表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/85

第51話 おまえらに秘密兵器なんてあるのか?

「ナタリア女学院がウチの授業を見学にくる?」


 朝のホームルームで舘林からそんな連絡を受けると、メグミは思わずつぶやいてしまう。


「メグちゃん、ライバルが視察に来るなんて、ウチもスゴくなったね!」


 マナミは相変わらずポジティブだなぁ……


「でも、まあ……異世界人がどんな指導をしているのか、ライバル校なら気になるところよね」


 ダグラスが召喚されてから、もう一か月が過ぎた。メグミたち一年生は、ほぼ最初からダグラスが指導しているので、すんなりと受け入れてしまった。しかし、最近からダグラスが授業を受け持つことになった二、三年はあまりに違う授業スタイルに戸惑っていると聞く。


(やっぱり、他の学校もそれぞれ授業内容が違うのかな?)

 そんなことを考え、機会があれば見学させてほしいと思っていたところだった。


「先生!」

 突然、マナミが手を上げた。


「他校が見学するにあたり、何か注意事項とかありますか?」

「注意事項? なんでそんなことを聞く?」


 ダグラスが尋ねると――


「ほら、敵に知られないように、秘密兵器は隠しておく――とか?」

「おまえらに秘密兵器なんてあるのか?」


 それもそうだね、と笑いが起こる。


「でも、鈴来さんの風魔法とかは? 秘密兵器だよね?」

 マナミがそう言うのだが――


「風属性の情報はすでに他校も知っているだろうし、対策も考えているだろう。それどころか、風属性をマスターした生徒もいるかもしれない」


 風属性自体はこの世界でも存在が確認されていた。ただし、その威力が火属性に比べ低いため、競技に使われていなかっただけである。美咲のような風属性の適正がある生徒が現れたということは、他校にもいる可能性は充分考えられる。そういった人材の発掘や、風属性の対策もすでに行われていると思っていた方がいい――そう、ダグラスは考えを述べる。


「なんだ。秘密兵器とかカッコイイと思ったんだけどなあ……」


 結局、カッコイイかどうかだけだったんだね……とメグミは苦笑いした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