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王都

3.王都

「はあ……ここが王都ですか……始めてきましたわ。」

 アルミナからテルミを経由して……テルミで一泊せずに夜通し歩きエミリア達は夜明け前に王都へ到着した。


 城塞都市でもある王都はアルミナやテルミよりも一層高い……四十尺近い高い城壁に囲まれていた。


「御母上が存命だったころに一緒に来たりはしなかったのか?」


「ええ母は私を色々な所へ連れて行ってくれましたけど……アルミナ中心に半日程度の距離までで……西はアーミンで東はテルミまででした。それでも両都市ともにアルミナよりも大きな街でしたから……幼い私にとっては大都市へ来たという気持ちはありましたね。ですが王都は……その何倍も大きそうですわね……。」


 高い高い塀に囲まれてはいるのだが街道途中から見えた景色では、王都は何重にも城壁が作られているのが分かった。


「王都中心部には王宮が建てられていて、その周りは高い城壁と深い堀がめぐらされていて、城壁内には政府機関と聖教会本部などがあるそうだ。


 王宮周辺には貴族や高僧など司祭らが住んでいて周辺部には城壁が設けられ、さらにその周辺には豪商や豪農など……いわゆる金持ち……上流階級が住んでいて城壁を挟んだ最外層には一般住民が住んでいる。


 俺が聞いた話では元々は王宮周りに城壁などはなく、街として発展する都度外側に城壁を足していったから現在の状態になったということで、決して住民の階級に合わせて厳重にしているつもりはないと王家は主張しているそうだ。実際最外郭以外の城壁の城門は、深夜時間帯以外は解放されていて誰でも通行可能だからね。


 王都だけでも百万人を超える住民がいると聞くから……仕方がないのかもしれんな。」

 巧が王都について知っている知識を披露してくれた。


「成程……王都として発展するときに城壁の中に住めない住民らが城壁のすぐ外側に家を建てて住み着いて……どんどん増えていって街として形成されるにつれ城壁が設けられ……と言った風なのでしょうね。決して中央部から庶民や貧しい人々を追い出していったということではないと……そうおっしゃっているのでしょうね。」


「だがまあ……王宮の一つ外側の城壁内は広大なお屋敷ばかりで、広い馬車専用道路もあるし商店などは一切存在しない。そのまた一つ外側の城壁内にも大きな屋敷が多く、高級料理屋に高級食材を扱う商店などしか存在してはいないがね。


 王都最外郭の城壁内には田畑もあるが住宅がひしめき合っていて道幅も狭く、市場や商店街が軒を連ねる商業地もある代わりに最端……壁のすぐ近くにはスラム街も存在し、貧困者らがたむろする地区で家すら持たないものも多い。


 冒険者らは……庶民たちが住む地域とスラム街との狭間辺りに多くいるようだな……酒場の近くには必ず存在する。」

 そうして細かな住宅事情まで……


「冒険者組合はどのあたりにあるのでしょうか?」


「王都は人口が多いから冒険者も多いのだろうな……組合は東西南北と中央にそれぞれ存在し、東と西の組合が大きいな。


 王都の東と西それぞれにそこそこ大きな川が流れていて、氾濫防止のための堤防の内側の河川敷は広大でタヌキやイタチに野ウサギなどの獣や雉にシロサギなど野鳥も多く存在する上に魔物も潜んでいる。巣窟と言えるほどではないがね。


 だから城壁内にもかかわらず魔物退治のための仕事が存在するな……規模が小さいから礼金は少ないがね。


 ほかには……要人警護とかの仕事が多いかな……貴族や政府高官などの護衛だね。屋敷は大手の警備会社が請け負っているが、冒険者なら短期間の臨時雇いに応募もできるし、外出時の護衛は難しいがいい金になる。実績を積んで名が売れれば、一月働くだけで半年は遊んで暮らせるような高額で雇ってくれる大金持ちもいるようだ。」


「へえ……城塞都市の中にも魔物が存在したり冒険者の仕事があるなんて……なんか意外ですわ。

 ですが要人警護よりも……河川敷の魔物退治のほうがよさそうですね。要人を狙う輩は魔物ではなくて……政敵などの人間の刺客なのでしょ?」


「ああ……その通りだ……人間同士の争いに巻き込まれるのはごめんだから、儲からなくても河川敷の方がいいな。

 じゃあ……まずは西側の冒険者組合を訪ねるとするか。」


「はいっ……参りましょう。」

 王都の西中央門から城壁内へ入り、大通りを進み市場近くの冒険者組合を目指す。



「いらっしゃいませ……冒険者組合王都西地区分署へようこそ。

 ご用命をお伺いいたします。」

 事務所へ入り受付へ向かうと、若い女性受付嬢が笑顔で応対してくれる。


「ウエストリバーの河川敷の魔物駆除依頼で残っている分はまだあるか?」


「はい……まだ半分以上残っておりますが……如何なさいますか?」

 巧の問いかけに受付嬢は何の資料も見ずに即答……


「どうする?河川敷の区画は流域長さ約九里に対し一区画五十間ずつに区切られていて、全部で四百区画ある。


 だが両端までは当たり前だが徒歩で行くと往復だけで半日以上は優にかかる……馬車だと楽だがそれではほとんど稼ぎが無くなるからな……だから人気がなく、本当は春先と秋口の年に二回魔物の駆除依頼が出るのだが既にもう八月というのに半分以上残っているということだ。


