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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
火薬と銃の時代
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おもてなし計画

「挿入時に、フィルン侯爵の性器に施された魔法陣が発動して、血液をデリマリート家の血に変えた後、デリマリート家の血筋の殿方と一通り体の関係を持ち、最後に護衛騎士とも関係を持ち、正式な養女となることができます」


跪くライゼーナから報告を受けるが、何を言っているのかさっぱりだった。


「よ、よくわかりませんが、それをしない理由は? 何が足りないのですか? 時間ですか? 人ですか?」


「フィルン侯爵の第一夫人であるリフィーネ様の許可が下りていません。屋敷内で、フィルン侯爵に対して発言力を持つのは、リフィーネ様のみです。またリフィーネ様は、エミリア様のことを、心の底から嫌っておいでです」


ガーン…。そりゃそうだよね…。何で見ず知らずの平民が養女になるんだ? なるよね…。う〜ん、一緒に人肉を食べる仲良しさんだよ!? って言えないし…。困った…。


「わかりました。では、次の調査ですが、リフィーネ様を攻略…」


言いかけたとき、ライゼーナが口を開く。


「リフィーネ様の調査は完了しております。リフィーネ様は、死の教団を信仰しております」


「そ、そうなんだ…。では、リフィーネ様の嫌いな相手…わ、私以外だよ?」


「それも調査済みでございます。オーゼスフェスタ大公の腰巾着の大商人ギエンテです。伯爵の夫人という地位のリフィーネ様に対して、非礼を働いておりますが、リフィーネ様はオーゼスフェスタの大公とフィルン侯爵の関係を壊させないよう配慮しています」


ライゼーナが優秀すぎて涙が出そうです…。


「大商人ですか…。こちらもそれなりの準備が必要ですね。まさか…もう捕まえて来たとは言いませんよね? ライゼーナ?」


「はい。それも考えましたが、報告前に情況を変化させるのは行き過ぎだと自重しました」


「自重したということは、拉致も可能だったということでしょうか? 私が望むのは完全に証拠を残さないことです。可能ですか?」


「はい」ときっぱりライゼーナが宣言する。


「でもな…。オール・グラン? あなたが望んでいることって、ライゼーナが実施する拉致の計画も私が考えることじゃないの?」黙って見つめていたオール・グランに話しかける。


オール・グランはニヤリと笑った。


「確かに。ですが…まずは広く浅くですな。そして時間をかけて、一つ一つを深く掘り下げていけば良いのです」


その言葉に少し安心した。


「では、ライゼーナ。大商人ギエンテを。できるだけ早くお願いしますね。2週間以内に達成できなそうな場合は報告してください」


「ウィルボー、マータンとキバス。あなた達には、リフィーネ様を屋敷から連れ出し、ここに招待する計画を立案しておいてください。実行は、ライゼーナが、大商人ギエンテを拉致した後です」


「オール・グラン、デファーニア、チェバリコの三人には、その分クエストを頑張ってもらいますね」


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