翔太の日記 ――特別編――
子どもの頃、佐藤ちゃんと松本と一緒に、よく村の入口で遊んでいたのを覚えている。帰りが遅くなるたびに、父さんと母さんに叱られたっけ。でも、そんなふうに気にかけてもらえるのが好きだった。
そんな日々が、ずっと続くと思っていた。ある日、松本と待っていても、佐藤ちゃんがなかなか来なかった。佐藤ちゃんの家まで走っていって初めて、おばあちゃんが病気になったと知った。村は貧しく、粗末な診療所が一軒あるだけだった。
あの日から、ますますお金をたくさん稼ぎたいと思うようになった。そうすれば、村の友達が、病気を診てもらったり働いたりするために、よそへ行かなくてもよくなる……。
夢を話すと、松本は僕の肩をぽんぽんとたたき、すごい魔法を覚えて村を守れるようになるんだと、笑って言った。
でも、村にお金がなかったら……松本一人に頼るわけにはいかない。卒業後、僕はずっと暮らしてきた村を離れた。
あの日、佐藤ちゃんは村の入口に立って、僕を見送ってくれた。手を振りながら、僕に言った。
「心配しないで。村には私がいるから」
佐藤ちゃんの言葉を胸に、僕は村を離れた。戻ってきたときも、村は以前と変わっていなかった。村の入口まで来ると、何人かの子どもたちが、あの頃の僕たちみたいに遊んでいた。
僕は、あの子たちに僕たちと同じ思いをさせたくなかった。あの子たちまで、よそへ行かせたくなかった……。地質調査で、滝のそばに鉱脈を見つけた。
よそで懸命に働いてためたお金を、すべて使い果たした。最初の鉱石が岩壁から掘り出されたとき、僕たちはテーブルの前で、久しぶりに笑顔になった。
採掘を続けるうちに、大きな問題があることがわかった。鉱脈の奥深くには、活火山があった。
噴火するたびに、大量の鉱石も噴き出してくる。資料を調べて初めて、250年前に一度噴火していたことがわかった。僕は何かしなければならない。
ある日、商人と話していたとき、幸運にも、その商人がとても防御力の高い安全ゲートを持っていると聞いた。でも、その値段は……。
最後には、商人と値段の折り合いがついた。それでもまだ高かったけれど、二度とこの火山に町を壊させるわけにはいかない。
この数日の間に、松本が僕を訪ねてきて、大げんかになった。「リーダー失格だ。今に見ていろ」と、彼は言った。
作業員たちに無理をさせすぎているのは、わかっている……。でも、まだ止まるわけにはいかない……。お願いだ。噴火が始まる前に、何としても安全ゲートを買うお金をそろえなければ。
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第二巻の第一幕まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
皆さんが読んでくださったことが、続きを書く勇気になっています。
文章も物語の運び方も、まだまだ未熟なところはあると思います。
それでも、一つ一つの物語をできるだけ大切に、最後までしっかり書いていきたいです。
改めて、本当にありがとうございます。