 それだけ引き受け手がない……報奨金は安く、確か一区画で銀貨二枚……二人分としても日雇い労働者の作業一日分ずつの日当でしかないな。」

 巧がエミリアに振り返り、人気のない仕事であることを告げる。


「そうですわね……移動時間の方が仕事している時間よりも長くなりそうな……だったら一度に十区画請け負っては如何でしょうか?それを一日半でこなせば……移動含めて二日で一人銀貨十枚……いえ……手数料引かれ九枚ですか……にはなりますわ。」


「ところがそうはいかないんだな……。」

 エミリアの妙案に対し巧が受付カウンターの掲示を指さす……そこには“河川敷区画申し込みは各チーム一回最大で二区画まで”とあった。つまり……最大で銀貨四枚までしか稼げないのだ。


「いかがでしょうか……交渉してみるというのは?」

「交渉?」


「はい……もう春先依頼の仕事が下手をすれば秋口まで持ち越しどころか……下手をすれば来年になっても引き受け手が見つからないなんてことに……近場はともかく往復半日以上もかかるような遠い場所はもっと多くの区画を引き受けられるよう取り計らっていただけないか……交渉するのです。」


「成程……それは思いつきもしなかった……交渉して多くの区画を一度に引き受けるのか?……だがそんなこと……可能なのか?」


「可能かどうかわからないから交渉するのです。ちょっと……どいて頂けますか?」


「あっ、ああ……」

 エミリアが巧の左わき腹を右ひじで突っつきながら、半ば強引に巧を押しのけカウンター前に割り込んできた。


「いかがでしょうか……ウエストリバーは南北に長く、両端はここ中央部からだと片道五里近くも距離があるそうで、往復だけでも半日から一日かかってしまうようですね。一番端の二区画仕事を引き受けてこなして帰ってきますと……往復の移動時間の方が遥かに長くかかることになってしまいます。


 ですから……端の区画だけでも特例で、一度に十区画とか二十区画とか引き受けられないでしょうか?


 このままだと端区画は人気がなく、引き受け手がないまま期末を迎えることは必至と考えます。期を跨いでの持ち越し仕事にさせない為にも、ご配慮頂けないでしょうか?」

 エミリアは笑顔を振りまきながら受付嬢に対し交渉に入った。


「は……あ……確かに地域によってはここ何年も手つかずの場所もございますね……大変申し訳御座いませんが上司と相談してまいりますから、少々お待ち願います。」

 受付嬢はそそくさと後ろのドアを開けて奥へと引っ込んで行った。


「巧さんは如何していらしたのでしょうか?」

「はあっ?」


「ですから……巧さんは記憶を失い目覚めてから、王都で五年間暮らしていたと仰っていましたし、ウエストリバーでの仕事に関してもお詳しかったですから、この組合で仕事を請け負ったことがおありなのでしょうね?河川敷の魔物駆除の仕事も、請け負ってらっしゃったのでしょうか?」


 五年前から王都中心に活動していたと言っていた巧に、河川敷の仕事を受けたことがあるのかエミリアが問いかける。


「そりゃあ……勿論請け負っていた。恐らく今もそうだろうが当時から……近場の区画……片側二里と四半里圏内は人気があり、毎年春先……四月一日の朝一から仕事の依頼票が張り出されるのだが、朝早くから申し込みたい冒険者らが並んで順番待ちをしていた。


 中央区画であれば四人でかかれば往復含めて半日で終わり、もう二区画……なんてこともできたはずだからな。


 だから当時からすごい人気で……朝一に組合へ来てもすでに並んでいた冒険者らで近場仕事はなくなってしまい、二里半以上の端区画しか残されてはいなかったな。それでも途中から俺は人と組まずに一人だったし、目覚めたときは結構重症で看護してくれた集落への礼も含めて稼ぐ必要があり引き受けた。


 冒険者証どころか身分証もなく保険も使えないのに無償で……だからといって何も礼をしないわけにもいかず二区画を往復含めて二日がかりでこなし、一日休んでからまた二区画引き受ける……と言った日程でこなしていたのだが……なまっていた体を鍛え直すには丁度良かったかもしれないな……一年半の間河川敷の仕事をこなした。


