第31話 メグちゃん、ワクワクするね
次はメグミたちの番となる。
「メグちゃん、ワクワクするね」
相変わらずポジティブなマナミが羨ましいと思うのだった。
「それはともかく、誰からアタッカーをやる?」
すると、「私やる!」とマナミが手を上げた。
「――わかったわ。で? 作戦はどうする?」
リナも含めて、三人で顔を近づける。
「――それって、本気?」
マナミの作戦にメグミは驚く。
「実は、こっそり練習したんだ」
また、授業じゃないところで魔法を使ったんだ……と、メグミは苦笑いするのだが、それは置いといて――
「――で? 練習では当てられたの?」
「ううん、全然」とあっけなく応えるので、メグミは頭を抱える。
「それじゃ、ダメじゃん」
「でも、今日は当てられる気がするんだ」
何を根拠に――と思うが、(まあ、イイか……)とメグミもマナミの作戦を支持する。
「リナもそれでいいね?」
無言でうなずくリナを見て、「それじゃ、行くよ」と三人がセンターラインに並んだ。舘林が笛を鳴らしと、すぐにマナミはセンターラインを越えた。
「ファイアボール!」
「――!?」
全員驚く! センターライン付近からいきなりマナミは魔法を発動したのだ!
マナミは昨日、センターラインからゴールボードへ向けて魔法を放つ練習を一人でしていたそうだ。その時に気づいたらしい。ボードに意識を集中すれば、自然に距離も出ると――
マナミが放った炎の塊がまっすぐゴールボードに向かった!
「当たれぇ!」
奇跡が起きた? そう、思った瞬間。ゴールボード前に現れたマジックシールドによって、マナミの魔法はゴールボードヒットを阻まれた。ダグラスが左手を上げ、ゴールボード前にシールドを展開していたのだ。
「ねえ、メグちゃん! 今の当たってたよね!」
ポイントにはならなかったが、会心の魔法にマナミは喜ぶ。
「バカ! まだインプレイよ!」
メグミの声に、マナミは慌てて前を向くが、ファイアボールが飛んできたのが見えた。ダグラスはマナミの魔法をマジックシールドで防いだあと、すぐに攻撃してきたのだ。
「きゃあ!」
悲鳴をあげるマナミだが、ファイアボールは彼女のすぐ手前でバン! と音を立てて消滅した。メグミが両手を突き出し、マナミの前にマジックシールドを展開していたからだ。
「相手の攻撃は二人で防ぐから、マナミはかまわずゴールボードを狙って!」
「うん!」
マナミはすぐに魔法を発動するが、今度はゴールボードを逸れてしまう。そのタイミングでまたダグラスがマナミを攻撃したが、それもメグミとリナが展開したシールドで防ぐ。
「良いコンビネーションだ」
ダグラスがそう言うと、マナミへ向かって駆け出す!
「えっ?」




