妹とおさんぽ!
※もしも理想の妹がいたら※
「お兄ちゃーん、まだ寝てるのー?もう9時だよー。」
コンコン、と部屋の扉が叩かれる。
「冬休みだからって、いつまでも寝てたらダメだよー。お部屋、入るよ。」
ガチャリと扉が開けられ、廊下の冷たい空気が入ってくる。
「んん……あれ、俺なんで布団に?」
(確か昨日は妹に宿題を教えた後、数学をしてたはずだが……。)
「ほら、もう起きてっ。このままだと布団に食べられちゃうよ!」
んなわけあるか、とつっこみつつ、のそのそと身体を起こす。
時計を見ると、9時11分だった。
「はい、朝ごはんだよ。」
テーブルに着いて、いつの間にか布団で寝ていた理由を考えていると、良いにおいが寝起きの頭を刺激する。
「はい、どうぞ。」
コトリと、目の前に朝食が置かれる。
今朝のメニューはトーストとハムエッグとコーヒー。
「いただきます。」
もそもそと食パンを齧っていると、ふと、昨日の記憶がよみがえってきた。
(ああ、そうだ。あいつが部屋に戻った後、ブラのことが頭から離れなくて、少し休憩してたんだった。)
どうやら身体は無意識に布団へ潜っていったらしい。
のんびりとあれこれ思い出している間に、コーヒーを飲み終える。
「ごちそうさまでした。美味しかったよ。」
エプロン姿の妹は、食器を片付けながら、
「お粗末さまでした。」
微笑むのであった。
(今日はどうしようかな……?課題もある程度は進んでいるし……。そうだ、散歩でもするか。天気もいいし。)
そういう訳でジャージに着替えて、玄関で靴を履いていると、
「お兄ちゃん、お散歩するの?」
そうだよ、と答えると、
「じゃあ私も一緒に行く。着替えてくるから、ちょっと待ってて。」
妹はエプロンを脱ぐのであった。
「えへへ、お兄ちゃんとおさんぽーっ。」
冬の重たい冷気を吹き飛ばすかのような笑顔を振り撒きながら、ジャージ姿の妹はとことこと進んでいく。
(ここらへんなんて、たいして何もないけどなあ。)
何がそんなに楽しいのか、ルンルン気分の少女の隣を、いつもより歩幅を小さくして歩いていると、
「あ、可愛い!」
どうやら電線に雀を見つけたようだ。
翼を膨らまして丸くなっている雀は、確かに可愛らしい。
「いっぱいの雀さんに包まれて、暖かくなりたいなあ。」
そう言いながら、両手にハァと、吐息を吹きかけていた。
「寒いのか?そろそろ家に帰るか?」
「あー、うん。お兄ちゃんとのお散歩が終わるのは残念だけど。」
そんなのいつでもできるよ、と返してやる。
「あっ、そうだ、お家まで競走しよ!そうすれば身体もあったまるよ!」
「それはいいな。10秒ハンデをつけてやるよ。」
「余裕だねぇ、お兄ちゃん。それじゃあ、よーい、どん!」
どんどんと遠ざかる妹の背中を見ていると、
(お兄ちゃん、か。本当に、ありがたい妹だよなあ。)
今更ながらに、可愛い妹に日々の感謝をするのであった。
(って、いけね!20秒は経っちまった!)
急いでスタートを切る。
家までは走っておよそ5分。
妹には追いつけるだろうか。
はい、どうも。
突然ですが、あなたの理想の妹は!?
教えてちょうだい!
今のところ、妹の細かい設定は出していません。あなたの理想の妹ですから。
ではまた!