 当時から両端は人気がなく引き受け手が少なかったから仕事にあぶれることもなかった上に、俺のような存在は組合からも喜ばれていたな。


 それから東地区へ移りそこでも同様の状況であったイーストリバーの河川敷の魔物退治の仕事を請け負いながらまた一年半過ごし、装備の修繕にも金を使えるようになり、そこから北地区に一年……南地区に一年……と言った具合だ。


 南北地域の組合業務は大半が要人警護で、他には王都郊外の魔物巣窟の掃討依頼があり、そこで魔族との戦い方もそれなりに編み出すことが出来たと言えるだろう。」

 巧が五年にわたる王都での冒険者業務について淡々と語った。


「は……あ……それでは三年間もの間……河川敷での魔物退治の仕事を引き受け続け……その間は規定通りにどれだけ遠方でも二区画だけ引き受けて、往復に半日以上も費やして仕事していたのですか?馬鹿正直に……」

 エミリアが残念そうに目じりを下げ、俯き気味に小さくため息を漏らす。


「ばっ……馬鹿正直にって……仕方がないだろ?こうやってしっかりと書かれているのだから!


 俺の他にも河川敷狙いの冒険者は多かったから……一人でも四人でも冒険者としての組ということに目を付け、人気のない遠方を一人二区画ずつ引き受けて現地では彼らと組んで四人で八区画を丸一日かけてこなすということはやっていたが、そんな不正ぎりぎりのことをやっても実質一人分の稼ぎは銀貨三枚と銅貨六十枚でしかなかった。」


「ですが交渉する余地はありましたよね?交渉もせずに素直に言われるがまま引き受けていらしたようですから……少々言葉は過ぎましたが……かような言い方に……。」


「君は時々取り決めを無視するような発言を……いや……発言だけではなく行動も伴って……テルミンの森での魔物駆除の時もそうだ……確かに組合に仕事依頼は貼り出していなかったが、君はそれすら確認もしていないのに森の魔物の掃討を提案した。結果……君は冒険者証はく奪になりかねない窮地に陥ったんだぞ!


 アルミナ近郊の森での薬草摘みだってそうだ。森は魔族をボスとする巣窟となっているから立ち入り禁止と町からお触れが出ていたにも拘らず友人らとともにしかも森の奥まで入り込んで魔族に攫われあわや命を落としかねない状況に……たまたま俺が仕事を求めて冒険者組合に立ち寄ったからよかったものの……。


 アーミン近郊の魔物掃討だってそうだ……君は隊商の護衛についていた時点ですでに巣窟の魔物一掃を提案していた……どうして君はそういう取り決めを無視するような行動を起こしたがるのだ?


 組合規約や町などの公的機関からの通達は……冒険者や住民の行動や生活を束縛するものではなく、どちらかと言えば身の安全を図るためのものが多いはずだ。なのに君はいつでもそんなことお構いなしに突っ走ろうとする……。


 もう少しおとなしく……とは言わんが、取り決めは守って行動するよう努めてはどうだ?」

 さすがにエミリアの言葉が琴線に触れたのか、巧はこれまで抑えていたエミリアへの不満が一気に爆発した様子だ。


「おと……おとなしくですって?私はしとやかなレディーのつもりですわよ!」

 ところが巧の言葉にエミリアも猛反発……両者ヒートアップ……


「れっ……ぷっ……」「なんですって?」

 エミリアのレディー発言に巧が思わず吹き出すと……エミリアが顔を真っ赤にして怒りだす。


「あの……よっ……よろしいでしょうか?」

『はあ?』

 戻って来た受付嬢が声をかけて来たので、二人同時に目を剥きながら受付嬢へと視線を移した。


「あっ……いや……申し訳ない……内内のことで……それで……どうだった?」

 すぐさま巧が正気を取り戻し受付嬢を促す。


「ウエストリバー両端のそれぞれ二里圏内は、ここ三年半にもわたり引き受け手がなく手付かずの状態で……このままではボス魔物を擁する巣窟となりかねないと……礼金を上げて引き受け手を募集するか検討中の様でした。


 ですので……もしお引き受けいただけるのであれば……十区画でも二十区画でも一度にお申込みいただけるよう特例を設けますとのことでした。


 ですが……通常であれば引き受け手のない仕事依頼は次の期へ引き継ぎ、定期発生案件の場合報奨金は繰越で上乗せていく筈で……三年半停滞していたので本来ならば一区画銀貨十四枚の礼金であるのですが……ボーキサイ国緊縮財政中であり銀貨四枚しか出せないそうですけど……よろしいでしょうか?いかが致します?」


