔族だけだ。








王族が途絶えたザイラス王国は魔国の一部となり、代理王としてルアティナが即位することになった。だが、ルアティナが女王となるにあたってやっかいな案件が発生した。

それは、王配をどうするかだ。ルアティナが女王として即位するのはいいが

王配が必要となる。魔族は死にはしないが不老不死ではない。




「めんどくさいわね、本当に」




「お父さんは認めんぞ!男は皆狼だからな!」




「父さんも男だから狼だよね」




ルアティナは真顔で言い返した。ルアティナがザイラス王国を治めることになった経緯は魔王が原因だった。




ザイラス王国の王族を裁いた後に、誰が王国を治めるのかを決めていた際に

ルアティナを王にと魔王が宣言したのだ。魔王の唯一の血縁者であるルアティナが即位するのは当たり前の話だと。





ーでも、時期王位継承者が必要になったわ。

ルアティナに万が一があった場合に次の王はルアティナの実子に限る。魔王が治めるよりもルアティナの実子が優先されるのだ。





ザイラス王国の王族が途絶えても面倒事は山ほどあった。周囲の国々がルアティナの王配候補を勧めてきたり、聖女のことを聞かれたりとめんどくさいことばかりだ。



魔族は本来恐れられているが美しい容姿のものが多いせいで他国の貴族達が妻や夫として求めることも多かった。

中にはさらおうとしたり、襲いかかったりして返り討ちに合うことも少なくはない。よほどの馬鹿にかぎりだが。

ザイラス王国の王族がいい例で、魔族にケンカを売ると倍返しされるのが落ちだ。

先代の魔王は片っ端から侵略していたが今代魔王シファルドは「そんなめんどくさいことはやらん」と放棄した。

だが、そのせいで馬鹿な国々はケンカを売り倍返しされて滅んだ。

今、残っている国々はまだまともなようだ。

















新たな面倒事はすぐに起きた。

ルアティナが即位し、しばらくたったある日のことだ。




「ルアティナ、大陸会議に代理で出てみろ。」




「私が?」




もうすぐ大陸会議というものが開かれる時期だ。大陸会議とは各国が今後の方針を示す話合いのことだ。魔国の属国にあたいするザイラス王国を治めるルアティナが出るのもおかしな話ではなかった。

たが、面倒ことなのは変わらない。



「魔族の恐ろしさを教えに行くと思ってな?」




「・・・・」




「え、怒っちゃた!?ルアティナ嫌なのかい?」




「めんどくさいですわね」




「俺もめんどくさいからルアティナに頼んだって、待て待てなんだその手は!」




めずらしく魔王らしいかっこいい父かと思ったがやっぱり違った。極上の笑みを浮かべてルアティナはおもむろに手を上げた。




慌てる魔王に娘であるルアティナの裁きの鉄拳が下るのは少し先の話だ。


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