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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
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襲撃の後に

グレッドの実力は、傭兵で言えば、”銀の上”ってところか…。しかしグレッドが首領を倒す以外、この膠着した状況を打破できはしないのだ。


護衛を考えれば、防御魔法の一つも必要なのかと考えるが、魔法は高コストなのだ。明日明後日でどうにかなるものではない。


「おい、イレーゼ、矢で首領狙えないのか?」


「あっ? 黙ってろ。狙えるなら最初から狙っている。あいつはグレッドを盾にして、俺の狙撃から見を守ってる。見てわかるだろ、素人かよ…」


イレーゼも膠着した状態にイライラしているようだ。


グレッドはバックステップで首領と距離を取ると、更にドラッグを追加で飲み干す。


剣速と威力が上がるが、決して大振りではない。一撃一撃が必殺の剣筋だ。


首領が捌けなくなるのは時間の問題だったが、それよりも早く首領の武器であるロングソードが砕ける。


グレッドは剣を砕いた勢いを殺さずに、剣の遠心力を利用して自身を回転させると、首領の胴体を真っ二つにする。


「フシュウゥゥゥゥゥッ」と息を吐き、残党兵の確認をするグレッドに、蜘蛛の子を散らすように森の奥へと逃げ出す盗賊たち。


そこに前後から別の商業団や警備兵たちが通りかかり、この戦いは終止符を打つ。


日が沈む前、王都リゼンの閉門前に辿り着くことができた一行。


「言いたいことは沢山あるが、道中遭遇した敵の強さでを考えれば、最初の護衛では太刀打ちできなかった。灑を言わねばならんな」


「礼は良い。それよりギルドの報告に付き合ってもらうぞ」


イレーゼが言うと、俺達は傭兵の得点と報酬を正式に受け取るためギルドに足を運ぶ。


報酬を受け取り契約が完了する。立ち去る俺達に、商人の娘が声をかける。


「お待ちください」


この娘、アベンズ=レアという。王都リゼンの伯爵であるアベンズ家の当主アベンズ=ヘルガー卿の隠し子である。この隠し子が、ちょっとしたお家騒動の引き金となっており、落とし所として正式に娘として迎え入れた後、何処かの地方領主へ嫁がせると決まっていたのである。


「私を仲間にしてください。あなたたちはMTを探しているのでしょ?」


「あっ? お前ごときに、俺達のMTが務まるとでも思ってるのか?」


「試して頂けないでしょうか?」


イレーゼの顔から感情が消える…。


それを察したグレッドが街中で大剣を抜きレアに向ける。


「おいおい、ここで殺るな。ギルドの修練場を借りろ」と俺は提案する。


一体この娘は何を考えているのだろうか?

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[気になる点] 誤>灑を言わねばならんな 正>礼を言わねばならんな
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