 なんと……要求は通った様子。組合側もこれ以上放置はできないと、改善案を検討中だった様だ。だがそれでも繰越であるはずの報奨金は大半が望めない様子だ。


「どうする?随分と報奨金が減る見込みだが……。」


「構いませんよ……どうせ一区画銀貨二枚と聞いていた案件ですから……そう考えれば倍ですわ。


 しかも一度に多区画申請できれば移動時間も短縮できますからね……いっそのこと二里半……百区画引き受けます?そうすれば一度の往復で済みますわよ……。」

 エミリアは強気に百区画引き受けようと提案……


「大丈夫か?一区画五十間と言っても……河川敷はその時の川の水量にもよるが大抵は十五間から三十五間の幅があり、そこそこ広大な面積があるぞ!十区画だけでもそうだな……テルミンの森に匹敵する位の広さはありそうだな。


 三年半も放置ということは魔物も成長しているだろうし……恐らく二日や三日位の徹夜では終わらんだろう。そうなると……中で野営せざるを得ないだろうが……問題ないか?」

 強気なエミリアに対し、巧はいつも通りに慎重な意見を呈する。


「巣窟とはいってもボスはいなさそうですよね?でしたら……中で何泊してもよろしいのでは?交代で見張り番するのですよね?全然かまいませんわよ……野営用テントと寝袋は元々持っておりましたが更に父様に母様の冒険者の袋から出して頂けましたから、予備含めて袋に入れてありますので……問題ございません。」


 エミリアは野営も辞さない様子だ。


「だったら……どうするかな……河川敷は川の両側に存在するから……両端二里と四半里ずつ……二百区画をまずは申し込むがいいか?これを終えたら……今度は反対側の二百区画を申し込む……


 因みに……この仕事の締め切りは幾日だ?一度に複数区画引き受けるのだからその分長めに設定するのであろう?どれだけ魔物が成長しているか分からないが二日三日どころか……一週間でも終わらないかもしれないからね……。」

 巧がエミリアが頷くのを確認すると、今度は受付嬢へ視線を移す。


「そうですね……二十区画以上の申し込みであれば一月でもいいと言われております。」

「そうか……だったらまずはウエストリバーの北側両端の二百区画を申し込む。」


「承知いたしました……申し込み票にご記入願います。」

 受付嬢が申請票を提示して巧が必要事項を書き込みサインした。


「それでは……ご検討をお祈りしております。」

 満面の笑みの受付嬢をおいて組合事務所を後にする……



「君は……仕事を請け負って金を稼ぐというよりも……魔物を駆逐して住民に被害が及ばぬようにしたいのだろ?

 アーミン近郊の巣窟仕事の依頼を受けるときもそうだった……俺が一度テルミへ戻ってチャージした魔道具を受け取ってからにしたいと言ったのに、君は暴漢から取り上げた分があるからどうしてもとせがんだ。


 あれは……少しでも早く住民たちを魔物どもの脅威から解放したい……そんな気持ちからだろ?君が俺と一緒に連れ立って旅をしたいと言い出した目的が人々を助けたいと以前言っていたが……その気持ちは立派だし尊重するが……やはり規約や取り決めは順守して行動するべきと考えるぞ。」


 組合から出て北を目指す道中……巧がエミリアの旅の目的めいた気持ちを尊重する一方、やはりルール無視の行動はいけないと諫める。


「そうですわね……巧さんには命の危機を救っていただいた恩もありますし……ご忠告承っておきますわ。


 それで……一旦川の上流までさかのぼって城壁まで行ってから、魔物を駆除しながら南下いたしますか?そのほうが帰路も近いので楽そうですけど……。」

 先ほどと違い平静さをお取り戻したエミリアは、とりあえず巧を立てて納得している様子を見せた。


「いや……川は高さ十五尺の氾濫防止用の堤があるから逃げ場は川沿いしかなく……それでは追われた魔物達がかえって都市の中心部へ入ってきてしまいかねないからな、上流二里と四半里地点から川を遡っていくつもりだ。城壁の外は街道のほかは田畑はあるが人家はないから……例え魔物が城壁の外へ追い出されたとしても被害は大きくならんだろう。」


 エミリアの提案とは逆に下流から川を遡りながら魔物を駆逐していくと巧は答える。


「城壁があれば……そこで魔物達は行き場を失うのではありませんか?どうして外へ?」


「川が流れているのだから……城壁で完全に外部と隔絶しているわけではないのだ。水に潜れば城壁の外に出られる。


 逆に言うと……川を伝って簡単に外部から魔物は城壁内へ侵入してこられるということだ……だから半年ごとに魔物駆除の定期案件が発生するのだな……。」

 巧が川が魔物達の侵入経路となっていることを明かす。


「はあ……そうですか……それではいつまでたっても駆逐できませんわね……。」


「だから俺は途中から王都外の巣窟の掃討を手掛けるよう切り替えたのだ。北も南も……川沿いは規模の大きな巣窟はあらかた掃討したので西のテルミへ向かった。」


「はあ……そうでしたか……。」

 エミリアも納得の巧の行動だった……


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