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世界が静かに分かれはじめた日ー先に高く積み上げた者と、静かに深く根を張った者ー  作者: suu369


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大きな仕事

小さな一歩が、

大きな世界へつながる。


その一方で、

誰かの足元には、変化が起きていた。

電話を切ったあとも、

男は、しばらく動けなかった。


「うちの野菜を、

 もっと多くの人に届けたいんです」


昨日までなら、

夢のような話だった。


今日は・・・。

違った。


男は...

畑を見渡した。


小さな畑。


自分が、一人で始めた場所。


ここから...

本当に大きな仕事が始まる。


「......やってみよう」


男は...

静かに決めた。


その頃・・・。


成功した男のもとには、

一本の電話が入っていた。


「お父さまの会社ですが、、、」


男の顔から、

笑顔が消えた。


今まで自分を支えてくれていたもの。


人脈。

仕事も。

信用も。


その多くが、

父親の存在によって作られていた。


・・・・・。


今...。


その父親が、

崩れ始めていた。


「......そんなはずない」


男は、何度も電話をかけた。


今まで当たり前だったものが、

一つずつ消えていく。


誰もがうらやむ男。


その足元にも、

静かに亀裂が入り始めていた。


一方、、、。

畑では...。


男が、

新しい注文書を見つめていた。


今までとは...。

桁が違う。


不安だった。

怖かった。


でも・・・。


嬉しかった。


誰かに与えられたチャンスではない。


自分が毎日、

土と向き合ってきた結果だった。


男は...。

深く息を吸った......。


「ここからだ」


小さな畑から始まった物語が、

初めて、

大きな世界へ、

踏み出そうとしていた。


二人の男の人生は、

まったく違う方向へ、

動き始めていた。

人生は、

いつまでも同じ場所には、いない。


上がる人もいれば、

崩れる人もいる。


二人の道は、

ここから大きく変わり始める。

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