4つの指輪
ウィルボーの教育により、自分に魔力があることがわかった。元々、魔力とは生まれ持ってあるものらしいが、それを発現できるかは別の話らしい。私は、西の血族から贈られる魔道具の指輪を身に着けた状態で、バレード様のご子息を食べたから、発現が可能になったという。
Lv1:7、Lv2:5、Lv3:3、Lv4:1、Lv5:0
これが使用回数らしい。
「エミリア様は、ノクターンの主でございます。主は、裏ギルドから特別に贈られる指輪を身に着ける権利がございます」
”西の血族:七色、魔導の母:七色 、死の教団:七色、闇の制裁:七色”
「ノクターンは、10年前、すべてのランクを白銀を超える最高ランクの”七色”にしました。我らノクターンこそ最凶なのです。さぁ、4つの指輪を右手にはめてください。その指輪は全て魔道具でございます。効果はおいおいご説明させて頂きます。左手の西の血族は不要です。お取りください」
オール・グランは、左手にはめている”聖騎士の指輪”と”暗殺者の指輪”をまじまじと見る。
「これは…。”聖騎士の指輪”と”暗殺者の指輪”の指輪、別名、昼と夜の指輪…。なるほど! なるほど!! これは爺の眼は節穴でございました。やはりエミリア様は、なるべくしてノクターンの主となったのです」
それからノクターンへの依頼内容を確認する。ノクターン復活に関しては、誰もが半信半疑であり、難易度が低く失敗しても依頼者側に影響がない、依頼が多かった。
「まぁ、信頼を勝ち取るまでの辛抱だな」と屈強な女剣士のデファーニアが言った。依頼ができることが嬉しくてたまらないらしい。
「デファーニア。暗殺の依頼が来ていますが、あなた一人で大丈夫ですか? 正直、まだ相手の実力とあなたの実力を把握しきれていません」
デファーニアは、私の持つ暗殺の依頼書を奪い「丁度いい」と言って出かけてしまった。
何が丁度いいのだろうか? さっぱりです。
「次は、誘拐の依頼ですね。12歳以下、男女問わず、平民の子供なら誰でも。これはライゼーナ、マータンとキバスで、できますか?」
「あぁ…ただし、マータンとキバスにやらせる。練習のためにな」とライゼーナが言う。
「えぇ…平民の子供、くっさいからなぁ…」マータンが嫌がると、キバスが「仕事です。ちゃんとやりましょう!」と言い聞かせる。
大丈夫かな? と首を傾げていると、ライゼーナが「安心しろ」と言い残しマータンとキバスを連れて出て行く。
さてと私は、ウィルボーと拷問部屋で、魔法の練習と拷問の練習だ。
あの4つの指輪を付けてから、罪悪感も背徳感もなくなり、西の血族、魔導の母、死の教団、闇の制裁の4ギルドが掲げる内容に関して、興味が湧いてくるし、実行したくなるのだ。
「さぁ、ウィルボー、行きますよ!」
拷問部屋に入ると、平民の男性が、恐怖に歪んだ顔をして、こちらをみた。
うんうん、良い感じだね。簡単には殺さないよ! むふふふふっ!!




