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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
火薬と銃の時代
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再契約

騎士は、玄関の外に1名、エントランスホールに1名、二階の自室前に1名、残り1名は常に私の後についてくる。でも自室は寝室の外で待っててくれるけど。メイドも常に1名はくっついてくる。メイドは寝室まで入ってくるけど。


広い食堂で一人で食べて、広い浴場で体を洗われて、広い寝室で一人で寝る。


一週間もそんな生活を遅れば十分だろう。フィルン侯爵からも、ノクターンからも、何も接触がない。


睡眠も食事も十分、まったく疲れていなければ、夜中に目が覚めるというものだ。


本でも読もうかとランプを手に書斎へ入る。考えてみれば、書斎に入るのは初めてだ。


一応、内側から鍵を掛けておく。意外と中は広く、古い本が棚にぎっしりと詰まっていた。


風の流れを感じた。一応、冒険者ですから、一般人では気が付かない、変化もわかるのです!


奥の本棚…3つの棚から構成されている…。左の下、ここの隙間から風が流れている。


本棚に仕掛けがないか観察するが、さっぱりわからない。押したり引いたりしたけど、駄目だ。


本棚は上段、中段、下段の3構成に分かれている。中段の底を調べるけど何もない。何気に中段の板を持って持ち上げてみる。カチっという音がして、少しだけ本棚が持ち上がった。


手で軽く押すと、奥へ本棚がすーっと移動した。本棚一個分だけ奥に移動しても…。今度は右へスライドさせる。あら? 真ん中の本棚の裏側へ収納されるのね。


目の前には地下への階段が見える。ランプの光では、階段の奥にまで光は届かないようだ。


階段をどんどん下りていく。靴音などが反響しないように考慮されていた。


最後は扉になっていて、開けると…。10名程度が入れるラウンジが広がっていた。


「お待ちしていました。エミリア様」オール・グランだ。左手を胸に、右手を背中に回し、礼をされた。


「ここは?」


「はい。我らノクターンのために、フィルン侯爵が用意して下さった、地下屋敷でございます」


客間が10部屋、牢獄が3つ、拷問部屋、魔術研究室、暗殺準備室、宴用の大広間、浴場、食堂、調理場、メイド準備室、メイド寝室、護衛準備室、護衛寝室、納戸、トイレなどなど…。


「で、私は、何をすればよいのですか?」


「まず、やって頂きたいことは3つです。七灑守護者の主としての再契約、ノクターンへの依頼に対して執行の許可有無を判断すること、バレード様のご子息を食したことで得た魔力を操れるようになること」


「七灑守護者って誰でしょうか?」


「私、オール・グラン。デファーニア、チェバリコ、ライゼーナ、ウィルボー、マータンとキバスは2匹で1組です。現在6名です。守護者の補充は急務となっています」


再契約は、私の血を、体に刻まれた七灑守護者の魔法陣に垂らすだけで終わった。ノクターンへの依頼は、明日以降になるらしい。また夜に来てほしいとのこと。最後の魔力の扱いについては、ウィルボーに教育してもらうことになった。


簡易魔術という本を渡されると、私は再び寝室に戻った。


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