精霊龍の魂は許さない
俺達は、ひたすら森を歩いていた。
色々な魔物に遭遇したが問題なく蹴散らした、主にミリアが、これ魔道具で俺の祝福作られたら、もう完全に俺の出番ないですよね 。
もう、まじ無理、ニートになろう。
ナビさん、森のなかを歩いて無所属地域に行くと何日かかる?
『おおよそ、二十日ほどかかります』
むしろ、二十日でつくのかと考えた方がいいだろう。
「そろそろ日も暮れてきたし、夜営しようかって、夜営道具ないじゃんか!」
「こんなことも、あろうかと」
そういうとミリアは物寄せで、なにかを引き出そうとしている。
「やえ~いせっと~」
まるでどこかの猫型ロボットよろしくどや顔で夜営セットを出してきた。
そして俺の肩を叩くと口に手をあてムフフと良いながら、お風呂もあるよといってきた。
ええとこれは、一緒にお風呂に入ろうルートでよろしいのでしょうか?
なぜか、イリィスさんが脱ぎ始めてる。
「あのう、何してるんですか?」
「何してるんですよ?」
見つめ合う二人、いやいやそんなロマンチックじゃないですよこれ。
なんなの、あの獲物を狙うような目は!
完全に肉食獣のそれですよ。
「ええと助けていただいたお礼もかねて夜伽などを、と思いまして」
ミリアが俺の前にずいっと出る。
「ヴィクトルは私のお婿さん、手を出したら殺す」
「でしたら、妾でもよろしいのですよ」
火花が見える、やめて森のなかは火気厳禁!
『よろしいですか?』
なんでしょうナビさん、解決作あるならウエルカムだよ!
『次元倉庫内に、居住スペースを作れますので夜でもぐっすりです』
今、そんなこと聞いてないですよね!
ナビさんは相変わらず空気が読めない。
って次元倉庫に居住区作れるの?
『はいできます、というかすでに作りました』
ナビさん、空気読めないけどまじ有能。
『ありがとうございます』
うん、微妙に嫌味入れたのきずいてね。
『次元住居とワードを言われますと、目の前に扉が現れます』
次元住居かエロい夢が膨らみそうだな!
その問いにナビさんは答えることはなかった。
「あのぉ、ちょっと、よろしいでしょうか」
俺は意を決して、二人に話しかけた。
二人してギロリと睨まないでいただきたいのですが……
「ええと、まず、イリィスさんを妾とか夜伽の相手に、するつもりはないので、余計な波風たてないでください、
俺は、ミリアを愛していますので」
そう言われて、イリィスはシュンとしょげる。
まあ、かなり美人だし一夜の過ちとかならあり得るかもしれないが……
ミリアさんが睨んでるだと……
まじで、あなた、俺の思考を読めてませんか。
「それでですね、休息空間を作りますのでそちらで休みましょう」
「休息空間?」
ミリアは今まで聞いたことがないワードに反応した。
「ナビさんが作ってくれたんだよ」
それを聞いた瞬間さっきまでの険悪な雰囲気はどこふくかぜだ。
早く早くと服の裾を引っ張る、知識欲には勝てないのか、少し寂しいです。
それを察したのか、ピタリと体を寄せてくる、こういう気配りはさすが昭和の女。
デレデレしながら「次元住居」と唱えると目の前にドアが出現した。
「どこからどあ~」
ミリアがおちゃらけて言う。
ドアを開けるとそこは島でした……
マップで見るとネズミの島位の大きさがあった、俺達が入り口をくぐるとドアが消えた、これ、出るときどうするんだろ。
『出たいと思えば、その時点で外に出ます』
なにげにいきなり外に出るのは怖いな。
はしゃいでる二人をよそに、俺は夜営の準備を始めた。
「ねぇねぇ、この島って常時固定されてるの?」
ミリアが砂をての上でサラサラしながら言う
どうなのナビさん
『はい、常時固定してあります』
「固定してあるそうだよ」
ミリアがうんとうなずくと空中に魔方陣を書き出した、また知らない技術だ……
その魔方陣が付いた右手を俺の額の前に止めて、呪文を唱えると魔方陣は俺の中に吸い込まれた。
「なにこれ」
(あーあーきこえますかぁー)
え、なにこれ頭の中にミリアの声が聞こえる。
(ナビさんと直接会話したくてヴィクトルの頭と私の頭接続しました)
つまり?
(浮気はできません)
そっちかよ! しませんよ、どれだけ信用がないんですか、俺……
(ナビさんいないんですか?)
ナビさんなんで話さないの?
『承認外の人物です』
俺が許可出したら?
『かのう……精霊龍の魂により却下されました?』
え、なんで疑問、そしてなんで祝福のほうが、権限強いの。
なんか、ナビさんはOKぽいんだけど、ドラさんがダメ出ししてるみたい。
(ほう、よろしい、ならば戦争だ!)
そういうと俺の目の前で、ミリアが倒れた、倒れるミリアを抱き抱えた瞬間、俺も意識を失った。




