第14話 その質問には答えない
翌日も魔法の授業は校庭を走るだけ。その次の日も同じことを指示されると、さすがに文句を言いたくなる。
「ちょっとアンタ! 本当に魔法を教えるつもりあるの!?」
強い口調でメグミはダグラスに言い寄るのだが――
「その質問には答えない」
またである。もう我慢できない。
「答えない、答えない――って、いったい何様!?」
「ちょっと、メグちゃん!」
マナミがジャージの裾を引っ張るので、メグミは我に返る。(言い過ぎた――)そうは思ったのだが、いまさら言葉を引っ込めるわけにはいかない。ダグラスを睨みつけると――
「――オレが何様? どうして、そんな質問をするんだ?」
「――えっ?」
質問を質問で返され、困惑してしまう。
「オマエは、なぜ質問をするんだ?」
なぜ――?
「そ、それは、疑問について知りたいためよ」
「本当にそうか?」
「――えっ?」
「サービスはここまでだ。オレの指示通りに走るか、授業に出ないか、どちらかを選べ」
それだけ言うと、ダグラスは踵を返してメグミから離れて行った。
「メグちゃん走ろ。きっとこれには意味があるんだよ」
意味? どんな――?
そんなモノがあるとは思えない――が、逃げたからって何の解決にもならない。(こうなったら、ヤツの本性を暴いて、絶対に追い出してやる!)と決心するのだった。




