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ポム  作者: 天野 うずめ
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12/16

作ってみよう、アイスクリーム

「えっと、牛乳と生クリームと……」

「ぽむ?」

冷蔵庫を開けてガサゴソしていると、ポムが不思議そうに肩に乗っかってきた。

なにしてるの?

首を傾げて問いかけてくる。

「あぁ、えっとね。アイスクリーム食べたくなっちゃってさ」

ここのところ、気温が温かくなってきている。少し熱いなと感じる時期も増えてきたので、アイスクリームを食べたくなるのも納得ではないだろうか。

「ぽむ?」

「コンビニで買ってくればいいって?」

「ぽむ」

「それじゃ普通に買ってきて食べて、『美味しかったね、はいお終い』じゃないか」

「ぽむ」

「そうでしょう、せっかくなら楽しく食べたい」

「ぽむ!」

「そう、だから自分で作ろうぜってわけ!」


材料は至ってシンプルだ。牛乳と生クリーム、そして砂糖にバニラエッセンス。

単純に言ってしまえばこれらを混ぜて冷やせば出来上がり。簡単で素敵。

まぁ実際のところ、どんなものでも甘い体験を味わうにはそれ相応の努力をしないといけないわけで。

「まず砂糖を四分の三カップ。ジップロックに入れてと。そこに牛乳を一カップ。生クリームを二分の一。最後にバニラエッセンスを少し垂らして、っと。袋を密閉。さて、準備おっけい!」

材料を全部混ぜ合わせた袋を、さらに大きな袋に入れる。一緒に、氷と塩もガシガシと投入していく。

袋の口を閉じて中身が出ないようにしていく。

ポムは、一連の動作をこれまた不思議そうに眺めていた。

がしゃっ、と袋を一回振ると、ポムはびくっと反応した。

「ぽむー」

「なんでアイスなのに液体なのかって?」

「ぽむ」

「まぁ見ててごらんよ」

セーのの合図とともに、僕は豪快に袋を振り始めた。

がしゃがしゃがしゃがしゃがしゃ!!

氷が中でぶつかり合って爽快な音をたてる。

ポムはそれを眺めながら、ふぉーーーーと変な声を出した。それは一体どんな感想なのか。


「ひいいいいい冷たあああああああああ!!!」

手が冷えてかじかんできた。降り続けること十分。中の液体は次第に固まってきて、ヨーグルトを少しだけ固くした感じになった。

「ひええええええええ」

「ふぉーーーーーーー」

変な奇声が飛び交う中、さらに袋を振り続けること五分。

そろそろ頃合いかと出来具合を確かめる。

「うん、上手くいった」

おもわずガッツポーズだ。

ポムが興味深げに頭に乗ってきて、袋を覗こうとする。

「よーし、ちょい待ってな」

僕はスプーンを一つとお皿を二組、台所からをもってきて、袋の中の液体と僕の豪快な袋さばきの結晶、アイスクリームをそこにかき出す。

「ぽむーーーー!!」

毛玉はきらきらと目を輝かせて驚いた。

嬉しそうに僕の頭の上で飛び跳ねる。

「こらこら、あははは」

「ぽむ!ぽむ!」

アイスクリームだ!アイスクリームだ!

そんな風に叫んでいるように聞こえた。


「さ、溶けないうちに食べちゃおうか」

「ぽむー!」

出来立てほやほや、いや、ひやひやのアイスクリームを口に運ぶ。

冷たい触感が口の中を擽ったあと、素敵な甘さとバニラの控えめなアクセントがふんわりと広がった。

「いやー、やっぱり努力して作るアイスは美味いですな!!」

「ぽむぽむ!!」

甘いものを食べたときの、束の間の幸せを噛みしめながら、僕は次は抹茶パウダーを入れて抹茶アイスにするのもいいな、と思った。


そして同時に、塩のせいで溶けた氷でびちゃびちゃになった部屋を見て、次やるときは絶対そとでやろうと思うのだった。


最後までお読み下さりありがとうございます……!


アイスクリーム、美味しいですよね!!

夏場、暑い日には欠かせない回復アイテムになります。

食べ過ぎてお腹をこわさないように注意が必要ですね。


しかし冬も冬で、炬燵でアイスをほおばる贅沢と言ったら……!


次回も是非お読み下さい。

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