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世界が静かに分かれはじめた日ー先に高く積み上げた者と、静かに深く根を張った者ー  作者: suu369


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再会

同じ時代を生きても、

歩く道は、違う。


人生は、

誰かと競うものじゃない。


それぞれの道を歩く、

二人の物語です。

いつものように、

男は、畑にいた。


土を整える。

雑草を抜く。

野菜の様子を見る。


そこへ、

一人の男がやってきた。


昔から知っている男だった。


そして、

今は、

誰もがうらやむほど成功している。


男は、

畑を見回した。


「まだ、こんなことしてるのか」

「うん」

「いつまでやるつもり?」


男は、

答えなかった。


すると、

成功者した男は、笑った。


「そんな小さな畑で、何になるんだよ」

「もっと、大きくやればいいのに」


その言葉を聞いて、

男の手が止まった。


少しだけ、

悔しかった。


昔の男なら、

きっと焦っていた。


もっと広げよう。

もっと売ろう。

もっと成功しよう。


そう思ったかもしれない。


今の男は、違った。


小さな野菜。

整えた土。

毎日積み重ねてきた時間。


静かに言った。


「……そうかもしれない」


成功した男は、笑った。


「だろ?」


男は、

何も言わなかった。


もう一度、

土に手を入れた。


悔しかった。


だからこそ、


もっと、この畑を大切にしようと思った。


男は、まだ知らない。


この日、

心の中に生まれたくやしさが、

いつか男を動かす。

大きな力になることを。




人生は、

最後まで何が起こるかわからない。


二人の人生がどう交わり、

どこへ向かうのか。


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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