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彗星のお仕事  作者: 田舎娘


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7 彗星の見習いはん、はじめましてやな。

せっかくなので、オールトの雲の彗星養成所を見学するハレーさんです。

「彗星の見習いはん、はじめましたやな。ワテは、ハレー彗星や。」

「はじめまして。ハレー彗星先輩。

 本日、養成所のご案内を致します。見習いです。」

「よろしゅうにな。」

「はい。まずどこをご覧なさいますか。」

「それよかさ~。何か暗うないか?」

「いつもの明るさですが、暗いですか。」

「ちゃう、おまんらや。何か、覇気が感じられん。」

「エッ、分かりますか?」


「おまはんら、正規の彗星に成りとうないんか?」

「なりたいです。でも・・・。」

「でも・・・。どないしたんや。」


「あの・・・。先輩は長く宇宙を飛び回ってますよね。」

「結構長いな~。それが、どないした。」

「今まで、惑星の幽霊って会ってことがありますか?」

「幽霊⁇どう言うこっちゃ?」

「実は、ある先輩方が、とある惑星の近くを通ると

 幽霊の声が聞こえてくると教えてくれたんです。」

「どこの惑星や?」

「火星です。」

「あそこは……。確か……。」

「火星は、死んでますよね。

 声が聞こえてきて、でも、周りには火星しか見えないそうです。」


「気のせいとちゃうか。」

「一人じゃないんです。何人もの先輩が聞いているんです。」

「その声に答えたもんは?」

「聞いてません。」

「なんで答えないんだ。」

「だって、幽霊ですよ。怖いじゃないですか。」

「アホ、惑星はんたちが、

 どんな思いで星の為に努力してるんかわかってるか。」

「死んだ惑星はもう役に立たないでしょう。」


「お前ら、何を学んどるんや。」

「彗星になる勉強ですよ。死んだ惑星のことなんてありません。」

「なくても、惑星の死がもたらす影響は分かるだろう。」

「エー、分かりません。」

「おまはんら、ほんまに薄っぺらな知識しか持たないんやな。」

「だったら、教えてくださいよ。」

「アホ、持ってる知識を総動員して想像してみろ。」

「ェー。そんな年寄りみたいなこと言ってるとミイラになりますよ。」


「想像できんのか。」

「だあって、まだここから出たことないんですよ。無理です。」

「先輩たちの話は聞くんやろ。」

「聞きますけど~。大体が自慢話です。本気で聞いていられないです。」


「ほな、シューメーカーの話を聞いて、どない思った?」

「わき見運転なんて、馬鹿ですよね。

 僕たちは、そんな馬鹿なことはしません。」

「なら、彗星になっても、ただ真っすぐ飛んでるだけか?」

「気持ちいいですよね。

 星の間を太陽神様に貰った尾っぽをたなびかせて飛ぶ雄姿。」

「アホンダラ⁈

 あいつはな、自分の失敗を衝突で回避したんや。

 おまはんらに、それができるか?」

「だから~。わき見運転なんてしませんから~。そんなことになりません。」


「おまはんらは、一年から勉強やり直しや。所長には、よ~く伝えとくわ。」

「そんな~。横暴です。ちゃんと勉学に励んでます。

 ハレー先輩こそ、こんなことで怒るなんて、引退した方がいいんじゃね。」

「バカタレー!!!!!!!。」

「ヒッ。」


「おまはんら、赤ん坊からやりなおせーーーーーー。」





次作は、火星はんになります。

読んで頂いてありがとうございます。初めて、ブックマークが付きました。

誰だかわかりませんが、ありがとうございます。

思わず、歓喜の声を上げ、頑張ろうと思えました。すっごく励みになります。



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