↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、魔法使いを見た!  作者: MorinoNanana
魔法使い漫遊記
PR
31/50

プロローグ

(いつか絶対にお金をたくさん稼ぐんだ。そうすれば、みんなの力になれる!)


 男は目をつむり、手にしていた日記帳を閉じた。表紙は少しひび割れ、紙にも皺が寄っていた。背後の金庫を開け、黙って日記帳をしまい直した。


 コン、コン、コン。


「入れ」


 女性の助手がドアを開けた。色とりどりのジュースがいっぱいに入ったガラス瓶を手にしていた。


「あの、このところの天候で、これまでどおりの生産量を維持するとなると……」


 男は革張りの背もたれに身を預け、軽く手を振った。机の上では、一本の葉巻から白い煙が細く立ちのぼっていた。


「彼らには……止めるなと」


「わ……わかりました」


 助手はゆっくりと部屋を出た。ドアを閉めるとき、顔を上げ、机の向こうの男をちらりと見た。


 部屋の外からの光が、男の顔の半分を照らしていた。その表情は、ひどく落ち着いて見えた。


 パタン――


 室内は、再び薄闇に包まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。