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第12話 いいから、出ていけぇぇぇぇ!

「おお! これが異界の風呂場というモノか! でかいなあ!」


 女風呂に響く若い男の声。メグミはその声の主と目が合い、カラダが硬直する。


「お? 大埜も入っていたのか? それにしても、ココはいいなあ! 気に入ったぞ!」


 その声、つまりダグラス・マグナマルである。すっぽんぽんで入ってきた。前も隠さず――だ!


「な、な、な、な、な、な」

「ん? どうした? 何かのモノマネか?」

「な、なんで、あんたが女風呂に入ってくるのよ!!」


 とりあえず手にしていたタオルでムネを隠す。


「おんな風呂? なんかよくわからないが、オレも今日からここに住むことになった」

「――へっ?」

「すぐに用意できる部屋がここしかなかったから、別の部屋が見つかるまでここで暮らせ――だそうだ」

「ふ、ふざけないでよ! 男が女子寮に入れるわけないでしょ!? この変態! とっとと、出ていけ!」

「そう言われてもなあ――清野からの指示だし、オレの一存ではどうにも――」


 清野? 校長先生のこと? 混乱するメグミ。


「まあ、知っているヤツがいるのは心強い。よろしくな、大埜」

「よろしくするわけないでしょ! と、とにかく前を隠しなさいよ!!」


 堂々と下半身まで露出している相手に、メグミは真っ赤になって顔を背ける。


「なんだ、大埜? 男のハダカを見たくらいで、そんなに赤くなってるんだ? まるで生娘みたいだな」

「その生娘よ!! 悪かったわね! いいから、出て行け!」


 メグミは持っていたタオルを投げつけた。ダグラスはそれをキャッチすると――


「それはすまなかった。だがな、生娘は異性の前で堂々とハダカを見せないぞ?」

「えっ?」


 思わず、興奮して立ち上がってしまったメグミ。ダグラスにしっかり見られる。


「きゃあぁぁぁぁ!」

 慌てて湯船に座り込む。


(見られた……お、男に見られた)


 肩を震わせるメグミ――もう、死にたいほど恥ずかしい。


「おい、せっかくのお湯が飛び散るじゃないか?」

「いいから、出ていけぇぇぇぇ!」

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