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ワケあり奴隷を助けていたら知らない間に一大勢力とハーレムを築いていた件  作者: 黒白鍵


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ワケあり11人目㉒

時系列的にはジェーンと分かれて、ヴァルキア代表の娘を救助に行ったタイミングのハイト視点です。

途中からカナエに視点変更あり。

「よし、それじゃ俺たちはヴァルキア代表の娘さんを救助に行く。カナエ、バイレンド側への一番槍は任せた。連合国の兵士はなるべく傷付けないでくれると助かるが、お前の命が最優先だ。バイレンドの連中は跡形無く消しても構わないけどな」


 連合国内に入ってから1夜を明かし、先に首都包囲軍の攪乱のための騎兵20騎を預けたジェーンを送り出してから、俺たちはヴァルキア代表の娘さんが立て籠もっているという小砦の方に向けて動いていた。

 作戦としては、陽動役のカナエをバイレンド傭兵団側の背後から突っ込ませ、混乱させた所を俺たち騎兵部隊が急襲。

 包囲に穴を開けてから小砦の連合国軍を救い出す、といった流れだ。

 主にカナエの負担が大きい作戦となるが、いざとなれば俺も大規模魔術を解禁するので、なんだかんだでどうにかなるだろうと踏んでいる。


「オルフェさんも作戦通りに頼む」


 圧倒的物理で攻めるカナエと、祈術(きじゅつ)による派手な術をぶっ放すオルフェさんとで、陽動とするわけだが、これには多少はカナエが負傷しても、オルフェさんとセットにしておく事ですぐに治療できるので、危ないなりに安定感を持たせるための編成だ。

 逆にカナエはオルフェさんを守るように戦う事になるが、オルフェさんが近くにいれば、多少無茶もできるというもの。

 オルフェさん側もある程度は祈術で防御ができる上に、カナエを強化する事ができるので、お互いに相性はいいはず。


「はい、全力を尽くします」


 ちょっとだけ、オルフェさんが緊張しいなのを懸念していたが、声をかけた時点で力強い返事が来たので、そこまで心配しなくても良さそうか。

 あとは騎兵を動かす俺がどれだけ手早く連合国側を救出できるかにかかっている、というわけだ。


「俺たちはこれから移動して位置に付く。10分後に攻撃開始だ」


 必要な指示は飛ばしたので、カナエとオルフェさんを置いて、俺たちは身を隠せる位置へと移動する。

 バイレンド傭兵団側は自分たちが背後を突かれる事をほぼ考慮していないのか、斥候等はあまりおらず、移動は楽なものだ。

 5分程度の移動で待機ポイントに着き、俺と騎兵たちは小さな森に姿を隠す。

 あとは攻撃が始まるのを待つだけだ。




◆――――――――――◇




「……時間になりました」


「うん。予定通り始める」


 ある程度身を隠せて、すぐにバイレンド傭兵団の背後を突ける場所で待機していた私たち。

 オルフェが時間を測ってくれていたので、予定通りに攻撃に移る。


「竜王の誓い」


 オルフェの強化祈術で、身体に力が漲っていく。

 敵に容赦しなくていい、と言われてるから。

 久々に本気を出せそう。

 私は愛用の重力の大斧鎚グラヴィトンハンマアクスに魔力を込めて、両手で振りかぶりながら敵陣へと突撃する。

 一瞬だけ背後を確認すれば、一定距離を保ってオルフェもついてきてるから、大丈夫。


「何者だ!?」


「どう見ても敵だろ! 迎撃しろ!」


 敵も動きが速い。

 すぐに私を囲もうと、敵が集まってきたけど、こちらとしては狙い通り。


鬼重月烈墜(きじゅうげつれっつい)


 魔力を込めて重力の大斧鎚の鎚側を地面に叩き付ければ、重力の力を秘めた一撃が広く地面を陥没させて、範囲内にいた敵を地面の染みに変える。

 一瞬で20人くらいが地面の染みになって、敵は明らかに動揺を見せた。

 うん、いい感じ。


(つら)なり()ちる竜雷槍(りゅうらいそう)!!」


 私が広げた穴に、オルフェが追撃の術攻撃。

 空から大きな青い雷の槍が、連続で次々と降り注いでいく。

 直撃した敵は一瞬で炭化して、黒い粉になって消えたし、雷の余波に巻き込まれた敵は全身が焼け爛れて、そのまま動かなくなる。

 多分、どっちも即死。

 顔と性格に似合わず、オルフェもえげつない術を使う。

 でも、相手に恐怖を植え付けるには、これくらいでちょうどいい。

 多分、この一連の行動だけで、バイレンド傭兵団側は60人以上が死んだはず。


「あ、相手はたった2人だ! 囲んで殺せ! 捕虜は引き続き砦の攻略をさせろ! 手を抜いたヤツは容赦無くぶっ殺せ!」


 馬に乗りながら声を張り上げて、指示を出してる人がいる。

 多分、あれがこの部隊のリーダー。

 

「オルフェ、あの人、狙える?」


「やってみます。(ねら)穿(うが)竜雷弓(りゅうらいきゅう)


 オルフェに敵のリーダーっぽい人を狙ってもらうのに声をかけたら、手元で青い雷が弓矢の形を取った。

 祈術って、あんな器用な事もできるんだな、と思ったのも束の間、雷鳴を残して発射された青い雷の矢は、狙いを外さず、リーダーの顔面を射抜く。

 一瞬で炭化した顔面が黒い粉となって風に消え、リーダーらしき男は馬上から落下。

 うん、これで指示役をオルフェに狙ってもらって、私が雑魚を蹴散らすのが良さそう。


「オルフェ、その調子でどんどん狙って。雑魚は私がやる」


 あまりオルフェから離れすぎないようにしながら、指示役を失った雑兵たちを叩き潰していく。

 半分以上は作業みたいなものだけど、これだけやればハイトも動きやすいはず。

 そんな事を考えながら敵を潰していったら、多分30分もしないうちに、敵が逃げ出して行った。

 追いかける必要は無いだろうから、このまま向かってくる敵を倒していこう。

 連合国の捕虜兵は、なるべく殺さないようにって言われてたけど、今のところ姿が見えない。

 あくまで捕虜兵は砦の方?


「ふう……こんな所でしょうか?」


 程なくして、私とオルフェに向かってくる敵はいなくなった。

 久々に本気を出していい、と思ったけど、オルフェの強化祈術も合わさって、最初の一撃以外は作業になっちゃったけど、私が本気を出さなくていいのは、きっといい事。

 多分、言われた事はちゃんとできたと思うけど、ハイトは褒めてくれる?

ストロングすぎて敵がいないカナエさんの図。

実際問題、カナエが本気でやれば小国くらいは1人で滅亡させれます。

ハイトは魔術だけで小国は滅亡させれます。

小国滅亡RTAさせたらぶっちぎりでハイトが1位。

2位がカナエで3位以下はそもそも単騎で滅亡まではいけなくはないけど時間がめっちゃかかる。

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― 新着の感想 ―
カナエさんに、オルフェさんの無双シーンをイメージしたらしびれた!
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