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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
火薬と銃の時代
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静かなる部屋で

一閃で、男女を一名づつ残し…砦突破組が死に絶えた。強いとか弱いとかの次元ではない。ならば、なぜ仲間が必要であって、仲間に裏切られたのか?


「それだけ強いのに、仲間って必要だったの?」


「瞬間的な火力では、誰にも負けませんが…。持久力がないのです」


当時、仲間を信頼し、全力を出して戦い続けたサシエスは、連戦続きで最下層に辿り着いたのだが、そこで仲間の裏切りにあって死亡したのだ。表向きには魔物に殺されたことになっている。真実は、疲労したところに、毒入りの食事を食べさせられ、意識が無くなったところを、滅多刺しにされたのだ。生かしておいた男女からの証言も得ている。


「なるほど…。大技を繰り出すぐらい、やっぱり恨んでたの?」


「恨む? いえ…。私には感情がないというか、極限まで抑えられています。もしかしたら、今、殺した中に、友人や親友がいたかも知れませんが、私は命令に従うだけです」


「そう…。では、この二人を縄で縛るので、怪しい動きをしたら殺してちゃって…」


不味い…。また指輪の影響を受けて、人格が鑑賞されているみたい…。解放した指輪の力を再び封じる。


二人を縛り上げると、死体の山から奪われた弓矢を探す。なぜか”リ・ポップ・カーニヴァル”中なのだが、この部屋からは魔物が発生しない。しかし、絶対に発生しないとは言えないのだ。サシエスがいるからと言って、安心は出来ない。


切断された砦突破組の死体を観察すると、サシエスの恐ろしさが良くわかる。魔法が符呪されている鎧だろうが、硬度が高い鉱物を使った鎧だろうが、スパッと綺麗な一直線の切断面で…真っ二つにされているのだ。


弓矢を探している最中に、サシエスの依代の限界が来たのか、何の前触れもなくサシエスごと、塵と化してしまった。これは実験でわかっていたことなので、特に動揺はしなかった。それよりも、気になることがあったのだ。


「ねぇ。最下層まで行ったのでしょ? 何か…魔道具などの戦利品はなかったの?」


縛られてた二人に問いかけるが、「どうせ殺されるのだ…言うものか…」と、無駄な抵抗をする。


「そう言われても…ねぇ…」


残り二人というのは少なすぎたかも知れない。男をサシエス召喚の依代のスットクに、女をアースファクト兄様の慰み物にする予定だったのだが、人肉の採取用なども生かしておくべきだったな、と反省する。


しかし、この二人の不躾な態度はいただけないな…。私も、死の教団のランクを白銀を超える最高ランクの”七色”にしなければならない役割を担う、ノクターンの主。この程度、ずばり拷問で解決してみせましょう!!


***** ***** ***** ***** ***** 


男性器を半壊させたところで、丁寧に戦利品のありかを教えてくれた。戦利品は、ベルト型魔道具のマジックボックス内に収納されていたのだ。


「ふむふむ…」と床に、マジックボックスから出した戦利品を並べていると、二冊の魔法書を見つける。何やら古代文字で書かれていたため、まったく読めなかったが、これは…良いものを見つけた。ウィルボーを驚かせる魔法が書かれているかも知れない。ちょっと楽しくなってきた。


日付が変わったのか、魔法の使用回数がリセットされたことが、感覚でわかった。小腹がすいたので、真っ二つに切断されていた若いエルフの心臓を切断面から手を入れて取り出すと、ムシャムシャと食べる。すると驚くことに、元々、魔法への適合力が高いエルフだからか? 魔法の使用回数の上限が少しだけ増えたのだ。


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