家族会議
結局、お母様は、手足の先端から順番に関節を切断していくプレイを選択した。
股関節を切断した時点で、出血多量で大商人ギエンテは死亡してしまう。
お母様は、湯浴みで体を綺麗にすると、返り血を浴びたネグリジェと全く同一のネグリジェを着た。
浴場の豪華さ、メイドの教育の質、ネグリジェ…。すべてに驚くお母様だった。
「ときに、エミリアさん。隠蔽工作は完璧なのでしょうか?」
「はい。問題ありません。仮に問題あった場合は、すべて私に責任を押し付け、私を殺してください。それで、お母様にはご迷惑がかかりません」
「ふふっ。良いわ。ここまでされたのです。三人で話す機会を与えなければいけませんね。フィルンを呼びたいのだけれども、ここはどこかしら?」
「森の屋敷の地下になります」
「そう…。なら、明日にしましょう。明日の10時に私を訪ねて来なさい」
お母様は、七灑守護者に護衛されながら、誰にも気付かれずに屋敷に戻った…。
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昨日の今日で、突然、お母様に呼び出されたフィルン侯爵は、そこに私が居たことで情況が整理できず、椅子に座ることも忘れ硬直していた。
「座りなさい。エミリアの今後のことで、話し合います」
フィルン侯爵を睨みながら、お母様が質問する。
「エミリア、あなた達は、関係を持ったのですか?」
「ないない。そんなことは…」狼狽えるフィルン侯爵に、お母様は「あなたには聞いていません」と一喝する。
「発現をお許しください」唯一連れてきたオール・グランの発言に、「許可します」とお母様。
「エミリア様は、まだ生娘である以上に、そのような知識を持ち合わせておりません。真っ白な雪原のような少女でございます」
「まぁっ!」と声をあげるお母様。「で、では、全てをこの人が? いえいえ、ありえません」と呟き、フィルン侯爵を更に睨む。
俯くフィルン侯爵を横目に「わかりました。私の提案を飲めば、養子の件を許可しましょう」と言い、テーブルにあった紙へ走り書きで何かを書くと、フィルン侯爵へ手渡した。
フィルン侯爵は、残念そうな顔をしたかと思うと、目を瞑り、項垂れた。
「膜は絶対に駄目じゃ」
「もう、殿方は膜のことしか興味がないのかしら? それは、あなたに任せることを約束します」
「絶対じゃぞ? 良いな? こればかりは約束を反故したら許さぬぞ? それ以外なら諦めよう」
「あら? 随分と諦めが良いのね。少しは見直したわ。この美しいエミリアのことだから、もっと抵抗すると思っていたのに…」
さっぱり話が見えない私は、ぽか〜んとするしか、できなかったのです。




